特別養護老人ホームの身体拘束とは!対策と対応!グレーゾーンも考える

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はじめに

身体拘束は本人にとっては、虐待をされているといっても過言ではありません。

その理由に、同意書の無い(緊急やむを得ない場合以外の)身体拘束は、虐待になるからです。

その同意書は、家族からもらう事が多いです。

本人が同意しているわけではありません。

その事を理解した上で記事を読んでいただければ助かります。

身体拘束が省令基準により禁止されている施設一覧

①特別養護老人ホーム
②介護老人保健施設
③介護療養型医療施設
④短期入所生活介護事業所
⑤短期入所療養介護事業所
⑥特定施設入所者生活介護事業所(有料老人ホーム、軽費老人ホームのうち指定を受けた施設)
⑦認知症対応型共同生活介護施設(グループホーム)

身体拘束の弊害

身体拘束は、人権擁護の観点から問題があるだけでなく、高齢者のQOL(生活の質)を根本から損なう危険性を有しており、3つの弊害
①身体的弊害(関節の拘縮、筋力低下、食欲の低下等)
②精神的弊害(人間の尊厳の侵害、認知症の進行、家族の罪悪感、職員の士気の低下等)
③社会的弊害(介護保険施設等に対する社会的な不信・偏見、医療の増加による経済的損失等)
を招く恐れがあると言われております!

身体拘束の対象となる具体的な行為

①徘徊しないように、車いすやいす、ベッドに体幹や四肢をひも等で縛る。
②転落しないように、ベッドに体幹や四肢をひも等で縛る。
③自分で降りられないように、ベッドを柵(サイドレール)で囲む。
④点滴・経管栄養等のチューブを抜かないように、四肢をひも等で縛る。
⑤点滴・経菅栄養等のチューブを抜かないように、又は皮膚をかきむしらないように、手指の機能を制限するミトン型の手袋等をつける。
⑥車いすやいすからずり落ちたり、立ち上がったりしないように、Y宇型抑制帯や腰ベルト、車いすテーブルをつける。
⑦立ち上がる能力のある人の立ち上がりを妨げるようないすを使用する。
⑧脱衣やおむつはずしを制限するために、介護衣(つなぎ服)を着せる。
⑨他人への迷惑行為を防ぐために、ベッドなどに体幹や四肢をひも等で縛る。
⑩行動を落ち着かせるために、向精紳薬を過剰に服用させる。
⑪自分の意思で開けることのできない居室等に隔離する。

緊急やむを得ない場合の対応

3つの要件をすべて満たすこと
【切迫性】利用者本人又は他の利用者の生命又は身体が危険にさらされる可能性が著しく高いこと
【非代替性】身体拘束その他の行動制限を行う以外に代替する介護方法がないこと
【一時性】 身体拘束その他の行動制限が一時的なものであること
(厚生労働省「身体拘束ゼロへの手引き」より)
と、なっています!

身体拘束にならないための対応

では、身体拘束の対象にならない為に何をすれば良いか、考えたいと思います!

①コールマット使用!椅子に鈴をつける!靴に鈴をつける!
②コールマット使用!個室に閉じ込める!畳対応!低床ベット!
③コールマット使用!畳対応!低床ベット!
④病院へ!職員が手で押さえる!
⑤病院へ!職員が手で押さえる!
⑥リクライニング車使用!床で過ごしてもらう!
⑦常に見守り席で「座ってください」!靴に鈴!椅子に鈴!
⑧オーバーオール!
⑨コールマット使用!
⑩病院へ!過剰の基準は?
⑪コールマット使用!動物園の動物は良いのか?

どれかの身体拘束に該当する可能性のある認知症利用者に対して、身体拘束ゼロを目指しているので、入所判定の時点で入所の受け入れを拒否する。

ダメですよね?

まとめ

この身体拘束の基準とされている11項目から外れたグレーゾーンで対応している施設が多いと思います。

しかも、事故を起こさない様に考えた工夫もグレーゾーンや虐待ではないかと言われるぐらいです。

結局は、認知症ケアが必要となると思いますが、限界があります。

やはり、マンパワーがあるにこしたことはありません。

帰宅願望があり、徘徊する利用者に帰宅願望が無くなるようにケアをします。

もし、帰宅願望が無くなった場合、それは本当に正解でしょうか?

施設が楽しすぎて、家に帰るよりここで暮らしたいと思うより、諦めの気持ちが強いのではないでしょうか?

私達も、仕事中に家に帰りたいと思うでしょう!それが、無くなることは無いでしょう。

いつか帰れる、仕事だから仕方ないと言う気持ちがあるから我慢してるだけでしょう。

また、帰宅願望のある人から、その気持ちを取ると言う事も問題ありでしょう。

家に帰る事が、その人の生きがいかもしれませんよ。

認知症高齢者の帰宅願望.jpg

その徘徊がBPSDからのものか、私たちの様に家が恋しくて帰りたいものか判断は難しいと思いますが!

しかも、身体拘束してでも怪我をさせたくないと考える家族が多く、実際外せそうな利用者も外せない事が多々ありますよね。

例えば、寝相が悪くてベットから落ちるかもしれないから、4本柵にしてほしいと希望のある認知症もない利用者に対して、どのように説明したら良いのでしょうか?

畳にしますか?身体拘束の同意書をもらいますか?適当にごまかしますか?安心できる状況を作って納得させますか?本人の意思を尊重できない事が本当に良いのでしょう?

そもそも、これだけ身体拘束が厳しくなったのは、昔の施設で当たり前のように身体拘束を行い、人権侵害や虐待とも思われる内容だった事が背景にあると思われます。

認知症の人を抑制しない事により、事故や事件が起こっています。

「身体拘束を廃止する為に頑張って拘束しませんでした」と言っても賠償命令が下されます。

身体拘束廃止委員会の皆さん一緒に悩みましょう。

私は、特別養護老人ホームで、介護職として働いています。

医療や介護、認知症などの知識向上に日々努めていますが、どの対応が正解かと考えると、答えは無いように思います。

認知症の研修などで、「徘徊は、どのようにすれば無くなりますか」「異食行為は、どうすれば無くなりますか」といった質問をよく聞きます。

それに対して、徘徊は、「その人にとって目的があって行っている」異食は「ストレスが原因な事が多いが、空腹の可能性ものある」等、表面的な回答も多く聞かれます。

表面的な回答になる理由は、その利用者を知らないからです。

認知症ケアでは、「認知症の種類」「家族構成」「喫煙歴」「施設に入る前の住環境」「施設に入る前の人的環境」などを調べ、なおかつ現在の生活での言動などから、ある程度の原因を仮定してケアを行うのです!

異食行為のある利用者すべてに当てはまるケアなんて無いのです。

記事を読んで頂いた皆さんと意見交流も行いたいと思っていますので、気軽にコメントお願いします!

リスクマネジメントから、身体拘束に繋がる事が多い為、身体拘束に繋がらない事故予防策を検討する必要があります!

参考記事

【認知症高齢者介護施設の事故予防を考える!リスクマネジメント】

認知症高齢者介護施設の事故予防を考える!リスクマネジメント



この記事内容を読めば、もしかしたら身体拘束に繋がらない考えを持てるかもしれません!

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