認知症高齢者介護施設の事故予防を考える!リスクマネジメント

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認知症高齢者の事故

認知症高齢者介護施設では、予期せぬ事故が後を絶ちません。

以前、ニュースでも話題となった認知症高齢者の飛び降り事故。

このような事故は「ありえない」「信じられない」「嘘」等、信じない人がほとんどだと思います。

しかし、認知症を患っている高齢者ならありえる事です。

実際、このニュースの内容は事故ではなく事件でしたが、このような事故が起きる可能性は、ゼロではありません。

その為、この事件があってからベランダに椅子を置くことが禁止された施設もあるぐらいです。

しかし、予期できる事故も多数あります。

大体の認知症高齢者施設では、リスクマネジメント委員会や事故対策委員会などが設置され、認知症利用者の事故予防などが検討されていると思います。

そこで、今回は事故対策や大きなケガを予防する事に着眼点を置いて説明したいと思います。

 

接遇事故とその対策の例

・表皮剥離を発見!拘縮もあり利用者がほとんど動けないので、接遇事故だと思われるが、発見が入浴時に服を脱がせた時や更衣時に気づくことが多く、いつの表皮剥離に至ったかわからない。
→アームカバー等を使用し、前腕部や脛など剥離に繋がりやすい部位を保護する。
→移乗後に剥離しやすい部位を確認し、意識を高める!そうする事により、早期事故発見にも繋がり、事故原因追及にもなる。

・入浴時にシャワーチェアと車椅子間を移乗する際に、表皮剥離し出血する。
→シャワーチェアや車いす等に保護材を使用。

・事故報告書の内容に「車椅子のフットレストが開いていた」「アームレスを上げていた」等、重要な点が曖昧に記載されており、状況確認した職員が覚えていない。
→転倒等の事故を発見した場合、2人以上で状況確認、対応する。
→転倒事故なら、「靴や靴下の使用状況」「車椅子の位置」「車椅子のブレーキ状況」等、事前に事故発生時に確認しておくべき事をマニュアル化する。

・移乗時に強く抱えた為、わき腹を骨折!明らかな技術不足だが、立位が無いが尿意便意がある認知症利用者の排泄介助は同様な事故が続く可能性がある。
→移乗用ベルトの使用。
→ベッドで下衣を脱がせ、真横にポータブルトイレを設置し使用。(抱える時間の短縮)

・認知症利用者のトイレの訴えを後回しにした結果、自身でトイレに行こうとして転倒!今後も同時に多数の認知症利用者から訴えがあった場合に同様の転倒事故が起きる可能性がある。
→排泄パターンの確認。
→下剤の調整。

・事故を何度も起こしてしまうベテラン介護職員がいるが、大きな事故には繋がってらず、まじめに取り組んでいるので、指導が難しい。
→施設全体で介護技術研修会を開催。

・家族の介助中の事故。
→来所時に利用者のADLなど状況説明を定期的に行う。

などなど、例を挙げればキリがなく、同じ事故でも利用者によって対策が変わるので、上記が参考にならない可能性はあります。

しかし、他の施設が、どのようなケアを行っているか知っておくだけでも視野が広がるので、同業者と意見交換する事など、新たな知識を取り入れる事は必ず事故防止に繋がります。

事故予防が難しい例

・独歩で行動しているが歩行が安定しており、いつ転倒するか予測する事が難しい。

・徘徊もあり、歩行機会が多く、転倒の可能性があるが、ある程度の拘束をしなければ事故防止をできない。

・立ち上がりが頻回で、一歩目で転倒する事もある為、常に付き添わなければ事故を無くすことができない。

などなど、自身で行動する認知症利用者は、ある程度の拘束をしなければ事故を防止できないと思われる例もあります。

認知症ケアを行う事で、認知症利用者の徘徊等を改善し事故防止に繋げる事が理想ですが、時間もかかり難しい場合もあります。

また、私たちが徘徊だと思っていても本人にとっては散歩だと思っていた場合は、散歩を奪ってしまう事にもなります。

ここで重要になってくるのは、骨折などの大きな事故に繋げない事です。

重大な事故.jpg

散歩をやめてもらい他の楽しみを提供する事も良いのかもしれませんが、それは介護職員の都合で利用者をコントロールしているのです。

リスクマネジメントされた生活

どうすれば、無事に散歩ができるか検討する必要があるのです。

靴の見直し、人が行きかう狭い通路の改善、保護帽子の使用、転倒しやすい場所の把握、保護材の使用等、できるだけ安全に散歩ができるように取り組みましょう。

もちろん、家族の理解も重要な点です。

しっかりと事故対策を行っていると家族の目に見えるようにする事で安心感を得てもらえる事もあり、事故に繋がったとしても「ここまでしてもらっているので」とお礼の言葉を頂ける場合もあります。

また、よく原因で挙がるのが、新人介護職員の接遇事故、臥床時に靴下を履いており、離床時に立ち上がった際に滑って転倒、コールを押さず自身で移乗し転倒、ブレーキを使用せず移乗し転倒などです。

臥床時に靴下を履く認知症利用者は、滑り止めのある靴下を履く、コール、ブレーキについては、目のつく場所に写真付きの張り紙を使用など対策はいくらでもあります。

しかし、よく原因として挙がっているのに全体での事故対策の見直しは行わず、事故のあった認知症利用者にしか対策を行っていない事がほとんどです。

認知症利用者のリスクマネジメントを考えるうえで意識しなければ、いけない点もあります。

立ち上がり頻回で、転倒するリスクが高い為、見守り席で過ごしてもらい、立つことを抑制する事が対応としてよく見られます。

しかし、座っているだけは辛い、暇、どこかに行きたいと思っているのかもしれません。臀部の痛みや排泄も考えられます。

夜間、ベッドから転倒が続く認知症利用者は、目が覚めた時に部屋が真っ暗で不安になり、外を確認したいのかもしれません。

介護職員が認知症を理解し、その人が何をしたいのかを理解する事で事故を防止できる事も数多くあります!

認知症介護実践者研修という研修がありますが、この研修を受講している介護職員は、かなりレベルの高い対策を検討できています。

おすすめの研修なので、ぜひ受講してください。

事故対策の考え方

最後になりますが、事故対策で絶対に行ってはいけない事は、できない事を事故対策にする事です。

よくあるのが、「一番にトイレ誘導する」「常に付き添う」等です。

一番にできない場合もあります!常に付き添うって絶対に無理です!そのような内容は、対策ではないのです!ただの理想です!

「下剤が入っている時には、13時までにトイレ誘導を行う」など、どのような場合に何をするかをより具体的し、なおかつ可能な事を事故対策にしてください。

最後になりますが、介護職のための副業を一つ紹介させていただきます。
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