介護施設での高齢者虐待防止の取り組み!研修で伝えるべきこと

スポンサードリンク

高齢者虐待増加の理由

近年、介護施設での高齢者虐待が増加傾向にあります。

これには、理由がいくつかあると言われております。

その中でも一番大きな要因とされているのが、メディアなどが高齢者虐待を取り上げた事です。

これにより、相談窓口がある事が周知されただけでなく、介護の現場では虐待が横行している事も周知されました。

さらに介護施設の職員から利用者への虐待について、高齢者の生命にかかわるような重大な事案が増えてきています。

これについても、以前は事故で済まされいたであろうことも全て「虐待ではないのか」という視点で見られるようになったとも考えられます。

介護施設の人手不足

現在、介護施設においては慢性的な人手不足により、1人1人の職員の業務が過大な現状があります。

また、利用者の認知症の重度化や施設内看取り(ターミナルケア)により職員に精神的に負荷がかかる場面も多くなっています。

そのような中で、介護施設で働く職員は、どのように日々の業務に携わり、高齢者虐待の発生を予防する必要があるのでしょうか。

また、もし介護施設において職員から利用者への虐待が発生したら、どのように介護施設として対応していけばよいのかを考えていきましょう。

高齢者虐待に関する法律

高齢者虐待に関連する法律があります。

「高齢者虐待防止法」と通常言っていますが、正式には「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」という名前の法律です。

法律では、介護施設職員による高齢者虐待を“養介護施設従事者等による高齢者虐待”と定義しています。

法律において、介護職員等が施設で虐待されている高齢者を発見した場合の対応、高齢者虐待の通報先、通報した職員が通報をしたことを理由に解雇等の不利益な扱いを受けないようにすること、介護施設内での高齢者虐待防止の措置等について記載してあります。

なお、この法律は虐待した職員を罰したり、処分するための法律ではありません。

罰則がないのは、身体的虐待であれば暴行罪が適用されるからです。

他の虐待に関しても現在ある法律で罰せられるため、高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に罰則は無いのです。

介護施設において勤務する職員の方は、一度、法律にも目を通してみてください。

高齢者虐待の分類

なお介護施設職員による高齢者虐待は以下のように分類されています。

高齢者虐待をしていたか、していなかったのかの自覚は問いません。

また、虐待をされいる側の自覚も問いません。

・身体的虐待
利用者を殴る、蹴る、不必要な身体拘束をする等
・心理的虐待
利用者に暴言を吐く、トイレに行ける利用者におむつをする等
・経済的虐待
無理やり、不必要な金銭の提供を強いる等
・性的虐待
利用者の性器を不必要に触る等
・介護放棄放任
利用者に必要な医療、介護サービスを受けさせない等

高齢者虐待法.jpg


ちなみに高齢者虐待とは、「高齢者が他者から不適切な扱いにより権利利益を侵害される状態や生命・健康・生活が損なわれるような状態に置かれること」となっております。

職員の入れ替わりが激しいため、高齢者虐待がどういうものかわからないまま日々の業務に携わっている職員が無自覚のままに高齢者虐待をしてしまったといった事案も増えてきているように思います。

虐待を発見したら?

介護施設において、新任職員への高齢者虐待に関する研修をなるべく実施するようにしてください。

介護職員等による高齢者虐待を発見した場合の通報先は、施設が所在している市区町村となります。

もし、施設内で高齢者虐待が発生した場合は、施設内において発生した高齢者虐待に関する対応をすることはもちろんですが、必ず施設が所在している市区町村に通報するようにしてください。

通報する際は施設の管理業務に携わっている職員が通報することが望ましいでしょう。

通報を受けた市町村は、施設で虐待がなぜ起こったかのを調べるための調査を施設で実施する場合があります。

その際は、市区町村の調査に協力し、記録の提出や職員の聞き取りについて調整するようにしてください。

市区町村の調査はあくまでも高齢者虐待防止法に基づくものです。

虐待が発生した施設を処分したり罰するのが目的ではなく、施設をより良くするための調査でもありますので、積極的に調査に協力するようにしてください。

虐待は職員個人の問題?

介護施設において高齢者虐待が発生したのは職員個人の問題と捉えてはいけません。

介護施設全体の問題として捉え、改善も介護施設全体で取り組むようにしてください。

先に述べた高齢者虐待防止法の20条には施設内で高齢者虐待を防止する措置について記載があります。

苦情体制整備、個別ケアの推進、開かれた施設運営、高齢者虐待に関する研修等の実施がこれに該当しますので、まだ取り組んでいない介護施設は、取り組んでください。

介護施設においては、職員から利用者への虐待は、あってはならないもの、発生してはいけないものというスタンスで高齢者虐待の防止に取り組みましょう。

施設によっては外部から講師を招き高齢者虐待に関する研修を実施している施設もあるようですので、施設の現状に合わせた研修を実施するようにしてください。

虐待発生の要因とは

昨今、高齢者虐待の発生の要因の一つとして職員のストレスが挙げられています。

先に述べたように介護施設の労働環境等については様々な課題があり、介護施設職員は様々なストレスに曝されながら日々、業務に携わっているのが現状です。

介護施設を管理する立場の職員は、職員のストレスマネジメントにも目を向け、ストレスマネジメント研修を実施したり、休暇を取得しやすくする配慮や衛生管理者等を配置し、職場環境にも配慮する必要があります。

高齢者虐待については毎年、厚生労働省が冬頃に全国の高齢者虐待に関する調査について公表をしています。

そこでは介護施設職員による高齢者虐待についても件数の記載がしてあります。

施設内で高齢者虐待に関する研修をする際の参考資料としても使えるかと思いますので見てください。

続いて、具体的に介護現場で虐待を防ぐ方法を考えてみたいと思います。

職員の人間関係がストレスに

虐待の多い施設では共通している事があります。

それは「施設の人間関係が悪い」という事です。

介護は女性の多い職場なので、独特の雰囲気があり陰口や悪口といった陰湿な人間関係の職場も多くあります。

もちろんすべてではありませんが・・

介護という仕事は人のお世話をする仕事なので、介護者本人の精神と肉体が健康でなければ利用者の方を思いやる心の余裕が持てなくなってしまうのです。

認知症や寝たきりの方の介護を毎日毎日やり続けるのは、精神的にも肉体的にも負担が大きいです。

その上、さらに職場の人間関係で悩む事が増えるとストレスが溜まり、弱い立場の人へ。虐待という形で向けられます。

殴る叩くなどの行為は利用者の方に傷跡がのこって、すぐに発見されます。

高齢者の皮膚は弱いので、強い力が加わると、すぐに内出血をして赤くなるからです。

隠れた虐待

介護職をしていると、高齢者の体は傷跡が残りやすいという事を知っているので、周りからわかるような事はしないように隠れて虐待している人もいます。

こういう場合が一番タチが悪いです。

あってはいけない事ですが、感情的になってつい手が出てしまったという場合は、本人も罪悪感を感じています。

しかし、周りから隠れて虐待を続けている人は、根本的に対処するのがなかなか難しいと思います。

その中で、少しでも虐待を無くすためには施設側も努力をしなければいけません。

職員のストレスを軽減する事で虐待は減らせる可能性があります。

ストレス軽減の方法

人間関係が悪いということは、同じ職場で働いていればなんとなくわかる事ですから、人事異動などで職場の人間関係を見直すのも一つの手だと思います。

また、仕事の愚痴をいえる環境を作る事も大事です。

よく「すべては利用者のために職員は身を粉にして働こう」といった風潮の職場があります。

表向き、働いている職員はいつも笑顔で、人前では利用者の方には優しく接していますが、「利用者の悪口を言ってはいけない」というような風潮の職場だと職員は自分の悩みを誰にも言えず、ストレスをため続ける事になってしまいます。

これが続くと職員が仕事を辞めたり、夜中の利用者と職員が二人だけの時に虐待が起こってしまいがちになるのです。

職員も人間ですし、特に介護はストレスをためやすい仕事です。

自分が悪くないのに、利用者からは怒られたり、暴言を浴びせられたり、暴力を振るわれる事もあります。

そして、サービス残業や仕事がきついわりに給料が安いなど様々な不満を抱えている職員はたくさんいます。

職場で愚痴の言い合える仲間や上司がいるだけで、職場の雰囲気もよくなっていくのではないでしょうか?その結果、虐待も減っていきます。

人間関係の良い職場、愚痴の言いやすい職場は比較的虐待は少ない傾向にあります。

介護施設では、虐待防止のために研修や集会など様々な取り組みが行われていますが、全て無くなる事はありません。

はじめに高齢者虐待が増えた理由を説明をしましたが、他にも理由があります。

虐待の種類が増えた?

その他の理由の一つに、虐待とみなされる行為の種類が増えた事です。

殴る、叩くだけが虐待ではありません。

例えば、オムツを汚れたまま変えないとか、長い間入浴させないとか、服が汚れたままでもそのままにしているとかで
も、最近は虐待になってしまいます。

しかし、中には仕方のない理由もあるのです。

利用者が暴れて入浴をどうしても嫌がるとか、オムツを変えさせてくれない場合も多くあるのです。

いわゆるセルフネグレクトです。

もちろん職員もなんとか介助をしようと頑張りますが、いつまでも一人の利用者にだけはかまっていられないので、気が付いたら3~4日間入浴させていなかったという場合もあるのです。

職員としても、何らかの理由があり好きでそのような事をやっている訳ではないのです。

しかし、外の人間からしたら虐待となってしまうのです。

みなさんは虐待という言葉を聞いてどんな事を想像しますか?

叩く、殴る、入浴させていない、着替えをさせていない、などの行為は虐待になりますが、一見人によっては虐待とはとられない行為もあります。

例えば、利用者の方を「○○ちゃん」とちゃんづけで呼ぶ事も、最近では虐待にあたるという人もいます。

子供のようにちゃん付けで名前を呼ぶには相手の人権を尊重していないなどと言われる場合もあります。

確かに、利用者の中には年下の職員からちゃん付けで呼ばれるのが嫌だという人もいます。

そんな人に職員が一方的にちゃん付けするのは相手の嫌がる事なので虐待になるのかもしれません。

しかし、それはその人の考え方や価値観によるものなので、中には他人行儀な呼び方よりは名前でちゃんづけでよんでほしいという人もいるのです。

要はお互い信頼関係があれば少しくらいの事は許されると思うのです。

相手が嫌だと思っていないのですから、そういう場合は虐待にはならないと思います。

最初は大変でも、時間をかけて信頼関係を築き、臨機応変に対応しながら介護していく事が大事だと思います。


【補足】
ここでは、わかりやすく虐待とまでいかない不適切なケアも虐待と捉えて説明しました。

不適切なケアとはグレーゾーンとも言われ、虐待とまではいかないが「不快なケア」「虐待に繋がる可能性のあるケア」「虐待の手前」などを指します。

グレーゾーンと言われるだけあって、とても曖昧な部分になるのですが、ここを無くすことが高齢者虐待防止の第一歩だと言われております。

施設では、リスクマネジメント委員会や研修委員会が研修を行う事になると思いますが、気になる事があれば、コメントください。

できる限り対応させていただきます。

最後になりますが、介護職のための副業を一つ紹介させていただきます。
下記は以前紹介した「完全無料の10万円プレゼント」です。
ポイントサイトで登録など全てが無料になっていますので、ぜひ確認してください。
http://fanblogs.jp/katsu590229/archive/87/0

スポンサードリンク

【当サイト人気公式広告】

こちらは厚生労働省の認可のもと運営しているサイトです。
資格なし未経験OKの介護求人が多数掲載されています。
しかも働きながら、10万円以上する介護資格が無料で取得できる制度もあります。
最近、注目されているサイトです。

【かいご畑公式サイト】


こちらも厚生労働省の認可のもと運営しているサイトです。
残業が少なく、有休休暇を取得しやすいホワイトな会社のみ掲載されているのでおススメです。
新聞にも紹介されており、今話題のサイトです。

【しろくま介護ナビ公式サイト】


Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です