日本における介護の歴史から、認知症高齢者の理解へ!使命を考える

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介護職の人手不足

介護職は現在深刻な人手不足となっています。

そのため、誰でも介護職になることができ、介護の質の低下が著しくなってきています。

少しでも介護の質が良くなればと思い、ブログを掲載しています。

今回は、「介護にあたる人はその歴史と背景をもっと深く知るようにしましょう」という事で、今回は日本における介護の歴史を簡潔にまとめました。

この記事を読んで、長い年月働くと失われていくであろう介護観を介護観を取り戻してもらいたいと思います。

特別養護老人ホームの歴史

平成になったばかりの頃は、介護保険制度も創設されておらず、介護老人保健施設もグループホームなども存在しませんでした。

介護を担う中心となっていたのは家庭であり、それを助けていたのは特別養護老人ホームなどでした。

その頃、特別養護老人ホームで働く人々は、寮母と呼ばれ、排せつ介助と言えばオムツ交換であり、それは「便とりの仕事」と揶揄され、よほど奇特な人かそんな時代でも福祉に燃えていた人々でした。

今でも特別養護老人ホームに入所されている利用者の中で「寮母さん」と呼ぶ人がいるのは、この頃の名残です。

そして、特別養護老人ホームは姥捨て山であり、死を待つ人々のお世話に明け暮れる場所で、ベッド柵をつけただけで身体拘束と言われるような人権論は存在しませんでした。

老人保険施設の使命

やがて、老人保健法の一部が改正され、現在は介護老人保健施設と呼ばれる老人保健施設が誕生しました。

利用の条件は70歳以上の人であることとされ、そこには要介護度などありませんでしたから、重度の認知症老人から要支援状態にも満たない人が混在していました。

この老人保健施設の使命は介護が必要となった老人にリハビリを施し、家庭復帰をさせるという名目でした。

そこには様々な人がやってきました。

当時の特別養護老人ホームの利用は措置制度でしたから、行政による措置を受けるのは世間体が悪い、だけど在宅介護は辛いという本音を隠した家族が押し寄せました。

しかし、老人保健施設は家庭復帰を目指す施設でしたから、職員は真面目に家庭で暮らすためにはどうしたら良いかという事を模索していました。

ケアマネージャーもおらず、今のようなケアプランなどなかった時代に、家族と相談して家庭で暮らすための血の通ったケアプランを必死で作っていきました。

介護保険制度

やがて、平成11年になると介護保険制度が始まるという制度改正に伴い、介護支援専門員、いわゆるケアマネージャーの試験も行われ、認定調査の研修も行われるようになりました。

老人に要介護度をつけて施設に入所させる。

また、自宅で介護していくために訪問介護や訪問看護、福祉用具貸与や購入、住宅改修などの制度が整備され、沢山の事業者が誕生しました。

しかし、介護を受ける側の老人や家族の気持ちは何も変わっていませんでした。

高齢者と家族の気持ち.jpg

介護保険制度が浸透するにつれ、サービスを受けるのは権利だからという言葉が介護の専門家側からさかんに発信され、在宅介護を支えていた家族の気持ちも変容していきました。

この制度変化の荒波は、ひとえに国の財源不足から発生していたわけで、決して北欧などの理想的な福祉の形を目指したわけではありません。

このことを介護者はしっかりと肝に銘じていてほしいのです。

医学の進歩

認知症老人や要介護老人が激増しているのは、単に平均寿命が伸びたことと医学の進歩があったからにほかなりません。

老人医学の進歩は単に延命治療の選択肢を増やし、要介護老人を量産してきました。

認知症もその周辺症状である問題行動、幻覚などが現れると精神医学に頼り、その専門性を重視しますが、精神医学は人間医学ではない、言葉を換えれば心の医学ではありません。
※現在は、問題行動という言葉は使用されていません。BPSD(行動心理症状)や周辺症状と言われております。

単に症状を薬で緩和したり、心の動きを拘束しているだけにすぎないのです。

本当の介護

では、本当の介護とは何でしょう。

ベッド柵をつけると身体拘束と言われますが、歩行不安定な上に危険な行動を把握できない認知症の老人はいつどこで転倒して骨折するかもしれません。

怪我をさせると事故報告書を提出しなければなりません。

家族への謝罪も必要になります。

施設の評判にも関わります。

だからアクシデントやインシデントを研究したりもします。

しかし、それを畏れてビクビクしながら行う介護や精神科の薬に頼る介護を老人自身は望んでいないでしょう。

医療関係者にアンケートをとると大部分の人は、「自分が病気になったら胃ろうは造ってほしくない。」「中心静脈栄養やチューブにはつながれたくない。」と答えるようです。

人の命を助ける医者や看護師たちがこのように答えるのはそれが本当の医療ではないと感じているからです。

言葉を換えれば、それが人間の生きる姿ではないと感じているからです。

確かに何度同じことを説明してもやさしく対応しても思い通りにはいかない認知症老人の介護は肉体的にも精神的にも疲労困憊することでしょう。

時々、介護者は自分のしている仕事の意味を見失いそうになることでしょう。

でも、今の介護社会は前述したように国家がお金のためにつくり、そして古き良き時代の家族の形を崩壊させてきた上に成り立っているのです。

介護職の使命は?

そこで介護の仕事についた人の使命は何ですか。

人それぞれ答えは違うと思いますが、使命を感じて働いている人は少ないでしょう。

すぐに答えれる人は、自分が働く施設で何人いるでしょうか。

単純に私たち介護で働く人の使命とは。

そんな社会のなかで年老いてしまった、認知症になってしまった人々やその家族を救うことなのです。

そのことに気付けば、こんな尊い仕事はありません。

認知症になっていようと、寝たきり状態であろうと、その人の本当の望みを人生を見つけてあげる事です。

本当の意味で失くした人間としての尊厳を取り戻してあげる事です。

もう1度、老人の訳の分からない話にしっかりと耳を傾けてあげてください。

あなたにしかできない仕事が見つかるはずです。

私は、特別養護老人ホームで働く傍ら、在宅介護などで悩みを持つ介護者の相談をボランティアで行っています。

基本的には経験した事しか伝える事はできませんが、悩みのある人は、ぜひコメントをください。

最後になりますが、介護職のための副業を一つ紹介させていただきます。
下記は以前紹介した「完全無料の10万円プレゼント」です。
ポイントサイトで登録など全てが無料になっていますので、ぜひ確認してください。
http://fanblogs.jp/katsu590229/archive/87/0

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日本における介護の歴史から、認知症高齢者の理解へ!使命を考える” に対して1件のコメントがあります。

  1. 高野功一 より:

    itoさん高野です。
    認知症について、まとめようと思っていたのですが、facebookでご存知の通り、
    介護職のあきらめのマインドを何とかしたいと思うようになりました。
    生命の維持はとても大事です。
    自分が努力してもどうにもならない仕事というのは、やはりやりがいがない
    と言う事はよくわかるのです。
    介護職の人でも効果の出せる運動療法の記事を書くことにしました。
    このホムページでやりがいのある介護が実現できればと思っています。
    https://www.kaigo-kihonn-jyouhou.com/blank-5
    をご覧ください。

  2. カッチン.com より:

    コメントありがとうございます。
    イラストに期待しています!

  3. 高野功一 より:

    itoさん、一読させて頂きました。
    私のホームページよりしっかりした文章だと思いました。
    私も内容では頑張っているつもりですが。
    現在の医療現場の状況もよく調べていると思います。
    介護現場の第一線で活躍されているからでしょう。
    是非、介護のリーダーとして活躍してください。
    介護の使命を訴えられているのですが、
    私からは介護職の人が「私達、どうせ介護職だし、解剖なんて分からない。」
    という気持ちを変えていって欲しいと思います。
    私のホームページに追記してありますので、是非読んでください。
    今後ともよろしくお願いいたします。

  4. カッチン.com より:

    高野さん!
    これからも記事について率直な意見を送ってもらえれば幸いです。お互い日本の将来の為に頑張りましょう。

  5. 高野功一 より:

    リハビリテーションの阻害因子は認知症です。
    認知症があると、患者教育が無効になります。
    例えば、筋力強化をして歩行機能を改善しようとするとき、
    筋力強化の意味が理解できなければ訓練のしようがないからです。
    私は長谷川式認知症スケール を多用します。
    非常によくできたテストで、短時間ででき、
    どれくらいの知的能力があるかが測定できます。
    それにより訓練の方法、コミュニケーションの方法を考え、
    運動学習がどれくらいインプットできるかを予想します。

    Itoさんは介護現場でどのような工夫をされていますか?
    お手数とは存じますが、メールでご返信いただければ幸いです。

  6. カッチン.com より:

    高野さん!
    コメントありがとうございます。
    リハビリでは、その内容が本人にとって重要な事かを重点的に考えています。
    例えば、立位訓練を取り入れており、トイレの二人介助から一人介助を目指している。職員にとっては、ありがたい事ですが、本人にとってはどうでしょうか?
    二人介助が嫌だったり、抱えられる事で怪我のリスクが上がる等あれば、本人にとっても良いと考えます。
    個人的は、拘縮予防や痛みを和らげる方向のリハビリを取り入れてます。
    特養なので、筋力の維持、向上も重要ですが、安楽を重視したいと思っています。
    また、生活の中でリハビリをする事に力を入れてます。
    例えば、トイレの二人介助の時にすぐ座るのではなく、少しの時間ですが立つ時間を作っています。
    それなら、何のために立つ必要があるか少しは理解に繋がると思います。
    的を得た返答ではなくすみません。

  7. 高野功一 より:

    itoさん、有難うございました。訓練室での認知症の対応と、介護現場での対応は違うようですね。介護現場では生活中心にアプローチされていると思います。
    私は長谷川式認知症スケールを基準にしてどのような方法がいいかを判断しますが、
    itoさんは認知症の介護を進めるうえで何か基準とされているものがありますか?
    お手数とは存じますが、また教えてください。今後ともよろしくお願いいたします。

  8. カッチン.com より:

    高野さん!
    ありがとうございます。
    まずは、認知症の種類により、その対応を検討しています。
    ただ、認知症としか診断されていない利用者がほとんどなので、症状からこちらで判断する場合もあります。
    ボール遊びする時に同じ種類の認知症の利用者で行なった場合と様々な種類の認知症の利用者で行なった場合では、レベルにもよりますが、同じ種類の認知症の利用者で行なった方がスムーズに行えたという報告もありまた。
    昔好きだった事でも現在できなくなっている場合があります。
    例えば、本が好きだったけど、理解力の低下により読書ができなくなった。介護職は、目が見えにくいからと虫眼鏡を利用したが本人は立腹した。好きだった事ができなくなって、精神的に辛くなった事と私の事を理解してくれていないという観点から立腹したと思われる。
    本の内容を簡単にする必要があったのか?
    簡単にする事で、また傷つくのでは?
    事前調査、検討、実行、検証、検討、実行、検証のくりかえしですが、利用者は実験台ではないので、慎重に進めています。
    長谷川式を利用した方法を詳しく教えて頂ければ幸いです。

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