在宅介護の可能性や限界を考える。デイサービスや施設入所へ

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少子高齢化を続けている日本で、高齢者が在宅介護で生活できる限界を考えていきましょう。

「できるだけ住み慣れた自宅で最後まで生活したい」と願う高齢者は多いです。

また、政府も介護にかかる税金を削減するために自宅介護の推進を図っています。

しかし、理想と現実は違うものです。

現実的に考えて、実際はどこまで自宅介護は可能なのでしょうか?

現在、国が定めた目安として要介護認定というものが1~5まであり、数字が大きくなるほど介護度は重くなります。

あくまでも目安ですが、一般的には要介護1~2までは、ある程度自分の身の周りの事ができて、介助よりも見守りの方が必要という場合が多いです。

要介護3~4は自分でできる事は限られてくるため、生活の半分か、それ以上は介助が必要になってきます。

要介護5になると、ほとんど寝たきりで、生活のほとんどが介助を必要とします。

基本的に要介護3くらいになると、自宅での介護は難しい場合が増えるため、現在、特養では要介護3からの受け入れになっています。

これだけみると、要介護3以上になると在宅介護での生活はできないのかと思いますが、決してそんな事はありません。

在宅介護で生活できるかどうかは、高齢者の症状や周りの環境によっても左右されます。

一人暮らしか、家族と同居か、家族が近所に住んでいるかによって違ってきます。

そして、一番大きく影響するのは本人に「認知症」の症状があるかどうかです。

認知症がある方の介護と、ない方の介護は違います。

同じ介護度でも大変さが違ってくるのです。

認知症がない方の場合は、比較的重い介護度でも在宅介護が可能な場合もあります。

例えば、要介護4~5の方の場合でも、痰吸引や、胃ろうなどの医療的な処置が必要な場合を除いては在宅介護も可能です。

しかし、家族だけでの介護は負担が大きいので、大抵の方は介護サービスを利用しています。

家族と同居していて、在宅介護を受けている要介護4~5の方の一日の流れを書いていきます。

まず、日中はデイサービスを利用している方が多いです。

デイサービスでは送迎から、食事、入浴、排泄ケア、レクレーションなどをやってくれます。

介護度の重い方は、レクレーションに参加するのは難しいですが、寝たきりの方を自宅で入浴させるのは大変なので、入浴が目的でデイサービスに通っているという方も多いです。

また、利用時間は施設によって違いますが、9時~16時までという所が多いので、家族が仕事などで、長時間家に居ない時でも安心できます。

デイサービスが休みの日は、家族が介護をするか、用事がある場合はホームヘルパーを利用すると、必要に応じて介助してくれます。

ショートステイといって特別養護老人ホームに1泊から泊まれるシステムもあります。

老健や病院から行き場を無くなった人や家族が入院した等の理由で長期滞在する高齢者もいますが、基本はデイサービスが休みの日に利用される人が多いです。

夜間では、寝たきりの場合、オムツ交換や体位変換が必要になってきます。

夜間に家族が起きてオムツ交換や、体位変換をするのは大変です。

最近のオムツや紙パットは、一晩つけておいても大丈夫なものがありますから、本人に合ったものを選んで使いましょう。

床ずれ(褥瘡)防止に体位変換はしなければいけませんが、難しい場合は、医療用のマットレスを使用する事で、床ずれのリスクを減らす事ができます。

一昔前までは、2時間ごとの体位交換が有効など言われていましたが、現在は必要ない場合もあります。

臥床時のクッションの当て方などは、デイサービスのリハビリスタッフに確認しておくと良いと思います。

このように、介護度が重くなっても、家族の協力や介護サービスを上手に利用する事で、在宅介護は可能になってきます。

また、病院に通院できない場合は、訪問看護なども利用する事もできます。

在宅介護.jpg


次は認知症の方の在宅介護の場合です。

認知症の症状としてよくあるのが、BPSD(行動心理症状)や周辺症状などと言われる「徘徊」「物忘れ」「物盗られ妄想」です。

この症状のうち、徘徊がひどい場合は在宅介護は難しいかもしれません。

「徘徊」する理由は様々あります。

散歩や買い物に行って帰りがわからなくなって、外を歩き回る方もいますし、自宅にいるのに、「自分の家ではない、自分の家に帰る」と言って外に出てずっと歩き回っている方もいます。

この場合は記憶が過去に戻っていて、本人の言う「自分の家」とは、子供の頃に住んでいた家だったりするのです。

もう、存在しない家を探し回って歩き続けてしまうのです。

このように、徘徊の症状は本人に辞めるように説得しても、治るものではないのです。

ひどくなってくると、徘徊の症状がでている時は5分でもじっとしている事ができなくなり、目的もないのに、常に歩き回らずにはいられないのです。
※徘徊には目的があると言われていますが、他人から見ると目的が無いように見えます。

こうなってくると、家族はずっと高齢者の方から目が離せなくなります。

家に内側から開けられない鍵を取り付けたり、玄関にセンサーを設置するなどの対処方はありますが、万全とは言えず、勝手に外に出て警察に保護されたり、事故に巻き込まれたりする方もいます。

これが続くと家族のストレスも相当なものになり、家族が精神的に参ってしまったり、虐待に繋がる事もあります。

こうなってしまった場合、家族にとっても本人にとっても「在宅介護の限界」と言えるとでしょう。

また、徘徊以外にも、「物盗られ妄想」というのも、認知症の方にはよくみられます。

「お金を盗られた」「大事なものがなくなった」という被害妄想が膨らみ、「あんたが盗ったんでしょ!」と勝手に決め付けて何も悪くない人を犯人扱いする事もあります。

普段、お世話をしている家族にしてみたら、たまったものではありません。

認知症が原因でそんな事を言っているとわかっていても、人間ですから腹も立つのが当然です。

この「もの盗られ妄想」で嫁と姑の仲が険悪になり、施設に入所された方も何人かいました。

自分自身が介護施設で働いていて、一番「自宅介護は難しいだろうな」と思ったのは「弄便行為」をする方です。

これも認知症の方に多く見られる行為ですが、便などの自分の排泄物を手で壁やベット、服などに擦り付けたりする行為です。

オムツの中に手を入れて、体中が便まみれという方もいました。

このような行動は、不快感から出てくると言われますが、改善する事は難しいと思ってください。

これを、自宅でされたとしたら、後の掃除や片付けをする家族のストレスや負担は相当なものです。

認知症の方に限らず、介護度が重くなると排泄には介助が必要になってきます。

簡単なトイレ介助ならできるけど、オムツ交換などで「排泄物」に触る事が生理的にどうしても無理という方もいるでしょう。

オムツをしていても、服や布団が汚れてしまう事もありますから、排泄の失敗が多くなって在宅介護ができなくなったという家族の方は多いです。

「自宅介護をしている時は母に辛く当たってしまっていたけど、施設に入ってからは優しく接する事ができるようになれました」

この言葉は、長年在宅介護をしてきた娘さんが言った言葉です。

仕事に家事に介護に・・と毎日のストレスで気持ちに余裕がなくなっていたのでしょう。

本人も辛かったと思いますが、介護される母親も辛かったと思います。

施設に入所してからは、お互いを思いやる気持ちの余裕ができたので良い親子関係を築けています。

「在宅介護の限界」。それは本人と介護している家族が決める事です。

よく、在宅介護をしている方の中には、「離れて暮らしている親戚や兄弟が施設入所を反対していて、自分で介護をしている」という方がいますが、家の中の事は本人達にしかわからない事もあるのです。

周りに振り回されず、自分や、介護される人にとっても一番良い方法を見つけ出す事が大事です。

ちなみには、特別養護老人ホームに入所させたからと言って、そこで終わりではありません。

私の働く施設では、週5回は昼から夜まで面会に来て、食事介助を行ったり、一緒にレクレーションに参加したりする家族が多数います。

また、連れて帰れる環境にある人は、定期的に家にも連れて帰っています。

「家に連れて帰られると、施設に戻ってきた時に大変」だと言う職員もいますが、本人にとって苦痛になっているか、楽しみになっているか考えると後者のように感じます。
※利用者による為、前者の場合は家族にその旨を伝えています。

このように入所してからも関わる事はたくさんできるので、在宅介護にこだわる必要もないのかもしれません。

ここでは、在宅介護について悩みを持っている人が自由にコメントを入れてもらえれば思っております。

微力ながら質問などあれば、私も答えれる範囲で返信させていただきます。

最後になりますが、介護職のための副業を一つ紹介させていただきます。
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