施設ケアマネが考える認知症ケア!問題行動(周辺症状)の対策

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特別養護老人ホームの現状

私は特別養護老人ホームでいわゆる施設ケアマネとして働いています。

私の施設では長期入所が90名、短期入所が10名の合計100名のご利用者様が生活しています。

従来型の特別養護老人ホームではなく、全室個室のユニットケアでご利用者様を支援しています。

どこの施設でも同じだとは思いますが、年々介護職員の負担は増え、仕事は益々大変になってきています。

特に平成27年4月の介護保険法の改正により、特別養護老人ホームの入所対象者は中重度以上の高齢者が対象となり、職員の負担は増える一方です。

私の施設でも介護保険法の改正前は介護度1や介護度2のご利用者様もそれなりの比率で入所していました。

介護保険法の改正

しかし、介護保険法の改正以降は特例入所の方以外は、基本的には介護度3以上の高齢者が対象で、以前は入所を見送っていたような高齢者が入所するようになっています。

基本的には入所申込者に点数をつけて、点数の高い方から順に入所のご案内しておりますが、どうしても既に入所しているご利用者様の生活に支障をきたす恐れがある方については、入所を見送っていた経緯があります。

施設自身の実力や安全面もどうしても考慮せざるを得なかったのが理由です。

それが介護保険法の改正により、そうも言っていられなくなってきており、入所申込者をある意味、選り好みすることが出来なくなってきています。

その為、施設の平均介護度もそれまでは3.6~3.7程度でしたが、今では4.0を超えています。

問題行動(周辺症状)が多発

当然重度の認知症や精神疾患がある方も入所対象となり、徘徊や帰宅願望、不潔行為、大声、暴力行為等の問題行動(周辺症状)に対し、頭を悩ますことになります。

また、特別養護老人ホームは介護報酬が削減された影響もあり、職員の人数も減って最小限の職員数でご利用者様の支援をすることになっています。

支援するご利用者様は年々重度化しているのに、職員の数は増えるのではなく益々少なくなる、大変矛盾しているする国の政策だと思います。

施設に入所しているご利用者様の事情は様々で、ご利用者様自身がご自分の置かれているご家庭の事情を十分に理解した上で入所されている方と、何で施設に入れられているのかが全く理解できずに入所されている方がいらっしゃいます。

中にはご家族様がご利用者様を半分騙す形で入所させる方もいます。

ご利用者様の事情は様々ですが、そんなご利用者様に共通していることは「本当は自分の家で誰にも気兼ねをしないで生活をしたい」ということなのです。

これは人間として当然な気持ちで、そのような気持ちの表現方法が、徘徊や帰宅願望、不潔行為、大声、暴力行為といった形で表面に現れてくるのだと言われています。

ご利用者様によっては、あからさまに職員に「息子に捨てられた」「ボケ婆さんが邪魔になったんだよ」と口に出す方も大勢いらっしゃいます。

基本的に人間は人から干渉されたり、指示をされたりすることが嫌いな生き物です。

それが高齢者で世話が大変というだけで施設に入れられて生活する。

その精神的なストレスがひずみとなって表面に現れるそれが認知症状であり、問題行動(周辺症状)になるのです。

問題行動(周辺症状)の対策

確かに施設としてはご利用者様の徘徊や帰宅願望、不潔行為、大声、暴力行為などが頻繁に発生するとその対応が大変です。

施設ケアマネとして常々感じるのは、これらの対応については施設職員だけで解決できる問題では無く、ご家族様の理解とご協力が不可欠だということです。

家族の助け.jpg

職員は所詮ご利用者様にとっては赤の他人で、どんなに頑張っても家族の代わりにはならないからです。

また、ご家族様によっては職員からご利用者様の施設での様子を伝えられても、認知症の父親や母親の問題行動(周辺症状)が全く理解(信じる)ことが出来なかったり、ご利用者様の発言をそのまま鵜呑みにして施設に苦情を言ってくるご家族様も沢山いらっしゃいます。

やはり、ご家族様にももう少し高齢者の現状や認知症に対する知識や理解が必要なのです。

私は施設ケアマネとして5年が経ちますが、残念ながら未だに認知症に起因する問題行動(周辺症状)に対する根本的な解決策は見いだせておりません。

介護の教科書では高齢者介護の対応として「受容と傾聴」という単語が出てきたり、物理的には例えば徘徊や帰宅願望については、徘徊センサー(コールマット)等の利用や出入り口のドアの施錠等が一般的に書かれています。
※出入口のドアの施錠は身体拘束に該当しますので、同意書が必要です。

しかし、これらはいわゆる病気で例えれば対処療法であり、心の奥底に潜む高齢者の寂しさを解決するための原因療法にはなっていません。

私もできるだけご利用者様の気を紛らわすために行事やレクを企画したり、天気の良い日は施設の外に散歩に連れていったりしていますが、一時しのぎで根本的な解決にはなっておりません。

ただ、少しでも毎日蓄積するストレスができれるだけ少なくなればと考えています。

ご利用者様によっては、ご家族様の仕事にできるだけ支障が無い範囲で携帯に電話させて頂き、ご家族様の声を聴いて頂くこともありますし、ご家族様にお時間が許すのであれば施設への面会をお願いすることもあります。

ただ、ご利用者様によっては、ご家族様のご面会の後で余計帰宅願望が強くなったり、不穏が強くなってしまう方も沢山いらっしゃいますし、ご家族様が帰った後で突然泣き出してしまうご利用者様もいらっしゃいます。

また、ご家族様にお願いをして、ご自宅に帰宅する機会を設けて頂いたりもしています。

ご自宅に戻る際のご利用者様の笑顔を見ると、その場はとても嬉しく思います。

ただ、これもご自宅に帰る時はいいのですが、それが本当にご利用者様にとって最良のことなのかはわかりません。

一時帰宅がご家族様の負担になってしまうこともありますし、ご利用者様によっては施設に戻った後で余計帰宅願望や徘徊が増えてしまうことがあるからです。

また、ご利用者様の気を紛らわす為の散歩も、ご利用者様によっては職員の制止を振り切って、そのまま自宅に帰ろうとして施設とは反対方向に歩き出してしまい、対応が裏目に出てしまうことがあります。

本当に対応が難しいです。

私は未だにこれといった対策は見いだせてはおりません。

ただ、ひとつ言えることはこれからもご家族様にご利用者様に対するご理解やご協力をお願いしつつ、人として誠実に接していきたいと考えています。

認知症ケアの考え方

今回の記事は、施設ケアマネの考える認知症ケアについて、インタビューした内容です。

正直、認知症ケアに関しては知識面、経験面でまだまだな部分もありましたが、認知症ケアの基本である心のケアを優先している事には感動しました。

また、センター方式のシートについて、使用方法を説明すると、早速取り入れていました。

考えることも大切ですが、行動しなければ何も生まれません。

皆さんは、認知症ケアを行うときに職員を困らせる行動に目が行きすぎ、その行動を無くならせることを目的にしていませんか。

それは、職員にとっては良いことかもしれませんが、ご利用者様にとっては正解ではない場合があります。

難しいことは考えず、まずご利用者様が喜ぶこと、笑顔になることをしてください。

皆さんとも交流をもちたいと思っていますので、ぜひコメントをください。

ちなみに認知症ケアについて少しでも理解を深めたい方は、認知症介護実践者研修をお勧めします。

※現在、問題行動という言葉は使用せず、周辺症状やBPSD(行動、心理症状)と言われています。理由として、その様な行動は、本人にとっては意味のある行動であり、問題行動という考え方は職員や第三者目線であるからです。


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