徘徊する認知症高齢者の関わり方!原因と対策

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今回は、周辺症状(BPSD)の中でも、対応に困る徘徊について、介護老人保健施設で10年間勤務した介護福祉士の体験談です。

この老健は、ユニット型の施設で、入所者さんそれぞれの生活スタイルに出来るだけ合わせて、ケアも入所者さんに合わせるスタイルの施設でした。

その中で1番苦労していたのは、やっぱり認知症の方のケア方法でした。

施設なので、やはり1日の中でスタッフの入れ替わりがあり、それに伴って入所者さんが混乱する事も多々あります。

認知症の方の徘徊のケアは、介護者によってもバラツキが出やすく、ケアがとても難しくなっています。

徘徊される方は、何かしらの理由(背景)があるのです。

症状だけ見ると、何とかして徘徊を止めようと介護者は必死になる事も多いですが、実はその方の今までの生活や家族構成、本人の性格等を紐解くと徘徊の理由が見えてくる事があります。

例えば・・・

・食事の準備をする時間だけど、認知症が進行し、何をどうしたら良いかわからずにソワソワする。

・旦那さんが帰宅する時間だから自分も帰宅しなきゃいけないと思い、落ち着かなくなる。

・以前警備の仕事をしていて、見回りの時間だから見回りをする。

等々、私が実際ケアに当たった例です。

徘徊する理由がわかると、介護者はどんな対応をすれば良いのか検討し、共有し、統一する事が出来ます。

介護者がバラバラな対応をすると、余計に混乱して周辺症状が悪化する事もあるので、統一したケアが大切になってきます。

そして、本人が『ご飯作るから帰る』等、理由を発言できた場合は決して否定してはいけません。

まずは、聞き入れる事から始めましょう。

そして、なるべくどうしたいのか、話を聞いてください。

話をしている段階で落ち着いてくる事もありますし、介護者が話題を少しずつ変えて注意をそちらに向けることで落ち着くこともあります。

それでも落ち着かない場合は、一緒に歩いてみる事もオススメします。

あくまでも、散歩感覚で宜しいかと思います。

そうすると、疲労感が出てきます。

そのタイミングを見計らって、少し休む事を勧めたり、いつも過ごしてる所まで戻りお茶等をお出しして休息をしてみます。

だいたいは、この過程で落ち着くことが多いですが、もしダメであればもう少しお話をしてみましょう。

介護者は確かにそんな時間はないと思いますが、そこをグッとこらえてお話を聞くことに徹すると、それ以降のご本人様の状態が劇的に変化します。

少しお話を聞いてあげる時間を作り、症状が落ち着くのと、その少しの時間を取られずにその場を離れてまた徘徊の症状が出てしまったら・・・どちらが後々介護者もご本人様も大変な思いをするのかわかりますよね。

認知症の方にはゆっくりと時間を気にせずそばにいてお話を聞くことで、周辺症状を落ち着かせることが出来ます。

先程も話しましたが、頭ごなしに否定しないでください。

『そうですよね。その気持ち、わかりますよ。』と受け入れてください。

ケアをする介護者もとても大変ですが、ご本人様もとても大変だと言う事を頭の隅に置いてください。

そして、徘徊以外の周辺症状が出たときもまずは『何故?』と考えてみましょう。

その場しのぎの対応をしても、根本的な解決には絶対になりません。

ケアに当たる介護者みんなで、どうしてご本人様がそう言う行動を取るのかを考えて今後どのようなケアをすれば良いのか検討してください。

もし介護者だけでわからなければ、ご本人様のご家族にも以前はどのような生活リズムだったのか、どのような性格だったのか聞いてみても良いかと思います。

あと、意外と見落としがちなのは排便の有無です。

便秘が続きお腹がニヤニヤして気持ち悪いからソワソワし始める・・・という方も実際におられました。

便秘だけではなく、排便したい時や下痢の時でもソワソワし始めたりもします。

少しそこに気をつけて観察してみると、『あ、ソワソワしてるからトイレに、行きたいのかな?』と介護者もわかるようになってきます。

一言で徘徊のケアと言っても、色々な角度で観察する事が大切ですね。

意外な所に理由があったりします。

私も実際排便の有無が原因じゃないか?と思った時は目からウロコでした。

そんな事があるのか?と思いましたが、観察すると実際はそうでした。

なので、一つの方向から理由を探るのではなく、色んな角度から観察する事も必要です。

そして、出来るだけ多くの介護者の見方や意見を聞いてみることもオススメします。

自分とは全く違う視点で観察してくれてる事もあります。

認知症(徘徊も含め)は介護者のチームケアだと私は思ってます。

しっかりと情報を共有して、統一したケアを出来るように。

初めて認知症に、当たる介護者への教育は思ってる以上に時間がかかるものです。

新人が対応した日は落ち着かない・・・と言うのではなく、どう言う対応をしていてどこがいけなかったのか・・・周りの介護者がきちんと見抜いて、しっかり指導してあげてください。

介護の現場には正解はありません。

失敗を恐れずに色々な対応を試してください。

もちろん、ご本人様の安全を第一に考えてですが。

介護の世界が少しでも良くなることを願ってます。

徘徊 介護.jpg


以上が、老健勤務で勤務している介護福祉士の体験談となります。

ここで、少し補足をしたいのですが、散歩する事により視覚にも変化がうまれます。

その事により、気分転換になることも多々あります。

認知症高齢者は、言葉だけは伝わりにくいので、視覚からケアしていくことも重要になります。

徘徊は、帰宅願望や過去の生活歴からくる行動だけでなく、食事や排泄、睡眠などの訴えの場合もあります。

高齢者を赤ちゃんと例えるのは良くはありませんが、言葉で上手に伝えることのできない赤ちゃんは、どのように自分の要望を伝えますか。

それは、暴れたり泣いたり、周りが困る行動ではないでしょうか。

徘徊を防ぎたいのであれば、まずは認知症を理解する事から始める必要があります。

高齢者を動物に例えるのは良くはありませんが、同じ犬でも種類が変われば、習性も違います。

一概に認知症と言ってまとめていますが、アルツハイマー型認知症ですか、レビー小体型認知症ですか。

それだけも対応が変わってきます。

目の前の徘徊を防ぐには、原因の追究が必要ですが、理論的に解決をするには数多くの情報が必要になります。

周辺症状の対応を本気で行いたい方は、認知症介護実践者研修という、認知症を理解するための研修を受講する事をおすすめします。

今まで経験や雰囲気で解決してきたことも、認知症介護実践者研修を受講する事により、理由付けができるようになります。

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