認知症高齢者に対する身体拘束廃止の対策、理解。

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「認知症高齢者に対する身体拘束をどのようにして無くしていけば良いのか」、これは本当に難しい事です。

ここでは、少しでも前向きに身体拘束を無くすために、どのような対応をしていけば良いのか考えていきます。

点滴や胃瘻等を施行している時に、自ら針や管を抜いてしまう方や無意識のうちに自身の体を掻きむしって傷つけてしまう方、身体能力が充分ではないのにその事を理解出来ずにベッド等から下りようと(実際に下りてしまう)方等を対象に行われる身体拘束。

病院では当たり前の光景になっているかも知れませんが、実は少しの工夫で身体拘束を減らせるのです。

もちろん、完全に外せるのは難しいのが現状です。

身体拘束と一言で言っても、ミトン(点滴の針などを自分で外せないようになってる手袋みたいな物)や、車イスからずり落ちないようにする拘束帯、ベッドから下りられないようにするベッド柵等様々な物があります。

病院等では暴れないように手足をベッドに縛り付けてしまう事もあります。

ここで、老人保険施設で働いている職員が行った、身体拘束についてどの様に向き合い、どの様な工夫をしてきたか・・・等を紹介させて頂きたいと思います。

身体拘束.jpg


まず1つ目です。

1番多かったのは点滴や胃ろうのチューブを外してしまわないように使用するミトン。

実際に自分でも装着しましたが、手指の自由が無くなるのは思ってた以上にストレスです。

また、装着してる間はミトンの中はすごく暑く、衛生的にも良くありません。

使用しているミトンの衛生管理も検討も行い、洗濯する頻度を増やしました。

しかし、この様な物を長時間、お年寄りに装着させたくはありません。

確かに、点滴や胃ろうのチューブを抜くと言う行為は、生死にかかわる場合もあり、非常に危険です。

しかし、認知症高齢者点滴が胃ろうを抜くには、理由がいくつかあるのでは?と介護スタッフで考えました。

①針やチューブが目に入り、気になっていじってしまう(もしくは抜いてしまう)。

この様な場合は本人の目に入らないような工夫が必要です。

点滴や胃ろうの場合、チューブを服の中を通して本人の目に入らないような所に持っていくと、意外と抜こうとする行為は減ります。

また、時間がある場合は認知症高齢者とお話をする事やその方が好きな音楽などを聞いてもらう事で注意を紛らわす事も工夫の1つです。

②ベッド柵について。

ベッド柵での身体拘束とは、本人がベッドから下りられないようにベッドの周りを柵で囲ってしまいます。

いわゆる、囲い込みや4本柵と言われます。

ベッドからの落下や転倒防止の為に行われるのですが、見た目も良くありません。

落下を防ぎたいのであれば、最低限の下りられるスペースを作り、ベッド下にマットレスを敷く、それでも危険であればセンサー等を設置してました。

確かに危険は避けられませんが、そこまでする過程でご家族に実際の状況を見ていただき、何も対策を行わないとどの様なリスクがあるのか、また、対策をしても防ぎ切れないリスクまで説明をさせて頂いてからの設置を心がけていました。

ご家族との密な連携も必要になってくると言うことになりますが、身体拘束だけに限った事ではありません。

あと、どうしても落下してしまう時はベッドから布団へ変更した例もありました。

これであれば動いても落下をすることはなく、センサーだけで危険が察知できます。

ただ、デメリットもありました。

それは、介助がしにくいと言う点です。

ベッド上での介助は介助者に合った高さまで調節する事が可能ですが、布団ではそうは行きません。

幸いその方は小柄な方でしたので、その対応が出来たのかもしれません。

③車イスからの転落を防ぐ拘束帯(Y字ベルト)。

拘束帯を使用してる方はほとんどいませんでしたが、こちらも工夫次第で外せる事もあります。

例えば、車イスからソファーへ移乗して頂いて、介助者も一緒に付き添うだけで拘束帯は外せます。

もちろん時間には制限はありますが・・・

以上が、ある老健で行われている内容となります。

ここで、少し補足をします。

まず、ミトン使用の対応ですが、視覚をケアするという事も重要になります。

なので、ベッドにぬいぐるみを置く事や天井に飾りをつける事も効果的です。

また、排泄も事前に済ませ、リラックスできる状況を作る必要があります。

基本的に認知症になっても、私たちと同じです。

自分が同じような状況になった時はどうでしょうか。

周りに何もなければ、注意はチューブにいくのではないでしょうか。

そして、認知症高齢者は危ないことを理解できず、違和感がある為に外してしまうのです。

ある意味、本能のまま行動しているのです。

ベッド策での囲い込みですが、上記の内容では、身体拘束を表面上で無くした例で、「なぜベッドから下りようとするのか」と本人の気持ちを尊重したケアになっていません。

しかし、これを事例にあげたのは、「身体拘束をしないため」「怪我をさせないため」「効率のため」等、なにかにつけて理由をつけて、利用者を置いてきぼりにしたケアを行っている事はありませんか。

確かに身体拘束は、大きく分けて11項目あり、それに該当しないようにケアを行う必要があるのですが、あまりにもグレーゾでの対応が増えていませんか。

それを、今一度考えてもらうために事例として紹介した。

また、次の抑制ベルトの使用に関しても、「職員がもっといれば」「時間があれば」という事で紹介しています。

しかし、これも悪い例として掲載させていただきました。

付き添う事はありませんが、付き添った状態で立ち上がろうとしたり、ソファから下りようとしたりしたら、どうしますか。

実際、このような状況になった時、利用者の行動を制限することが多くあると思います。

「臀部の痛みから、座位をずらしているのは」
「車いすが体に合っていないのでは」
「トイレに行きたいのでは」
等、本人を見てください。

本人を見る事ができなければ、本当の意味での身体拘束は無くなりません。

身体拘束をするということは、命にかかわる危険な行為を予防する為にしている訳ですから、全ての身体拘束を無くすると言うことは、ハッキリ言って出来ないと思ってます。

ですが、お年寄りが受けるストレスや苦痛も計り知れないという事を忘れないで頂きたいと思います。

先程も述べましたが、介助者には時間制限があるのは事実でどうしようもありません。

その中でどれだけお年寄りの負担を減らせるか・・・

身体拘束を終日外す事が出来なくても、1日のうち数時間、数十分でも外してあげられるような工夫も検討して頂きたい。

自分のご家族が拘束されてる所を見たらいたたまれませんよね?施設に入ってるから当たり前・・・とは話されるご家族もいらっしゃいますが、本音は自由にしてあげたいと思っているハズです。

実際に私もそうでした。

ご家族も葛藤され、介助者も葛藤しています。

少しの工夫のアイディアがあれば、少しでも認知症高齢者の負担を減らせます。

決して諦めずに、身体拘束を実施をする前に今1度検討し、やむを得なく実施する場合は今後どの様な対応をすれば、身体拘束を外す事が出来るのか・・・

常に考えて欲しいと思います。

介護の世界には正解はありません。

少しでも外せる可能性があるならば、どんどん実施して見てください。

もしダメならまた次の工夫をすれば良いのです。

1人でも多くの身体拘束が無くなるように祈ります。


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認知症高齢者に対する身体拘束廃止の対策、理解。” に対して1件のコメントがあります。

  1. みみ より:

    4点柵がだめな理由まったく理解できません!
    夜間は1人なのに、ベッドから転落された時の衝撃といったら!

  2. カッチン.com より:

    4本柵をどのような利用者に使用しているかも問題になると思います。
    しかし、4本柵が身体拘束になるから畳対応している施設もありますが、それはそれで問題があると思います。
    昔、身体拘束という名の虐待が当たり前に行われていたことが問題であって、今はそのような事は無くなっているので、厚生労働相も11項目の内容変更と詳しい説明を入れてほしいですね!
    Q&Aとかあっても良いと思います。
    抑制帯は身体拘束だが、本人希望なら?装着しないと、車椅子に座れない。寝たきりになります。など、疑問点はいくらでもありますね。
    利用者によってレベルも違いますし、身体拘束の基準を設ける事自体難しいと思いますが。

  3. みみ より:

    なぜ介護者の負担を減らす工夫はなされないのか?
    休憩もろくに取れず、サービス残業は当たり前。
    身体拘束を減らすにはどうしたらいいか、そんな事は簡単な話です。
    介護職の待遇改善をして人員を増やせばいいのです。
    介護職の工夫が足りないから意識が低いから身体拘束が減らせない、は納得いきません。

  4. カッチン.com より:

    コメントありがとうございます。
    日本の文化で、従業員は後回しになる事が多々ありますね。
    会社からすれば、遅刻は悪だか、サービス残業は正義みたいに思われる風潮もあります。
    マンパワーは確かに必要だと思います。
    職員が少ないから身体拘束が減らない。
    これも事実だと思います。
    しかし、BPSDが出現する原因を追求し、対応する事で無くなる身体拘束もある事も事実です。
    難しいですね!

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