作業療法士による認知症ケア(レクリエーションの取り入れ方)

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現代は高齢化社会であり、施設を利用するにも順番待ちでの状態も多々見られています。

私は作業療法士として、介護保険分野で多数の高齢者の方と関わってきました。

身体的な問題を抱えられている方が多いですが、それと共に高齢者ならではの病気や障害を持たれている方も多くおられました。

その中で認知症という病気は、最近では多様な種類に分けられ、個々に合った対応が求められる複雑な病気と言えます。

私の勤務経験から認知症という病気との付き合い方、また認知症で悩まれているご本人様、ご家族様の力になれればと思います。

ちなみに作業療法士は理学療法士と同じと思われる事がありますが、全く違います。

作業療法士は、入浴、食事、排泄など日常生活の動作やレクリエーション等あらゆる作業活動を通して、身体と心のリハビリテーションを行います。

理学療法士は、寝返り、起き上がり、立ちあがりなど、日常生活で必要な基本動作ができるように身体の基本的な機能回復をサポートします。

その中で、歩行練習などの運動療法や物理療法を用いて、身体の機能や動作の回復を目指し、自立した日常生活が送れるように支援します。

理学療法士と作業療法士の違いを理解してもらったうえで、認知症ケアを行っている内容をお伝えします。

認知症という病気は、個人によって対応を柔軟に変えていく必要があります。

介護を行う側の対応一つで、その後の関係性が全く変わってしまいます。

人は感情と共に様々な記憶が残ると言われています。

これは認知機能面の低下によって、記憶力が低下していても、ある程度保たれる機能であるのです。

例えば、楽しい出来事、うれしい出来事の記憶は快的な記憶として覚えており、逆に嫌な出来事・恐怖等は不快的な記憶として覚えているといったものです。

介護を行う上で重要な事は「不快な記憶として残さないこと」です。

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短期記憶、即時記憶が低下していたとしても、快的な記憶として残るような関わりが重要です。

ですから、食事でも無理矢理介助を行うのではなく、周囲とのコミュニケーションを図ることや、季節感のある食材の使用、色味、等を工夫することで快的な記憶として残るのです。

私が認知症予防として日常行っていたことの一つとして、リハビリの一環で他者交流を促すことでした。

コミュニケーションが苦手な方でも、仲介にスタッフが介入することで、うまく輪に溶け込むことが可能です。

また、ゲームやレクリエーションを行いながらの交流は、親密感の増加に役立ちます。

点数を競い合うような簡単なゲームを取り入れることで、刺激入力となり日常にメリハリのある生活が送れます。

習慣的に他者交流を行う機会を得ることで、生活リズムの獲得や、役割を持つことが可能であり、効果的に認知症予防を図ることが可能です。

施設等を利用されている方以外で在宅で過ごされている方でも、ご家族様の協力で同様の刺激入力を行うことは可能です。

家族で楽しめるようなゲーム、カルタやトランプを時折行い、楽しみを見つけることで認知機能面の維持・向上が期待できます。

認知症予防としてもう一つ行っていたことは、歌を歌う事です。無理にではありませんが、声を出すことが重要です。

呼吸器の維持は動作耐久性の維持・向上につながる為、日常的な動作(ADL)を行う上で大切になってくると言えます。

本人様が本人様らしく生活するということは、日常生活動作の維持・向上が重要です。

身の回りの動作をご自身にて行える事は認知機能面の維持につながると考えられます。

その中で歌を歌う、声をしっかり出すことを行うことで呼吸機能の維持を行っていくことが重要になってきます。

何でもかまいません。

好きな歌を歌っていただく事、好きな詩を朗読していただく事、声を出す事であれば何でもかまいません。

ご本人様が楽しみを持って継続して行っていける、ということが重要です。

またカラオケというレクリエーションを取り入れることで、他者交流の場となります。

他者の歌を聴く事もリハビリの一つとして考えられています。

協調性や思いやり、ご自身以外の他者に目を向けるという意味では刺激となり、その人らしい人格の維持を行っていける活動と言えます。

私が作業療法士として、日常的に行い、認知機能面の維持として効果が得られたと考えられる二つをご紹介しましたが、一番重要な事はその人らしい人生を全うしていただくことであると考えています。

まずは、日常的な会話を行うだけでも十分な認知症予防になります。

年を重ねる毎に身体面の悩みを抱えておられる方も多く、またご自身の認知機能面の低下から自身をなくされてしまっている方も多いです。

本人様の思いを傾聴し、寄り添うことだけでも十分に認知機能面の維持が可能です。

また信頼感を獲得していくことも大切です。

この人になら安心して悩みを言える、頼れる、と思っていただく事で、介護拒否の予防にもなりますし、本人様のフラストレーション軽減を行うことが出来ます。

認知機能面の低下は年齢を重ねる毎に必ず訪れるものです。

しかし、ご本人様やご家族様、ご利用施設のスタッフの方の意識変化、努力で認知機能面の維持は可能です。

まずは難しい事を考えず、楽しみをもって生活を送っていただき、生きがいのある余生を過ごすことが出来るということが一番の認知症予防であるといえるのではないでしょうか。

認知症という病気は個々に様々な対応が必要であり複雑な病気の一つですが、決して対応の厄介な難しいものではありません。

本人様の思いを汲みながら、一緒に寄り添って生きていくという意味では、認知症であっても無くても、関係ないのです。

余談ですが、若いころに読書が好きだった認知症高齢者に小説を勧める事は良いケアだと思っている人が多数います。

これは、あまりにも漠然とした例ですが、その人の立場になって考えてください。

文字が小さく読みにくい。

書いている内容が理解できない。

あんなに好きだったとこが、できなくなっている。

と思う事になりませんか。

しかし、人によっては「なつかしい」「読まなくていい。見ているだけで楽しい」と思う人もいるでしょう。

ここで、重要になるのは、全ての人が昔好きだったことに関心を持ち楽しんでいるわけではないという事です。

認知症になり、自分の意思を上手に伝える事が難しくなっている為、介護の現場の人間が判断することが多々ありますが、自分の価値観を押し付けないように注意する必要があります。

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