帰宅願望が強い認知症高齢者への対応!理想を優先し心のケアを

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認知症高齢者の帰宅願望

高齢者施設において最も多い疾患は、やはり認知症です。

高齢者になると、物忘れなどの症状が出てきますが、認知症はひどくなると自分の家族のことや自分自身のこともわからなくなってしまうのです。

福祉施設に入居している高齢者の方のなかには、自身が施設に入居していることさえも分からなくなっている場合も少なくはありません。

そのため、介護職を始めたばかりの新人職員は「家に帰る」「ここは自分の場所ではない」といった帰宅願望がある入居者の方とどう接していくのかを大変悩まれます。

一人ひとりの性格も異なりますので、プロの介護士であっても声かけや対応に悩むものですが、誠意を持って接することで落ち着かれる場合が多いので、帰宅願望が強い場合でも、慌てずに対応することが重要となります。

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昔の記憶から夕方には要注意

そして、認知症の方の帰宅願望が最も出やすいのは、夕方です。

夕方症候群とも言われているこの症状は、辺りが暗くなり、夜が近づくことで「早く帰宅して家族のために夕食を作らなくては」「早く帰宅しないと家族が心配するのではないか」といったこれまでの生活リズムが深く影響しています。

認知症の方は、昨日のことを覚えていなくても、何十年も前のことは記憶しています。

昔の記憶のままで止まっていると言っても過言ではありません。

そのため、自分の意思で来ているわけではない福祉施設に泊まることで、「家族が心配するのではないか」「自分に宿泊代を支払うお金がないため宿泊や食事のお世話になることは出来ない」と自宅に帰ろうとされるのです。

帰宅願望には傾聴

なかには夕方だけではなく、一日中帰宅欲求のある方もいます。

押さえつけて居室に閉じ込めたりするのは虐待になりますし、ますます不穏になるのは言うまでもありません。

それで、落ち着いたとしても、それは根本的な解決になっておらず、利用者が諦めたにすぎません。

そのようなケアをすると、次はもっと大きな帰宅願望になります。

帰宅欲求が現れた入居者の適切な接し方は傾聴することです。

しかし、帰宅したいと不穏になっている方の話を聞くことは安易なことではありません。

「どうしましたか?」と聞いても、この施設から出ることや、出口を探すことで頭が一杯になっているため、こちらの声を聞き入れる余裕がないのです。

介護士の多くは、そのような状況では「一緒に出口を探しましょう」「向こうにドアがあるので歩きましょう」と一緒に出口を探すように促します。

そうすることで、介護士は施設に閉じ込めている悪者といった敵対するイメージから、一緒に探してくれる味方へのイメージへと変わります。

仲間意識を覚えてもらうことでこちらの声が聞き入れやすくなるのです。

一緒に探すといったなかで、どうしてここから出たいのか聞きだしたり、または全く異なった話で気をそらしたり、安心感を与えることで気持ちが落ち着かれることも多いのです。

嘘の対策も時には必要?

帰宅欲求のある入居者の方には、残念ながら嘘をつかなくてはならない場面もあります。

家族が迎えに来てくれると信じて、「いつ迎えに来てくれますか?」と尋ねる方に「あなたの家はここですから迎えは来ませんよ」と答えたら、家族に捨てられた、自分は聞いていないといった不穏が生まれます。

そのため、「明日迎えに来られます」などといった声かけも必要となります。

そうすることで、ここにいても大丈夫だといった安心感が生まれるのです。

心のケアも必要

介護士の職務は排泄や食事介助などだけではありません。

入居者の方が安心して暮らすことが出来るような心のケアも行っていかなくてはならないのです。

そのなかで、認知症における帰宅欲求の訴えは、日々乗り越えなくてはならない試練だと言えます。

毎日のように出口を探して家に帰ろうとされる方は多数います。

対応することが困難だと思われることも多いと思いますが、もしも自分自身が知らない建物に家族から離れて一人だけ取り残されていたらどう感じるでしょうか。

お金も持たない、知っている顔もいないため、早く帰らなくてはと考えると思います。

自宅にも施設にも迷惑がかからないようにと、帰宅する手段はないかと考えるはずです。

そのなかで、無下に「ここにいてください」と言われても、「どうしてここに留まらなくてはならないのか」「家族は知っているのか」等とますます不安を抱くはずです。

もしも自分の立場だったらどのように接してほしいのか、これがよりよい介護士になるために必要な考え方です。

帰宅欲求に対する声かけや対応にも、もしも自分の立場だったらと考える力が必要となります。

「こんな場合は、どうしたらよいのですか」と表面的な質問をする人もいますが、認知症の方の対応方法に、絶対的な手段はありません。

一人ひとり生まれ育った環境も異なりますし、考え方も異なるです。

そのため絶対にこの方法なら大丈夫だといった手段はないのです。

介護士として認知症の方と上手く接していくためには、一人ひとりとの関わりを大切にしていくことしかありません。

相手からの信頼感が声かけを受け入れやすい環境作りとなり、不穏に対する解決策を見極めることが出来る大きなポイントともなり得るのです。

日々の会話を大切にして、一人ひとりの感情を上手く見極めていくことが重要となります。
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