介護施設での帰宅願望のある利用者の対応方法!ストレス軽減方法

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今回は、特別養護老人ホームで実際にあった帰宅願望のある利用者に対して行ったケアを紹介します。

ご家族が在宅での介護をやめる理由として、ひどい認知症が原因ということは少なくありません。
※ひどい認知症と表現していますが、いわゆるBPSD(周辺症状)が出ているという事です。

そして、在宅で介護ができなくなった場合は、介護老人保健施設や特別養護老人ホーム、介護付き老人ホームなどの施設に入所してもらう事がほとんどです。

しかし、家族がさじを投げだすほどの認知症高齢者は、介護職員の負担を激増させる原因となります。

経験者は理解できると思いますが、「大声を出す」「他人に暴力行為を行う」「食事を摂られない」などは、ケアに時間がかかり介護職員の負担は大きくなります。

その中でも、帰宅願望が強い場合は一瞬も目を離せなくなるくらいの介護量が必要となり、通常業務に支障をきたすレベルになる場合があります。

帰宅願望が出現すると、一時も目が離せなくなり、「今日はここに泊まるんですよ」毎回話しかけて気分をなだめていきます。

その説明で、一時は納得される方もいますが、ものの数分で忘れてしまい同じ行動を取ろうとします。

そして、何度も帰宅行動を止めようとすると立腹し、そこからさらに精神状態が不安定となり、認知症の周辺症状がひどくなるという悪循環も生まれてしまいます。

どんどん徘徊する時間が長くなり、疲労や歩行機会が増える事により、転倒などのリスクが上昇していきます。

また、帰宅願望によるマイナス要素は認知症利用者だけではありません。

介護職員に対してもマイナス要素となります。

介護職員も認知症ケアのプロとはいえ人間です。

毎日、毎晩、毎時間同じ帰宅願望が強い利用者に自分の業務時間を取られ、同じ説明をしていては精神面も不安定になりかねません。

そのようなストレスがずっと続けば、介護職の仕事に対する熱意や意欲が削がれ、離職を考え出すようになったり、最悪の場合は認知症利用者に対して虐待を行う可能性もゼロではありません。

そうなってしまえば、利用者と介護職の両方とも不幸になってしまいます。

そのようにならないためにも、施設として介護職と利用者に対応を取る必要があります。

まず、どのようにして歩行可能な認知症利用者の帰宅願望を少なくするのか?

徘徊.jpg


これは、一つに注意をそらすことです。

帰宅願望が出現する原因ですが、認知症になって介護施設に入居させられた場合、現在自分がどこにいるのかわからなくても自宅ではないことはわかります。

そのため、歩行可能な認知症利用者だと、一人で家に帰ろうとして、施設から外に行こうとします。

※「ここではやることもないし、家に帰ろう」という心理も働きます。

この流れが帰宅願望が出現する1つの要因です。

入浴や食事をしている時などに帰宅願望が出ることはごくまれだと思われます。

それは、入浴や食事に気を取られている、やる事があるからです。

つまり、認知症利用者の気をそらさせる何かを見つけて、その行為をしてもらっている間は帰宅願望が出現しにくくなることがあります。

簡単な算数の計算問題や新聞やチラシの分別など簡単な作業はしてもらいやすくなると思います。

さらにコツとしてただむやみに作業をさせるのではなく、こちらの仕事を手伝ってもらうという事でお願いすると、案外素直に作業をしてくれる場合が多いです。

しかし、気を紛らわせるということもある程度の監視は必要になりますし、そこまで持続性がないことも多いです。

しかも、帰宅願望には個々に理由があります。

上記で説明した「やることが無いから帰ろう」と思う人以外にも「夕食を作らないと」と思う人もいれば、「子供を迎えに行かないと」と思う人もいます。

なので、やる事を提供して気が紛れたとしても、それは根本的な解決になっていない事がほとんどです。

「やることが無いから帰ろう」という利用者には効果的ですが、それは本当に一部の利用者です。

そのため、長続きしないのです。

また、この方法は子供騙しとも考えられるため、あまりお勧めできる内容ではありません。

そこで、どのように納得して施設で過ごして頂けるのか、1つ実際に行っている方法を紹介します。

家族からのお手紙や動画をとっておき、それを帰宅願望が出たときに見せるということが、意外と効果があります。

具体的に言えば、認知症利用者の夫や妻、ご子息などの直筆のお手紙を書いてもらいます。

手紙内容としては「今日は仕事で家にいないので、今いる施設に泊めてもらうようにお願いしているので安心してください」といった内容を書いていただき、その手紙を帰宅願望が出たときに渡して見てもらいます。

そうすれば、大きな労力や時間をかけずに理解してもらいやすく何回も利用可能です。

もし、ご家族が遠くてお手紙を書いていただけない場合は、代筆として施設側で書いてもいいと思います。

さらに手紙よりも効果が出やすいのが、動画によるご家族からのメッセージです。

内容は、手紙の時とほとんど同じで今日は施設に泊めてもらうようにお願いしているというものなのですが、ご家族の顔と声が聞こえるので効果が大きい事が多いです。

恐らく、帰宅願望の中には家に帰りたいのと、ご家族に会いたいという側面も含まれているためだと思います。

今の時代デジタルカメラやスマートフォン、タブレットと簡単に動画を作成できる環境にあり、さらに手軽に見れることができます。

これらの機器を使い、ご家族の了承を取って動画を作成、認知症利用者に見せていくことで、大幅な介護職の負担の軽減が図られ、ストレスが減ることにより、より良い介護につながることが考えられます。

ただ、動画の欠点としてはご家族にお願いしなければいないということで、施設だけでは対応が難しいということを暗に示しており、信頼関係のおけるご家族でないとトラブルの原因となりかねない点があります。

また、そもそもご家族がいない場合もありますのでそういった場合には使えない手段となります。

このように、少し対応を変えるだけでも利用者と介護職のストレスを減らすことがよい介護施設となる第一歩ではないでしょうか。

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介護施設での帰宅願望のある利用者の対応方法!ストレス軽減方法” に対して1件のコメントがあります。

  1. 高野功一 より:

    私のホームページでitoさんの記事を引用させて頂きました。
    今回の記事も介護現場で認知症対策に工夫と努力されているのに
    感心しました。現実に行っている報告には説得力があります。
    自分の職場でも参考にさせて頂きます。
    今後ともよろしくお願いします。

  2. カッチン.com より:

    高野さん!
    いつもコメントありがとうございます。
    教科書では教えてもらえない現場ならでは情報をこれからも発信していきたいと思います。
    使えそうな事は、どんどん引用してください。

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