介護施設での身体拘束の現状や改善策について考える!虐待に繋げない

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高齢者施設での虐待等が問題になっています。

暴力行為についての映像や罵声を浴びせたテープレコーダー等が決め手となり、ようやく世の中に伝わるようになってきました。

ただ、それ以外で起こっている日常の虐待もまたまだ存在します。

その中の一つが「身体拘束」による虐待です。

高齢者施設などでは、やむを得ず行っている対策が、虐待に繋がってしまいます。このような状況をどうしたら改善できるのか、真剣に考えていかなければなりません。

身体拘束とは

まず、身体拘束について基本的な事をお伝えします。

高齢者施設では、身体拘束ゼロ宣言を掲げている所が多いと思います。

また、多くの施設の運営基準の中に、身体拘束の取り扱い方針が決められています。

例を挙げますと、介護付き有料老人ホームでは、都道府県の指定として特定施設入居者生活介護という指定を受けて運営していくのですが、その特定施設入居者生活介護の運営基準には、「利用者や他の利用者の生命または身体を保護する為、緊急やむを得ない場合を除き、身体拘束を行ってはならない。」と定められています。

反対を言えば、生命や身体を保護するた為の緊急時には行っても良いという事になります。

具体的に説明すると、身体拘束が必要な条件としては、「切迫性」「非代替性」「一時性」の三つの要件が必要となります。

また、その要件をクリアしているからと言って、むやみに行う事は出来ません。

まずは、利用者のご家族や身元引受人の方とお話をし、了承をいただいた上で同意書にサインをして頂く施設がほとんどです。

身体拘束を行った後も、いつ、どんな時に拘束をしているのか・利用者の心身状況等の詳細を記録していく事も必須条件となっています。

身体拘束をする状況について

身体拘束とはどういった行為なのかを上記では説明させてもらいました。

では、どういった状況で身体拘束について検討するのか、例を挙げてみます。

<有料老人ホームに入居しているCさんは、重い認知症を患っており、右半身まひが見られていて、歩く事は出来ません。通常は車いすの移動を行っています。ただ、重度の認知症ですので、歩行できない状況を理解できず、居室のベッドから歩行をしようとされ、転倒されている事が多い。このような場合、ベッドわきにあるナースコールなんてものは全くの無意味です。「ベッドから起きる時は声をかけてくださいね」と伝えても、理解できないし、すぐに忘れてしまいます。困ったスタッフは会議を行い、歩行すると転倒のリスクが高いので、ベッド柵を4本使用して、Cさんが自力ではベッドから降りられないようにしました。そこから転倒はしておらず、安全が確保できました。>

これはスタッフがしっかり考えて、事故なく無事に対応できました。とはならないのです。

何故ならCさんの自由が制限されてしまったからです。

これは身体拘束に該当してしまう状況になります。

スタッフは会議を開いて話し合いをする行動は非常に素晴らしいと思います。

ただ、これでは本人の気持ちが無視されてしまうのです。

意外と拘束に当たらないと思ってとった行動でも、知らず知らずのうちに身体拘束になっていたケースは意外とあります。

その為、スタッフは内部での研修会を行ったり、外部研修に参加して知識を身につけていかなければなりません。

では、こういった時はどういう対応をすれば身体拘束に当たらないのでしょうか?

介護用品を利用する

一昔前ですと、布団に鈴をつけて布団をはがした時に音がなるようにして対応したり、夜間帯はスタッフルームのそばにベッドを設置して、眠りにつくまでスタッフの近くにいてもらって対応したりと工夫をしながら対応をしていました。

しかし、今の介護・福祉用品はとても便利な物が多く開発されており、ベッド上の対応で言いますと、センサーなどを活用するといいでしょう。

ベッドセンサーはマットレスの下にセンサーを入れて、体を起こした時に反応してナースコールが鳴るようにする事が出来ます。

こういった対応をとれば、身体拘束にはなりませんし、利用者の精神的な苦痛もないでしょう。

本人が起きたい時にはスタッフもわかりますので、そのまま離床の介助へと移れば問題ありません。

ただ、センサーが反応した状況を見て、「危ないから寝ていてください」なんていう対応は身体拘束と何ら変わりがありません。その人の行動を結局抑制していますから。

起き上がろうとした時の対応方法についても、しっかり正確な介護方法で対応していきましょう。

※最近では、センサーマットなどの工夫に対しても、身体拘束のグレーゾーンと言われるようになっています。確かに考え方によっては身体拘束と捉えれる事もあります。その辺りは、施設の方針が重要となりますので、所属長や施設長は方針を決める必要があります。

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いかがでしたでしょうか。

今回は介護施設の身体拘束についてお話をしました。

身体拘束=虐待という認識を持って介助をしていかなければなりませんね。

ただ最後に、介護スタッフの悪い行動についてテレビや新聞などで取り上げられる事が多い介護業界ですが、そんな事をしてしまう人間は本当にごく一部です。

私は介護スタッフを尊敬していますし、すばらしい仕事だと思っています。

もっとも誰でも出来るような仕事ではありません。ただ、人材不足などもあり誰でも就ける仕事になっています。

今後、介護スタッフの待遇や賃金等がもう少し改善され、介護の仕事を希望する人が増えてくれば、介護業界で採用される窓口も狭いものになり、採用される為に希望者はより勉強をする事になるのではないでしょうか。

そんな近い未来を期待しています。

身体拘束について、新人研修用の詳しい資料があるので添付します。

参考にしてください。

特別養護老人ホームの身体拘束とは!対策と対応




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