ヘルパーが見た、在宅介護における老老介護での虐待から施設入所

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はじめに

今回は、ヘルパーの仕事していて虐待を発見した人にインタビューをしました。

今の若い人は、昔の人に比べてニュースやテレビ番組で認知症を知る事ができていますが、今の高齢者の人は認知症に対して無知な人が多いです。

認知症への理解が無いが為に苦しんで在宅介護を継続している人もいるのです。

これから紹介するケースは、老々介護の現状と虐待の早期発見の難しさを理解するには良い内容になっていると思います。

在宅介護の現場

ヘルパーの仕事にも徐々に慣れ、仕事の楽しさを実感していました。

しかし、介護の現実は甘くなく厳しい世界だったのです。

私は1人で仕事を任されるようになり、担当になったお宅へ伺いました。

そのお宅は、おじいさんとおばあさんのご夫婦だけの二人暮らしで他に身寄りはいませんでした。

介護の対象者は、おばあさんの方でした。

おばあさんはアルツハイマー型認知症を発症しており、心臓に持病がありました。

老老介護の家庭

自力歩行も杖を使えば出来るのですが、普段はベッドで寝ていることが多く、身の回りのお世話は夫であるおじいさんがしていました。

おじいさんの方が少し年下だったのですが、いわゆる老老介護の家庭です。

週3回ヘルパーとしてお邪魔して、食事のお世話をしたりシーツ交換、部屋の掃除や着替えのお世話をしていました。

普段は仲が良く、いつもおばあさんの横にはおじいさんがいました。

生活に変化

しかし、おばあさんの認知症が徐々に進行していき、少しずつ生活が変わっていったのです。

お宅へお邪魔するなり、すぐにおじいさんの愚痴が始まります。

「おばあさんがあんなことやこんなことをして困る」というお話でした。

私たちヘルパーには納得いくまで話を聞いてあげることしかできなかったのです。

しかし、この時におじいさんの話をもっと深く、もっと真剣に聞いてあげられていればおじいさんのSOSに気づいてあげることができていたのかもしれません。

虐待の痕跡を発見

ある日、おばあさんの着替えをしていると足に見慣れないアザのようなものがあったのです。

おばあさんに聞くと「分からない」と言っていました。

しかし、お宅へお邪魔するたびにアザや切り傷のようなものが増えていきました。

おじいさんに確認すると「転んだ」「ぶつけた」と言うだけで、それ以上のことは言いませんでした。

ですが、傷が治っても次から次へと広がっていくのです。

明らかにおかしな現象でした。

こういう場合、一番疑われるのは自傷や虐待です。

でも、仲の良いこのご夫婦に限って、そんなことがあるだろうかという疑問もありました。

ある日、いつものようにおばあさんの着替えをしようとしていた時、いつもニコニコしていたおじいさんの顔が厳しく睨むように着替えを見ていました。

すると、手首を一周するように赤い傷が両方の手首に同じように付いていました。

その傷はどう見ても縛られた跡形だったのです。

おじいさんを責めないよう「縛っちゃったの?」と聞きました。

すると、厳しい顔をしたまま「夜中に徘徊されるのが困るから縛るしかなかった」

「言うことを聞かないときは叩いたり、物をぶつけたりもした」

と言ったのです。

老老介護の限界

詳しく話を聞くと昼間はおとなしく寝ているものの夜になると外へ行ってしまい高齢のおじいさんでは探すことも困難で夜寝ることも出来ないと言っていました。

夜間お手洗いに連れて行くときだけ両手首に縛ったヒモを外し、また朝まで縛り、ヘルパーが入る時間を見てまた外すという生活をしていたのです。

おじいさんは、おばあさんの介護に疲れ、限界を迎えていたのです。

老々介護での虐待.jpg

しかし、私はただの愚痴だと、おじいさんのSOSを見逃してしまったのです。

仲の良いご夫婦だからと安心してしまい、傷に気づいていながらも早期発見できなかったのです。

老老介護がどれだけ大変で、どれだけおじいさんの負担になっていたのかを考えもしませんでした。

おじいさんの希望は慣れ親しんだこの家でおばあさんと一緒に暮らしていくことでした。

それと施設に入るにはお金が必要で、生活していくだけでもいっぱいいっぱいなのに、施設に払えるお金はないというのも理由の一つでした。

このままではおじいさんも一緒に共倒れしてしまうため、施設の入所を検討していくことになりました。

このことで、介護の大変さを思い知らされたのです。

介護の仕事は楽しいし自分に合った職業だと思っていた自分が情けなく、恥ずかしくも思いました。

老老介護の現実

もっと早くおじいさんの抱えている負担に気づいてあげられていればと後悔しかありません。

もし、このまま放置していたら、テレビのニュースに出てくるような事件になっていたのかもしれないのです。

しかし、おばあさんを拘束し、虐待とも取れるおじいさんの行為に責めることが出来るでしょうか?

おじいさんも高齢であり、あちこちが痛いにも関わらず長年に渡って愛する奥様を一生懸命介護してきたのです。

私から見たら、それだけでもすごい事だと思うのです。

確かにやり方は少し違っていたのかもしれませんが、身を粉にし介護してきたおじいさんを私は尊敬します。

このことから、介護の大変さや家族が抱えている負担の大きさを知りました。

これが老老介護の現実なのかもしれません。

そして、私は少しでも高齢者の方や家族の方のお手伝いができればと介護士になりました。

介護者の負担を全て取り除くことなど出来ませんが少しでもお役に立てるよう、これからも介護士として頑張っていこうと思います。

おじいさんとおばあさんは、その後お二人で施設に入所することができました。

幸いおじいさんが認知症を患っていなかった為、施設に入所するまで、どうにか在宅で生活する事ができていましたが、老老介護でなおかつ認認介護の状態では最悪な場合、死に繋がる事も少なくありません。

認認介護とは、その字の通りで、お互いが認知症を患っているということです。

想像しただけで不安になります。

今回は、運よく二人そろって施設に入所ができて本当に良かったです。

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