在宅介護での問題とその解決方法。現役ケアマネージャーが考える。


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現在、私は在宅で介護支援専門員をしています。

介護支援専門員とは、ケアマネジャーです。

ケアマネジャーの仕事の内容は、在宅に住まれているご利用者のご自宅に訪問し、そのご利用者やご家族が一体何に困っておられ、どのようなサービスや福祉用具を導入すれば、「自立支援」に繋がるかを考えます。

そして、サービスや福祉用具の提案を行い、ご利用者やご家族の同意を得て、サービスや福祉用具を利用されるという事になれば、事業所をいくつか紹介し、ご利用者やご家族に選んで利用して頂くお手伝いをする仕事となっています。

そのサービスや福祉用具を初めて利用して頂く時は、必ずご自宅でサービスや福祉用具を提供する事業所の方に集まって頂き、担当者会議という会議を開催する必要があります。

その上で正式に計画書に導入されるサービスや福祉用具が記入され、サービスや福祉用具が開始となります。

介護保険というのは、基本的には行政が運営しているものですから、とにかく書類がないと成立しません。

どんな細かい事でも、紙にしっかりと書かれていないとサービスや福祉用具の提供は出来ないようになっています。

なので、ケアマネジャーという仕事は、ご利用者の自立支援に向けて、必要なサービスや福祉用具等を提案すると共に、その提案した経緯や必要性を、きちんと書類に残しておくという事務作業能力も求められます。

さらには、特にこの事が出来ない為に、鬱症状になって、退職してしまうケアマネジャーがいるのですが、ご利用者やご家族との信頼関係を、きっちりと築ける能力が必要になります。

ご利用者やご家族との信頼関係を築く為には、聴く能力がとても大切になります。

この聴く能力がない為に、ご利用者やご家族からクレームという形でお叱りを受ける事が出てくるのです。

つまり、聴く能力とは、自分本位の解釈をするのではなく、相手の気持ちになって、しっかりと聴く必要があるという事です。

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自分の考えをいれずに、ご利用者やご家族の気持ちに寄り添い、さらにご利用者の自立支援に繋がるサービスや福祉用具の提案をタイミングを外す事なく行う事は、思った以上に精神を使う仕事です。

そして、ケアマネジャーや現場で介護を実践する人が増えていかない問題が年々大きくなっています。

つまり、これは在宅だけの問題ではなく、もちろん施設の問題にもなるのですが、介護職をしようとする若者が明らかに足りていないのが現実なのです。

介護職の人材不足は、もう10年以上前から言われ続けていますが、実際に国も処遇改善等の対策をとり、少しずつ介護職の給料を上げる努力はしていますが、一般企業の収入に比べて、明らかに少ない現状を打破する事が出来ていないのが実際です。

その結果、介護職不足が続き、現場の介護職が疲弊し、体を壊してしまい退職をしてしまったり、疲れが溜まり過ぎて、イライラした結果、施設のご利用者に虐待をしてしまうという、あってはならない事件が起こってしまっているのです。

また、人材不足の影響で、普通なら雇わないような人物でも、もしかしたら介護現場で勤めたら、変わってくれるかもしれないという淡い期待を持って、採用してしまうケースも実際当たり前のように起こっています。

その結果が、近年ニュースにもなっている、あの介護職員がご利用者を殺してしまったり、暴行してしまったりという事件へと繋がってしまっているのです。

確かに介護現場での教育不足も原因の一つであるかもしれませんが、自分の目の前の仕事でいっぱいいっぱいの先輩職員に、さらに教育係りを頼んでしまうと、その優秀な先輩職員が身体を壊してしまい、その先輩職員が退職してしまっては、施設の存続の危機に陥ってしまうので、無理を言えない現状もあります。

このように、介護職の人材不足は、早急に解決しないといけない大きな問題の一つなのです。

その介護職員を増やすには、やはり給与のアップは必須条件です。

今の中高年の半分以上の方が、今後介護のお世話になるはずなので、もっと国の税金を介護職員の給与アップに直結出来るシステムを推進していけるように動いていかないといけないと思います。

この介護職の人材不足を解決する事が出来れば、介護職員の虐待の問題は大幅に改善していくと思います。

それとは別に、家族による虐待の場合は、また別の解決方法が必要になってきます。

在宅現場での家族の虐待は、そのご利用者とご家族の関係にも大きく関わってきます。

今までずっとご両親に恩を感じて来られた娘様や息子様であれば、虐待に走るケースは稀になりますが、ご両親に恩を感じていない場合は、虐待という形で行動に現れてしまう可能性が高くなります。

なので、そういう虐待の可能性を感じた場合は、ケアマネジャーはもちろんのこと、関連している事業所の方も直ぐに包括支援センターや警察に相談し、適切な対応を取る必要があります。

在宅におけるご家族によるご両親への虐待は、日常茶飯事にあると思ってもらった方が良いと思います。

それだけ介護というのは、自分自身の心を簡単に壊してしまう程、過酷なものであるという事を理解しておく必要があります。


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