救命士から見た在宅介護と個人のプライバシー!高齢化社会の問題点

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はじめに

私は、地方で高齢者を病院等に搬送する仕事をしています。
仕事がら緊急時に呼び出される事が多く、在宅介護をされている高齢者を搬送する事も多々あります。

【在宅介護の現状】

私はこの仕事を始めて25年になりますが、地方の在宅介護の現状は悪化の一途をたどっています。
国では沢山の法の整備や介護職員の報酬見直しなど、様々な対応がとられ在宅介護は昔よりかなり良くなっていると感じられている人も多くいるかと思います。
しかし、地方の現状はどうでしょうか?

少子高齢化に加え介護職員の増加どころか、地方サービスの手が行き届かず、高齢者の二人暮の老々介護、息子と父親又は母親の二人暮らしで昼間は寝たきりの老人が一人留守番なんて世帯が地方ではざらにあります。

老々介護では、90歳を越える老人の二人暮らしで、病院に行くことや食料を買いに出掛けることさえままならず、在宅で介護するどころか食べることさえ人並みには出来ていない状態です。

こう言う事を皆さんが聞いたとすれば、解決策として地方の行政や地域の社会福祉協議会に相談すればいいんじゃないかと思われる方もいるかと思います。

しかし、先ほど話したとおり介護の手が足りていない現状では、日常の事が出来る家族が同居しているのであればその方を頼りにしていくしか無いのです。また、仮に福祉が手を差し伸べようとしても、当然ながらお金がかかります。

高齢者世帯しかり、息子と父親世帯しかり年金や一人の稼ぎだけでは在宅介護をしながら生活を維持していくのは困難としか言えません。

なぜなら在宅介護を選択している理由は、施設に入れるとお金がかかり生活に支障をきたす方々がかなりいるからです。

この問題は根本的に何らかの対策を取らなければ益々高齢化する日本全体にとって大きな問題と成りうると思います。

【介護の手とプライバシー】

先に述べた高齢者世帯や息子と父親又は母親の二人暮らし世帯に介護の手が差しのべられにくいのは、単純にお金の話だけでは無いからです。

誰しもが昔より現代社会は個人のプライバシーが尊重されいることは間違いないないと思います。

当然ながら他人の家に無断で入ることは、家宅侵入罪と言う罪にとわれる事はご存じでしょう。

仮に介護状態に家族の誰かがなったとしていても、本人や家族の依頼や同意が無ければ手を差しのべる事さえ出来ないと言う事です。

この文章をお読み頂いている方は、一般常識をお持ちの方々が多くいらっしゃるので、家族の誰かが介護状態になれば病院に連れて行ったり必要な介護を受けさせると思いますが、世の中には色々な考えや立場、生活環境により皆がそう言う行動をとる人ばかりでは無いと言う事です。

書いている私であれ、実際どの様な行動を取るかはその時になって見ないと分からないと感じています。
次に私の体験談をお話します。

【良心とプライバシー】

私があるお宅を訪問した時の事です。この家族は、息子と父親の二人で生活していました。私達を呼んだのはホームヘルパーさんでした。

ヘルパー「こっちこっち早く来て下さい。意識ないんです。」

私 「なんでこんなになるまで何もしなかったんですか?」

ヘルパー「同居の息子さんが、父親には俺が食べさせてるから部屋に入
るなと言われてて入れませんでした。」

私 「体はガリガリ、お尻は骨が見えてるじゃないですか」

息子 「無言」

まさかこんな事あるの?完全に介護放棄と思われた方もいるかと思いますが、あるんです。

でも、ヘルパーさんの訪問は受けていました。

そのお宅にはヘルパーさんが週1回訪問していましたが、息子の部屋を見てはいけないとの言葉に、父親の寝ている部屋には入った事は無くたまたま訪問時に大きなうめき声がしたため息子さんをかなり説得して部屋に入った所、意識が無かったとの事でありました。

普段からかなりヘルパーさんは気にしていたようですが良心がそこにあったとしても、個人の高いプライバシー保護にはなかなか打ち勝つ方策が無いのが現状なのです。

確かに都会でも孤独死や孤立が問題になっていますが、ましてや地方でひっそり暮らしたい人や回りの人とあまり関わりたくないという方もいます。

また、高齢者になればなるほど回りの人に迷惑はかけたくないと思う方はかなりいます。

単に在宅介護と言ってもかなり生活スタイルや個人の高い考え方により在宅介護の仕方には色々な問題が山積していると思います。

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【在宅介護はプライバシーを守るべきか】

先の述べてきたとおり在宅介護にはかなりの問題や改善すべき点等もありますが何より本人がどう考え回りの人の考えも同じであるかが大切かと思います。

何故なら本人が介護を受けたく無いと考えている場合もあるでしょうし、逆に家族が介護を利用したいと考えている場合もあり色々なケースが考えられるからです。

どの様なケースでも個人の意思やプライバシーは守られるべきではあるかと考えますが、意思やプライバシーが尊重され過ぎると重大な悲劇を招きかねないと思います。

ゆえに、より多くの在宅介護や介護の手を必要としている世帯に第三者が入り相談出来る環境が整う事を期待しています。

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