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目次
認知症とは
認知症といっても脳血管性や若年性、レビー小体型認知症など様々な種類があります。
認知症の利用者は、回想法(本人が昔得意だった事や楽しかった事などを話していただき、気持ちに寄り添う介護法)を用いて、ユマニチュードのように利用者の目線に合わせた声かけや対応をする事が大切です。
徘徊や暴言、暴力的になる利用者もおりますが、排便コントロールが上手く行かず、不穏になっていたり、日中の出来事が影響して不安になり、周辺症状が現れる事が多いと思います。
※周辺症状とは、異食、徘徊、弄便など以前は「問題行動」と言われていた症状です。
「どうして良いのか分からない」自分が自分ではなくなる感覚は利用者本人しか分からないものですが、間違っていても、穏やかに声かけをしたり、徘徊してしまう時は無理に制止せず、付き添える人が居るならば付き添って見る事が利用者の目的に近づけるのではないでしょうか?
認知症の進行を緩やかにする薬もありますが、何よりは利用者への対応が一番重要です。
認知症の利用者は、在宅でご家族が介護して行くには大変な負担となるかと思います。
血縁関係だからこそ、つい言いたくない事も言ってしまったり、強い口調で話しかけてしまったり、と後から後悔しているご家族が多いことでしょう。
ご家族が介護が原因で鬱病になってしまうことも少なくはありません。
認知症のご家族が居るご家庭は、その家族全員が疲弊しきってしまい、受け入れることが困難になってしまう事も十分理解出来ます。
利用者と距離を置くことで、優しくなれたり、認知症という病を受容出来てくると思います。
施設では様々な考えの職員がおり、同じ認知症の利用者でも対応が統一しない場合があります。
しかし認知症の利用者も人権があり、嫌な言葉を言われた時は覚えているものです。
信頼関係が大切な認知症介護なので、見慣れた顔、見慣れた場所が必要になります。
それが進行を緩やかにできるひとつの要素とも言えると思います。
身体拘束
よく認知症の方が肺炎などで入院されることがあるかと思いますが、病院は人員の問題、治療の問題から「身体拘束」をせざるを得ない状況にあります。
しかし退院後、施設へ戻ると別人のように暴力的になっている事があります。
「身体拘束」は認知症の人でなくても嫌な事です。
治療のためとはいえ自由がないことは苦痛でしかなく、場所も変わりますから不安も増すはずです。
出来れば、出来る事ならば、ご家族が付き添えると少しは安心感が持てると思われます。
周辺症状は日々、様々な形で現れます。
「私の物をあの人が盗った」「見て!あそこに居るでしょう?あの人に言ってよ!」そう言われら時は、先ずは受け入れて傾聴すること、一緒に確認してみることを行っています。
分からないことが多く、でも分からない事を知られたくないようで、分かったような行動や話をします。
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見守り 関わり方
生活全般、更衣、排泄、食事などの見守りや確認は必要です。
デイサービスの利用をしている方が殆どですが、歩行もふらつきや転倒の危険性を伴います。
若年性の方やレビー小体型の方などはパーキンソン症状や誤嚥性肺炎にもかかりやすく、進行も早く、歩行困難になって寝たきりになってしまう事が多いです。
たとえ短い時間でも、笑顔で穏やかに暮らせる環境が提供できれば、生活が安定できるかと思います。
認知症は今では誰しもなってしまう可能性がある症状です。
在宅ではご家族だけでなく、地域全体で見て行く自治体が増えることが望ましいと思います。
認知症と診断されて、ご本人に合う医師に出会える事も大切です。
信頼できる医師は、認知症の利用者にとって、ある意味、心の支えになるかと思います。
施設は主治医が決まっていますが、慣れ親しんだ信頼できる医師がいる場合は、そちらの医師に継続して治療してもらう事が良いと思います。
介護現場では、介護に対する思いや考え方が人それぞれでも、決まったケアを提供して行く事が出来ない課題もあるかと思います。
つい強い口調での対応や乱暴になってしまったり、反対に何もしないという介護者も居ます。
より良い介護者になるには、必ず利用者に寄り添うことが出来なければ、認知症介護や高齢者介護に携わってはいけないと感じます。
自分自身にも、毎日どのような対応が一番良いのか?
自問自答も日々ですが、人に対する敬意や尊重の気持ちを持って接する事です。
感染症 まとめ
施設では感染症対策で、消毒用エタノール、ピューラックス、次亜塩素酸などで清掃や対応をしています。
先ずは職員が外から持って来ないことを徹底しています。
利用者、職員一人でもインフルエンザや感染性胃腸炎などが出た場合は、ご家族の面会はご遠慮していただく旨、周知していただいております。
高齢化社会ですが、高齢者が生き生きと働けるまでは働き、在宅でも趣味やご近所とも交流するなど、予防も必要不可欠な時代です。
厚生労働省もこの高齢化に対して、介護者を増やすだけでなく、慣れ親しんだ地域の中で笑って過ごす体制作りが出来ればと願ってやみません。
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