介護施設での身体抑制が認知症を悪化させるケースもある

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介護施設の現状

私は介護施設で身体拘束廃止委員として働いています。

現在の超高齢化社会で80歳、90歳はあたりまえ、100歳超えの施設入所者もおられます。

中には自立して身の回りのことは、ほぼご自身でできるという方もいますが、大抵は何かしらの介助が必要となります。

それもそのはずです。

現在、特養に入所するには要介護認定3以上が基本となっているからです。

中でも認知症はやはり一筋縄ではいきません。

時には暴力をふるわれることもあります。

身体拘束と認知症対策

また身体抑制をしないと、入所者自身や他の入所者を傷つける事案もでてきます。

しかし、抑制をすればいいというわけではありません。

抑制をすることで、入所者の認知機能をさらに悪化させることもあります。

その人ご自身にはもちろんですが、なぜ抑制をされているのかは理解ができません。

いくら言葉で説明しても、理解困難です。

最初に、抑制を考えるのではなく、他の方法を検索することがその人自身にとって穏やかに生活できる手段です。

抑制は手っ取り早いかもしれませんが、認知機能を悪化させ、さらに暴力的な言葉をはかれたりするケースが多いです。

さらに夜間入眠困難になると、昼夜逆転になり、認知症が悪化します。

まずは夜間ゆっくり入眠できるための方法を考慮することが大事です。

昼間に活動し、リハビリや散歩など体を動かし、夜間入眠しやすい状況をつくります。

更にできるなら夕方に入浴などを行います。

そうすると自律神経が穏やかになり入眠できる方がおられます。

抗不安薬と夕暮れ症候群

それでも、夜間興奮して入眠できない方は、施設に医師が在籍していれば、抗不安薬を相談します。

眠剤を定期的に内服することに、不安を抱く方もおられますが、入眠できず認知症が悪化することの方がご本人にとっても、ご家族にとっても、不安があると思います。

癖になる、後遺症がと言われる方もいますが、昼夜逆転するよりはいいかと思います。

夕方に認知症が進んだような症状を起こされるかたもおられます。

夕暮れ症候群です。

夕暮れ症候群の対策として、こちらの記事に詳しくまとめましたので、参考にしてください。

認知症利用者の夕暮れ症候群の対策と事例!カルシウムも問題か?



夕方になると、「家族はどこにいった?電話して?私が電話しにいく、とにかく呼んで頂戴」と興奮され、ベッドから降りようとし、転倒リスクが高くなります。

もし家族が施設に来ていただける時間の調整がつく方であれば、できるだけ来ていただきます。

ただ施設に預けている以上、仕事をしている、子育てで親を見れないなどの理由が多く、施設に来ていただける家族は多くはありません。

また頼れる親族がおらず天涯孤独の方も多くおられます。

電話でもいいので家族の声が聴ければ安心するケースもありますので、その時は電話をして数分でもいいので会話をしてもらいます。

そのあとには驚くほど落ち着かれる方が多いです。

やはり家族の力はすごいと感心します。

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頻尿による事故とセンサーマット

それ以上に困るケースは日常生活はできる程度のADLは自立しており、何度も起き上がる、ベッドからおりようとする。

トイレにいったばかりなのに、数分でまたトイレといい、歩こうとされる方です。

頻尿も認知症を悪化させますが、男性は機能上、前立腺もあり、尿道が長いことから頻尿を訴える方が多いです。

内服で効果があればいいですが、あまり効果が見られないケースが多いです。

「頻尿を治す薬を飲んでますよ」と説明しても、「あんなもの効かん」とすぐトイレに行こうとされ、つまずき転倒するケースがよくあります。

それもそのはず、夜間に何度もトイレに行けば、不眠になり睡眠不足で足元もフラフラです。

そのような方には、センサーコールマットというのを使用します。

踏めばコールと連動してなる機械があり、それをベッドの下に設置してトイレに行こうとすればセンサーがなり、施設職員が対応するということをしています。

※ちなみにセンサーコールは身体拘束に該当しないと言われていますが、監視をしていると観点から身体拘束のグレーゾーンとも言われています。

しかし、夜間ずっと同じことをしている入所者もおられ、夜勤はへとへとになります。

最終手段の身体拘束

そんな方にベッドにくくりつける、もしくはつなぎの服を着せることもやむなしでありますが、それは本当に最終手段です。

そうしなければ、他の入所者の安全が守れない、など理由があれば、行います。

しかし、抑制すると抑制帯を取ろうとするあまり、すごい力で引きちぎろうとされ、皮膚に表皮剥離などトラブルをつくってしまうことがあります。

また、そのような方の表情を見ていると、鬼のような形相で人には見えないことがあります。

抑制でもなんでもしてくれ、私たちは知らないからと言われる家族もおられますが、この時の表情を見て現場を知ってもらいたいです。

まとめ

昨今様々な薬剤の進歩で医療は進んでいますが、高齢化社会においてもう少し高齢者特有の疾患に関しての薬剤も開発されればと思います。

昼夜逆転防止やリハビリやその方の日常生活になるべく近づけるよう工夫をし、時にはカンファレンスも開き情報共有を行っていますがやはり限界があります。

寿命を延ばす事ももちろん重要ですが、その寿命の質を上げていくことも重要に思います。

その人らしく最後まで生活できるようにかかわっていきたいのが理想です。

鬼のような形相をしながら、いつまでも自分の事が自分でわからないまま、だんだんと衰弱していく方々を見ていくと、身の詰まる思いになります。

必死に介護をしていても、暴力をうけたり、暴言をはかれるとやりがいを感じにくくなります。

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