在宅介護における家族による虐待について!原因と対策

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家族が虐待

介護施設で、職員による虐待の事件が世間を震撼させる事が増えました。

けれど自宅で介護をされていない方には信じがたい話かも知れませんが、家族による虐待の件数は、施設よりもはるかに多いと言われています。

身体的虐待、心理的虐待、経済的虐待、介護放棄など、ケースは様々ですが、私が関わってきた中では、虐待の定義に抵触するケースは2〜3割はあります。

介護に携わったことのない方は、「虐待者である家族に対しては加害者であり排除すべき」と思われるかもしれません。

もちろん、家族による虐待はあってはならないことであり、見過ごすことはできません。

虐待者である家族の苦悩を目の当たりにした場合、「家族の心を救う事が虐待防止の一つの方法になる事がある」と考えます。

虐待の原因

具体的には、家族の苦しみや心情を丸ごと受け止め、一人ではない事、頑張りすぎるほど頑張っている事、誰もが完璧ではない事、介護職員がフォローしている事、責任を一身に背負う必要はない事、他の家族に役割を分担してもらう事など、落ち着いて話し合う事で虐待行為が一旦落ち着く場合が多いです。

それは何を意味するかと申しますと、介護者のキャパシティが限界になっていたり、心のメンテナンスをする余裕がなかったり、たった一人犠牲になっているような被害的な心情にとらわれて苦しんでいるような状況があるという事です。

家族による虐待では、ほとんどの場合に介護者の人格の問題ではなく、現時点での一時的な状況により現れている事が多いです。

虐待の対応

その状況を改善する事に努めるべきであり、介護者を責めたり追い詰めたりするような対応は控えるべきです。

ただ、介護職の人格が原因である場合も間違いなく存在し、被害者に生命存続の危険がある場合、行政措置により家族の同意なく施設入所を強行できます。

介護従事者には、虐待行為があるのか、何が原因なのかを素早く見極めるという、課題分析能力が求められます。

その上で解決の糸口を見つけ、少しずつ手繰り寄せてサービス内容の追加などを検討して具体化していきますが、家族を非難するような表情、声、仕草、言葉、すべてNG行為となります。

もし、責められていると当該の家族が感じた場合、支援者は対立者であると判断されて、今後一切助言を受け入れなくなる可能性があります。

そうなってしまっては、被害者を守る方法を一つ失った事になります。

虐待の可能性が発覚した場合は、早い段階で地域包括支援センターへ報告しますが、そうすると包括職員が同行訪問してくる場合が多いです。

しかし、家族との関係ができていない包括職員が心理的な支援ができる事は少なく、緊急時の措置を強行できる権利を持っている程度なので、あまり頼りにはなりません。

ですから、支援者の立場を包括職員の下に置いては、対立者と見做され失敗する事がありますので、徹頭徹尾、家族の味方を演じる事が肝になります。

裏では包括職員と密接に連携を取りながら、家族には暖かく肯定的に接しながら、被害者へ愛情を注ぎ、こまめに様子を確認し、デイサービスやショートステイを活用して家族の休息を確保していきます。

デイサービス、ショートステイでは、入浴時に身体観察を依頼し、不審な痣などがあれば写真を撮ってもらうなど、各サービス担当者とも連携を図る必要があります。

その協力依頼の際でも、家族を非難するような言い回しをしてはいけません。

それを聞いた担当者は、家族と接する際にそんな空気を出してしまうからです。

そうなっては家族が孤独感を強めてしまいます。

必ず、ご家族の生活の過酷さ、在宅介護から逃げずに頑張っている点、なんとか家族関係を修復し、人生の終末期に幸せな時間を増やして頂きたく支援をしたい、それにご協力頂きたい、と言ったお話をすると良いかもしれません。

その上で、もし痣などがあればすぐに報告を依頼し、酷ければ家族へ確認をします。

その確認の時に、当該のご家族が支援者に、「自分が叩いてしまっている」と素直に告白ができるような関係をコツコツと作っておくのが一番のポイントなのかもしれません。

責められる、非難される、軽蔑される、という不安があれば告白するには大きな勇気が必要ですが、「この人は絶対に私を責めたりしない」という関係ができていれば、告白のハードルは下がります。

最後に

虐待者を処罰したくなるようか感情は当然湧いてくると思いますが、処罰感情ではなにも解決しないのです。

アンデルセン童話に、北風と太陽、という物語がありますが、支援者は太陽の姿勢を完全に貫く度量と、女優並みの演技力が必要となります。

介護施設での虐待の報道では、施設や職員への非難が高まりましたが、施設での虐待についても非難や処罰では何も解決しないのです。

人員不足、職員教育、管理体制、介護保険制度のあり方、具体的に対策する必要があると思います。

言動や思考を感情にコントロールさせず、前頭葉をフル活用して冷静かつ客観的、論理的、科学的に状況を分析し、リスク回避と改善策を模索できる姿勢を持ちたいものです。

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