入院による環境の変化と認知症の悪化、BPSDへのより良い対応とは

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認知症と聞くと、とても厄介で、できるならなりたくないし、介護をする立場となると大きな負担になるというイメージがあります。

現代社会では老老介護も多く、認知症の知識がない高齢の家族が認知症になった家族を介護するという現状もあり、負担が大きく虐待などにもつながっている事例も見られています。

認知症の進行は止められないし、治療のしようがないと諦めている人も多いとは思いますが、認知症はケアをする人の関わり方によって悪化を防いだり症状を緩和させたりすることが可能です。

ここでは、実際に現場で認知症の人と関わってきた経験から、入院による環境の変化が認知症にどのような影響を与えるかや、介護者のどのような対応が認知症の症状悪化を防ぐことができるのかを具体的にお伝えしたいと思います。

環境の変化で認知症

高齢になると内科的な病気が悪化したり、転倒して骨折したりなどの思わぬ入院などがあることが多くあります。

その際、認知症があっても自宅で生活する分には問題なかった方や、認知症ではなかった高齢者などが、入院をきっかけに一気に症状が悪化して以前の状態には戻らなかったり、認知症を発症してしまったりすることがあります。

高齢者にとって、今までの生活とは一変することは負担がとても大きいのです。

環境の変化とは、具体的には病気などによる痛みや吐き気などの身体的な苦痛、部屋の物音、明かりの変化や、治療や痛みなどで突然体の自由が利かなくなること、見ず知らずの医療スタッフが入れ代わり立ち代わり関わってくることなどがあります。

高齢になると、そういった環境の変化にうまく対応することができずに、なぜ自分はここにいるのか、入院していること自体を忘れてしまったりと症状が悪化してしまい、治療を受けることが困難になることがあります。

高齢者にとって入院生活はそれほどまでに負担が大きいことなのです。

体を治療しようとして入院してきたにもかかわらず、

本疾患とはべつの認知症が悪化してしまっては本末転倒です。

高齢者の入院では、環境の変化による負担をできるだけ最小限になるように配慮することが必要になってきます。

環境の変化の対策

具体的には、自宅で普段使っている湯呑を持ってきてもらったり、カレンダーを持って来たりすること、痛みを最小限にし、身体的苦痛を取り除くこと、何度も治療の流れについて繰り返し説明することなどがあげられます。

認知症の人は、治療計画などを説明しても、どうせ理解できないだろうとおろそかにされてしまうこともありますが、それは間違いです。

認知症の人であっても、まったく理解ができないわけではありません。

必ず何度も何度も説明することで、理解を促すことができ認知症の悪化を防ぐことが可能になってきます。

BPSDとは

それでも入院によって症状が悪化してきた場合、BPSDという症状への対応が大変重要になってきます。

この症状への対応を介護者がどのように行うかによって、認知症の方は良くも悪くもなるといっても過言ではありません。

BPSDとは、行動・心理症状と呼ばれるもので具体的には、暴言や暴力、抑うつ、幻覚や妄想といった、いわゆる認知症が厄介なものと思われている原因になっている症状のことです。

これらの症状が出たとき、介護者はどうしてそんなことをするんだろうと思い、悲しみや怒りを感じることがあると思います。

一生懸命介護していて、暴言を吐かれたり、ものを取られたと泥棒呼ばわりされたら、当然そのように感じてしまうでしょう。

そういったときは、まずこれは症状のせいだと割り切ることが必要です。

症状がそうさせていると思うことで、関わり方をうまくできるようになります。

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BPSDの理由

そして重要なのが、BPSDには理由があります。

その理由を察して丁寧に対応し、できることなら解決してあげることで、症状の悪化を防ぐことができます。

例えば、暴力を振るう場合はその時には認知症の方からしたら、強い恐怖を感じていて自分の身を守ろうと必死であったりします。

大声で痛い!やめて!とこちらも本気になってしまうのではなく、本人が感じている恐怖が何なのか、それを取り除いてあげることが近道です。

ほかにも、財布を盗まれたと言っている場合などは、本当はそんなことはないと分かっていてもそう伝える必要はありません。

認知症の人にとっては、それは本当に起こっていることなのです。

介護者は、実際にそれが起こったときと同様に親身になって一緒にあちこち探す必要があります。

そして財布が見つかれば、盗まれていなかったと安心し症状は落ち着きますし、もし見つからなかったとしても、親身になって対応してもらえたということは、満足につながるのです。

最もよくない対応は、「そんなはずないでしょう、またそんなこと言って」と突き放す態度をとることです。認知症の人でなくても、ないがしろな対応を取られるといい気分はしませんよね。

大切なのは、急がば回れの精神でゆとりをもって丁寧に対応することです。

最後に

もし、あなたが介護者で認知症の人との関わりに悩んでいるのでしたら参考にしていただければ幸いです。

そして、本当に介護に追い詰められている場合はどうか一度介護から離れてみてください。

現在の社会では介護は家庭ではなく社会でするものです。

認知症の家族とよりよい関係でいるためにも、一息ついてから、またケアに戻ってきてみてください。

介護に正解はありません。

認知症の方と介護者の両方が生き生きと生活できる社会になることを祈っています。

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