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介護の現場で最も相手にすることが多いのが認知症の患者さんです。
そんな認知症の患者さんが不意にとるびっくりするような行動、言動に頭を抱えている介護職員の方も多くいることでしょう。
私も介護の現場で働いていたことがあり当時、認知症の周辺症状である徘徊や帰宅願望等に「どうすれば落ち着いてくれるんだろう」と悩んでいた時期がありました。
そんな中で「認知症」という症状について勉強し、知識を深めることで適切な対応ができるようになり、次第に認知症の患者さんと上手く向き合っていけるようになりました。
ちなみに認知症の知識を深めるには「認知症介護実践者研修」がおススメです。
その時に私が学んだ「認知症患者さんとの向き合い方」をポイントを項目ごとにまとめてみたのでご覧ください。
目次
認知症に対する理解を深め「受容」する
認知症とは言っても一人一人それぞれの想いや願いがあるものです。
そんな患者さんの言動を頑なに否定するのは間違いです。
例えば「もう、夕方になるから家に帰って夕飯を作らないといけない」と話され徘徊されている患者さんがいたとします。
そこで頭から「あなたは帰れませんよ。ご飯もここで私たちが作ったのを食べてください。」などと帰れないという事実を突きつけて否定するのではなく、話を傾聴し受容することが大切です。
否定してしまうと余計に患者さんを困惑させてしまいます。
ここでの適切な返しは「そうなんですね、夕飯は何を作られるんですか?」「料理は昔からされていたんですか?得意な料理は何ですか?今度作り方を教えてください」など。
帰りたいという事から別の方向に話を逸らすことで訴えが落ち着く場合もあります。
「傾聴」「受容」は認知症介護において大切なポイントです。
信頼関係の構築
介護者と患者さんの間に信頼関係が生まれることで、はじめていい介護が行えるようになります。
日頃のケアをしていく中での言葉遣い、配慮や気配り等に気を使い患者さんとの信頼関係を構築していきましょう。
信頼関係を築くことができれば患者さんの不安も払拭され施設で安心して生活をすることができます。
患者さんとのより良い信頼関係を築いていくことは非常に大切なことです。
統一したケアを行う
介護を行なっていく中で患者さんを困惑させてしまう大きな要因としてよく挙げられるのが「ケアがきちんと統一されていない」ということがあります。
統一した介護を行うというのは基本中の基本。
介助者によって対応の仕方が変わると患者さんも不安になってしまいますよね。
また「Aさんはこうやってきちんとやってくれるのに、Bさんは何もしてくれないの」と患者さんから不満の声もあるかもしれません。
介護の本質は患者さんの支援なのにも関わらず業務を優先してしまいがちな介護者も目立ちます。
そのような介護者が「業務が忙しいから」と患者に対するケアを雑に済ませてしまったりしケアの内容にズレが生じてしまうことも。
患者さんが主体の介護の現場で働いているにもかかわらずに業務優先。
本末転倒ですよね。
チームでケアの統一を図るためには日頃から申し送りノートの活用や定期的なカンファレンスの開催をしていきましょう。
カンファレンスでは患者さんに対する悩みや今後のケアの方法など意見交換を行います。
また業務優先の介護者にはきちんとした教育を行う必要があります。
何故なら業務優先の考えが正しいと勘違いをしている場合がほとんどですので。
フロア内や施設内で勉強会などを行うのも一つの手でしょう。
この問題をクリアできなければケアの統一は難しいといっても過言ではないので。
患者さんのことを知る
患者さんのことをきちんと知っておくというのは介護においては当然のことですが、意外と深くまでは知らない方も多いのではないでしょうか。
既往歴や服薬状況、家族構成は当然のことながら、その患者さんの経歴にまで目を通してみるとまた違った発見があるかもしれませんよ。
どこで生まれ育ちどのような生活を送っていたのか。
それを知っておくだけでも患者さんとの話の話題になりますしね。
また近年ではユニット型個室というものが主流となっています。
在宅での暮らしぶりをアセスメントしその人一人一人に合わせた生活リズムて過ごしていただく。
また在宅と近しい設えにすることで施設を第二の家として認識していただくことができます。
するとどうでしょう、患者さんの「家に帰りたい」という帰宅願望は次第に無くなるのではないでしょうか?
何故ならこの施設こそが患者さんの“第二の家”なのですから!
【まとめ】
いかがだったでしょうか。
介護の仕事は本当に大変です。
体力的にもそうですが、何より精神的にきつい部分が多く介護者の方が滅入ってしまいます。
そんな悩みの種であるのが認知症。
認知症患者に対する向き合い方としていくつかの項目ごとに分けて解説をしていきました。
最も重要なのは介護者が認知症についての理解を深めることです。
理解を深める手っ取り早い方法が最初に伝えた「認知症介護実践者」です。
これらの内容があなたの今後の役に立てれば幸いです。
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