認知症高齢者と水分の関係!必要量を摂取してもらう為の事例と対策

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【高齢者にとっての水分】

私たちにとって水分を摂取する事は当たり前の事です。

体が水分を欲すれば、当たり前のように喉が渇き、当たり前のように水分が欲しくなります。

しかし、高齢者は違います。

年齢を重ねるに連れて体内に保管できる水分は少なくなりますが、欲する能力は衰えていくので、喉が渇いていても喉が渇いてる事を認識する事ができなくなるので欲しがりません。

そして、喉が渇いていないと拒否をする事も少なくありません。

そんな高齢者の皆さまとのやり取りや、どんな事が起きていたのか、少しだけ話していきます。

[高齢者が必要な水分量]

通常、成人が体に蓄積されている水分は60%と言われていますが、高齢者ともなると50%に減少すると言われています。

水分量の低下の主な原因は以下の通りです。

・腎機能の低下によって老廃物が多くなり、尿量が増加する
・筋肉量の低下による保水能力の低下
・体の感覚機能の衰えにより、喉の渇きが認識しにくくなり自発的な水分摂取量が減ってしまう

こういった身体機能の低下により、喉が渇いていないと認識して水分摂取を拒否したり、喉が渇いていると認識できた頃には既に脱水症状が出てしまっている事も少なくありません。

そうならないためには効率の良い水分摂取が必要になります。

理想的な摂取方法は以下の通りです。

・食事以外の摂取を1000~1500ml行う
・こまめに回数を多く摂取

しかし、介護する人にとってはこまめに少しずつ摂取なんて難しいです。

そのため、経口保水液を利用する事や、会った時に水分補給をするように声をかけて1mlでも多く、1回でも多く、援助以外の部分でも声をかける事で少しでも多く摂取してもらう事が必要になります。

この点をふまえて水分補給に関し、私が担当した利用者のエピソードに少しお付き合いくださると幸いです。

【過去の事例と対策】

[兎に角水分を飲むのが嫌!自分の気持ちに素直なおじい様]

私の担当だった、笑顔が可愛い利用者は自分の気持ちに素直な人でした。

足の浮腫みが酷く、足がパンパンになってしまって歩くのが大変そうで、本人も歩くのが嫌だと言っているを耳にする事が増えたある日の事でした。

「最近、やけにトイレが汚れている事が増えたな」と思い始めた頃、その利用者が口にした言葉が答えでした。

『最近、歩くのが嫌になっちゃったんだよ。トイレ行くのもおっくうだ。だから飲み物を飲む量を減らしてんだ』

そう言って、「水分を採って」と言うだけでは飲んでくれなくなってしまったのです。

そんな風にわざと飲まなくなってしまい、水分摂取量がガクンと下がってきたのと同じタイミングで認知症が加速度的に悪化するようになってしまったのです。

だんだん表情が乏しくなっていき、水分摂取量を減らしていると言う理由だけではなく、『喉が渇いていないのに飲めるわけないだろ』と水分を拒否する事も一気に増えました。

先輩は『私の経験では水分摂取量が減ると認知症が進んでる気がする。血中の水分が減って、血がドロドロになっちゃうからかな?このままだとマズいね』と言っていました。

水分摂取の促しは高齢者の生命維持には欠かせませんが、認知能力を維持するためにも欠かせない物でした。

どうやったら飲んでもらえるのか、自分だったらどうか、利用者だったらどう思うか。

先輩と共に、情報交換をまめに行って少しずつ変えて行き、利用者の好みに合うようにやり方を考えました。

水分補給の時にちょっとした会話やお茶請け、利用者の希望するお茶やジュース等も取り入れ、積極的な水分補給で摂取量を強化すると、トイレの失敗回数や会話の不成立回数は減少し、居室前等の散歩をしている姿も見れました。

元の状態とまでは言えませんが、水分摂取量を増やした事で一時的に認知能力が回復したと言えます。

この出来事で、私は高齢者の水分補給が如何に重要な事なのかを学ぶ事ができました。

このエピソードのポイントになる部分は以下の通りです。

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[水分摂取量低下時の行動変化]

・浮腫みが酷くなり、歩く事が嫌になってしまったので水分量を減らしたと本人が言っていた
・喉の渇きが認識し辛くなり、拒否が増えた
・トイレの失敗が増えトイレが不衛生な状態になっている事やオムツでの失禁も増えた
・どんどん表情が乏しくなっていった

[水分強化時の行動変化]

・説得、会話や水分補給時の工夫によって水分摂取量が増えた
・トイレでの失敗が減った
・会話の成立回数、笑う回数が増加した
・活動的になり、居室前の廊下等を散歩している姿を見る事が増えた

さいごに

水分補給と言うと生命維持のためと言う面に目が行きがちですが、水分は血液でも重要な役割をしています。

血がドロドロになってしまえば、血の巡りも悪くなりますし、血管の詰まりや血圧にも大きく関わっています。

そんな状態が続いていれば、頭もボーっとしてしまい、認知能力の低下につながってしまい、結果として認知症の悪化に繋がってしまったと考えられます。

利用者の行動に違和感を感じたら、水分摂取の事も疑ってみるのも良いかも知れません。

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