特別養護老人ホームの看取り介護(ターミナルケア)の事例!好きなこと

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看取り介護(ターミナルケア)

私が働く特別養護老人ホームは、看取り介護(ターミナルケア)を行っています。

食事が取れなくなってきたり持病が悪化したりなど、体調面での変化が見られてきた時に家族に今後の方向性の確認を行います。

施設が我が家のように感じているから最期はここでという方もいれば、やれるだけのことはやってあげたいとのことで療養型の病院を選択する方など様々です。

今回は、過去に行った看取り介護を事例として紹介します。

過去の事例

特養は若くして入所する方もいます。

65歳の男性が入所してきたことがありました。

進行性の難病にかかっているのと、無類のアルコール好きだったことからアルコールによって認知症を発症してました。

グループホームにいたのですが、急に病気が進行したとのことで特養に入所となりました。

難病の影響で視野が狭く上手く話ができません。

歩行もできず車椅子での生活でしたが、意思とは無関係に足が突っ張ってしまい、よく立ち上がりがあり何度も車椅子からの転倒がありました。

介護員の立場としては、目が離せないので大変でした。

その利用者は人間的には惹かれる方で介護員の中では人気者でした。

破天荒に自由に生きてきた豪快な性格、お酒はビールならケース単位で飲んでしまうなど、思わず笑ってしまうエピソードを教えてくれました。

看取りケア(ターミナルケア)

入院前のケア

特養に入所して1年も経たないうちに病気の進行が顕著に見えてきました。

食事を詰まらせたり、むせ込みが多くなるなど食べれなくなることが増えていきました。

体重も1年で10kgほど減少してしまいました。

若いこともあり体力のあるうちに胃瘻を造設することを決めました。

何かに掴まったら離さないという身体特徴があるため、抜去してしまいうまくいかない可能性もありました。

介護員、家族とで話し合いがもたれ病院へ行き決めました。

入院生活で体力が弱ることも考えられ、やりたいこと、好きなことをやりたいと家族からの意向がありました。

それは親しい人たちとお酒を飲みに行くことでした。

特養に入所してからもビールやワインを少し飲んではいましたが、いつも介護員が付き添ったり手伝って1人で飲んでいました。

親しい介護員やグループホームの職員、家族と一緒に居酒屋へ行きました。

生ビールの入ったグラスを持って乾杯を待たずに飲んでしまい、むせ込んでしまいました。

残念ながら、むせ込みが続いてしまい食べたり飲んだりは思い通りにできませんでしたが、みんなが楽しめて笑顔が絶えない会でした。

施設としても夜の居酒屋に行くという初めての事例が出来ました。

車椅子でイルミネーションがキレイな街中を散歩もしました。

いきいきとした表情は一生忘れられません。

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看取り介護(ターミナルケア)の決定

その後、胃瘻増設のためにしばらく入院しましたが、案の定抜去してしまいそのまま退院してきました。

食事を摂っていなかったので、施設に帰ってきてからも食べれないことが続きました。

甘酒は栄養もあり水分補給にもなるので、食事変わりにトロミをつけて飲んでいました。

彼の場合は点滴をしたくても抜去の可能性があるためできずにいました。

体重はさらに減少していき、度々熱が出るようになりました。

再度、介護員と家族との間で今後の方向性の話し合いがもたれました。

施設で最期を看てほしいとのことでした。

いわゆる看取り介護(ターミナルケア)です。

施設に戻ってきてから半年。

徐々に動けなくなっていき食事も食べれなくなっていました。

反応も薄くなっていき、その頃には点滴ができるくらいでした。

他の部署の人もたくさん来てくれて介護員も残って看ていたりと、いつも笑い声がたえなかったのを覚えています。

亡くなる前のケア

亡くなる1日前、生き別れになっていた娘さんと再会しました。

お酒に溺れる父とは一緒にいたくないと幼少で生き別れてしまったとのこと。

本人の意識は朦朧としていましたが、少し反応があったようです。

最後に再会が果たせて息子さんも喜んでいました。

翌日、全身にチアノーゼが出て呼吸も乱れていきました。

酸素マスクをつけていましたが意識がないままでした。

息子さんが最期に好きなものを口にしてもらおうと日本酒を持ってきました。

スポンジブラシに日本酒を浸して口の中を湿らせてあげてました。

最期まで好きなものと一緒に過ごせる幸せ、温かい時間でした。

数時間後、息を引き取りました。

10人近くの介護員と家族が見守る中でした。

息子さんが「お疲れ様」と言った一言、今でも忘れません。

最期まで好きなことして、それをサポート出来たこと。

看取り介護をやってきて一番幸せな形であり学びが多かったです。

色々な看取りがあるかと思いますが、利用者や家族が求めることを導き出して実行していくこと、型にはめ込まずに出来ることをやっていくことが大切なんだなと思いました。

この利用者のことは一生忘れられません。

出会えたことに感謝をすると共に介護員として誇りを持ってやっていてよかったと思いました。

看取りに可能性を感じた瞬間でもありました。

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