感染対策での不適切な迅速診断検査の影響!インフルエンザ

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以前、正しい迅速診断検査を行うことが感染対策に初めて効果を発揮するという事をお伝えしました。

そこで今回は正しい検査が行われないと、感染対策をするうえでどのような影響となるのかをお伝えします。

こちらが、以前作成した【迅速診断検査】についての記事です。

感染症対策で重要な迅速診断検査での検体採取の注意点!臨床検査


不適切な検体と信頼性のリスク

迅速診断で、鼻腔・咽頭・便などを採取するにあたって、不適切な検体、例えば、正しい部位から採取されていない、十分な検体量が採取されていない、などの不備がありますと、検出率の低下や偽陰性に直結するリスクが発生します。

これは、検査データの信頼性だけでなく、その先にある迅速検査の存在意義にも大きな影響を与えます。

インフルエンザ検査の検体採取のリスク

ここでは、正しい採取部位である鼻腔ぬぐい液と、適切ではない鼻かみ液のケースを挙げることにします。

鼻腔ぬぐい液では、インフルエンザA型の検出率は平均95%、B型では99%というデータがあります。

一方、鼻かみ液ではA型が92%、B型が97%となっています。

また、正しい採取部位である下鼻甲介で、適切な検体である粘膜適切でない検体である鼻汁では、1.5%から3%検出率が落ちて来ます。

ここで、2%から3%程度の検出率の違いが出ることがお分かりになるかと思います。

この数字を大した数字でないと思われる方が多いと思います。

しかし、インフルエンザは感染力が非常に強い感染症の代表であることを考えて頂きますと、2%から3%というのは、100人インフルエンザに感染している人がいたとすると、2人から3人が検査で見逃され、インフルエンザではないと判定されてしまうことを意味しています。

1人の感染がパンデミックを起こすきっかけになることを考えると、見逃してはいけない数字であると言えるでしょう。

インフルエンザの検査時期のタイミング

インフルエンザでは、発症から検査までのタイミングがあると言われます。

データとして見て頂くと、それはどうやら間違ってはいない事が分かるかと思います。

ある医療機関で、発症から検査までの時間で検出率にどのくらいの差があるかを調べたものによると、A型 香港型と言われるAH3N2型は、発症から比較的短時間で検出率が9割を超えるようになっています。

一方、2009年に新型インフルエンザとして登場したAH1N1pdm2009は、発症後6時間を迎えてから9割を超えるようになっています。B型も同じです。

これは、「最小検出感度」が診断キットの弱点であることによります。

検査キットには、「このくらいのウィルス量がないと反応できない」(製品によって若干異なる)というレベルがあります。

発症から早い段階での検出率は不十分で、偽陰性(現在の開発技術の問題)となり現れます。

発症後6時間経過頃から90%以上の検出率となって来ますので、症状が出始めたからすぐ検査をしても陽性とならない場合があることに注意が必要です。

マイコプラズマ検査の場合

迅速診断検査の中で、最も注意が必要とされるものが、マイコプラズマ検査です。

まず、データをお示しします。

マイコプラズマ検査で、正しい検体採取の部位は咽頭後壁です。

一方、実際に臨床の場で採取しやすい部位は口蓋扁桃です。

咽頭後壁からの採取では、検出率は平均81%、口蓋扁桃からの採取では、検出率が平均23%となっています。

もともと、マイコプラズマの検査は、精度が良くありません。

マイコプラズマ感染症は呼吸器の疾患で重症化するとマイコプラズマ肺炎を起こします。

従って、検体採取も本来は呼吸器から採取しないと厳しいものがあります。

しかし、現在の迅速診断でのマイコプラズマ検査では、開発技術の限界があって、咽頭後壁からの採取が最もベストとなっています。

咽頭後壁から正しく採ってもらっても、80%を少し超えるくらい、口蓋扁桃など咽頭後壁以外から採取した場合は検出率は、わずか23%です。

100人マイコプラズマに感染していたとすると、正しく検体を採取しても正しく判定される人は80人前後、適切でない検体で検査をされてしまうと、正しく判定されるのは23人程度です。

これは検査への信頼性がない状態となります。

まとめ

以上の2つの迅速検査を例に出してお伝えしましたが、いわゆる迅速検査の限界があることを十分念頭に置き、検査といえども完全ではないことを理解したうえで判断をする必要があります。

先ほどお伝えしたインフルエンザもマイコプラズマも、血液を採取して感染を検査することは可能です。

しかし、決定的に異なるのは、「抗原」と「抗体」の検査であるということです。

検査キットを使った迅速検査では、「抗原」を検査しています。

抗原とは、ウィルス・細菌の病原体が今感染が疑われる人の体内に存在しているのかを調べるものです。

一方、抗体とは、人の体内にウィルスや細菌が感染すると免疫が反応して抗原を攻撃しますが、その結果として出来るものです。

つまり、抗体検査とは、過去のある期間に感染ていたのかを調べるものです。

抗体検査は検出率も高くなりますが、今の感染の有無を判定するものではないということになります。

ですので、マイコプラズマの判定や結果を見る時は、この事も十分に踏まえて頂く必要があります。

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