せん妄の原因と予防!すぐにできる3つの対応方法!高齢者の疾患

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<静まり返る病棟で奇声>

夜中で静まり返っている病棟で急に「ギャアー」「助けてー」などと叫んで暴れている患者さんが出ると、夜中は対応するスタッフの人数も少ないし、その声に反応して他の入居者たちが起きてきて騒ぎ出すし、対応が大変でクタクタに疲れてしまった、という経験はありませんか?

他の施設から転所や転院してきた日などは、入居者や入院患者さんのせん妄のリスクも高くなります。

今回はせん妄の原因や対応について考えてみましょう。

◆せん妄の原因

高齢者に多く、感染症や心不全や肝疾患、脱水や糖尿病などがあると発症しやすいし、環境の変化や薬剤が原因になることもあります。

例えば、転院直後に自分がなぜ今ここにいるのか分からないというケースが原因となることも多いです。

救急で意識不明状態で搬送されて意識が回復すつつある時などにもせん妄が起きるというケースも、しばしば経験があるでしょう。

ある患者さんは、看護師のAさんもBさんもCさんも同じ服を着ていて同じ髪型で似たような顔なので、区別がつかないと混乱しました。

確かに3人が一緒に並ぶと同じような後姿なので、看護師長もAさんとBさんやCさんを時々間違って呼んでいることがあります。

「最近の若い子は、みんな同じような容姿で・・・」と、思わず愚痴をこぼしたくなりますね。

急性期病棟に入院している高齢者の18~39%でせん妄が見られた、というデータもあります。

JAMA Network Open誌 電子版 2018.8.24の記事によると、
・80歳以上
・認知障害あり
・感染症
・血清ナトリウムの異常
この4要因で、せん妄のリスクを高精度に予測できると記載されています。

せん妄になりやすい薬剤

せん妄の一因となりうる薬剤はたくさんありますが、特に以下の薬剤は発症率が高いようです。

・ベンゾジアゼピン系睡眠薬
エチゾラム(デパス)やトリゾラム(ハルシオン)

・非ベンゾジアゼピン系睡眠薬
ゾルピデム(マイスリー)やゾピクロン(アモバン)

これらをラメルテオン(ロゼレム)やスポレキサント(ベルゾラム)に変更したり、ラメルテオンやスポレキサントに鎮静系抗うつ薬であるミアンセリン(テトラミド)を加えて、せん妄時の基本3セットとしたところ、良い結果を得られたという病院もあります。(日経メディカルオンライン2018.12.18の記事より)

<せん妄の予防>

体調管理:脱水や便秘も引き金になりやすいです。風邪などの感染症にも気を付けましょう。

コミュニケーションを取る:昼夜を逆転させてしまわないように、昼間はレクレーションや散歩に誘うなども一方法になります。

環境を整えることも大切です。

■光

睡眠中は照明を落とすのがベターです。

■音

ドアは閉めて余計な音を避けましょう。

履物にも注意が必要です。

ある病院では若手医師が履いていたクロックス風の靴の足音がうるさいという苦情が出ました。

歩きやすさのみではなく、音のことも考慮して靴を選びましょう。

■ケア

できるだけ同じスタッフが担当するのがベターです。

そして、できるだけ就寝するまでにケアを済ませてしまいましょう。

■時間がわかるもの

今日は何月何日なのか、今何時何分なのか分かるように、カレンダーや時計を置くのも一方法です。

担当者が変わるときには「おはようございます。日勤担当のAです」、「こんばんは。夜勤担当のCです」などと、挨拶をするのも良い方法です。

<せん妄の評価>

もしかしたらせん妄だったのかな?と思った時に簡単にできる評価方法も知っておきましょう。

患者さんに「今から10の数字を言うので、私が3と言ったら私の手を握ってくださいね」と伝えて、3秒ごとに10個の数字を言います。

6・1・3・5・4・3・8・1・3・2などと言って、エラーが3回未満ならせん妄無しと判断しても良いでしょう。

エラーは3と言ったのに手を握らなかった&3以外で手を握ったときにカウントします。

簡単な質問をしてみるのも、評価の目安になります。

1gと5gはどっちが重い?これは(近くにあるコップなど)水に浮く?ウサギは海にいますか?などの質問を5問ほどしてみて、2問以上のエラーはせん妄の可能性ありです。

また、患者さんの前で指を「2」などにしてみて、「同じようにマネしてみて」とやってもらうのも判断する目安となります。

<せん妄時の対応>

①あわてない

せん妄に限らず、すべてで「あわてない」という事は重要なことです。

どんな場面でもいえる看護や介護の基本ですが、せん妄時は特に「あわてない!」を心がけましょう。

ケガはないか、痛そうな顔や苦しそうな顔をしていないか、熱はないかなどをチェックします。

「落ち着いて!」などと大きな声をあげて制止したり体を押さえつけたりすると、余計に暴れることが多いです。

落ち着く術が分からないから、混乱して暴れたり叫んだりしているのです。

②話を聴く

話を聞ける状態なら、手を握ったり背中をさすったりして話を聞くのがよいでしょう。

「怖いのね」「わけが分からなくなってしまったのね」などと共感して、気持ちに寄り添うことが重要です。

見えないものが見えている時は、追い払う演技をして「もう居なくなったからだいじょうぶですよ」と言うのが良いでしょう。

暴れている時は、周囲の危険なものを除けて一旦その場を離れて、遠くから見守る方が良いこともあります。

③待つ

暴れたり奇声を発したりしているのは、意識が混乱している状態なので待つことが大切です。

私たちでも、昼寝をして目が覚めた時に外が真っ暗だったら、もう夜なのか昼なのか分からなくて一瞬混乱してしまって慌てることがあるでしょう。

また、旅行に行ったときに夜中に目が覚めて「えっ?ここはどこ?」と一瞬びっくりして慌てたことはありませんか?

そしてしばらくして「あっ、ここは自宅ではなかったんだ。今、旅行中だった」と我に返ったという経験もあるでしょう。

それがもっと酷くなったら、混乱して奇声を発したり暴れたてしまうのも無理のない話です。

夜中にせん妄のために奇声を発したり暴れたりしている人がいる場合は「あわてない・話を聴く・待つ」の3か条を思い出しましょう。

しかし、認知症とせん妄は似ているところもあります。

これらはどう違うのでしょうか?それは次回とします。

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