感染症対策

介護施設で必要な感染経路別の予防策!勉強会で使える種類別資料


感染経路別予防策とは

感染経路別予防策とは、感染症の原因である細菌やウィルスが検出された場合、または、それらが疑われる場合に、感染拡大の防止を目的として実施される予防策を言います。

具体的には、接触感染予防策、飛沫感染予防策、空気感染予防策の3つから構成されています。

いずれの対策も、標準予防策の基礎のうえに追加で実施される予防策となります。

感染対策に必要な情報の提供

現在、感染症が発生しており、その拡大が予想される状況にある場合、施設の入り口、各部屋の入口などに、どのような感染症が発生または発生の疑いがあり、どのような感染予防策を講じているかを周知しなければなりません。

最も効果的なのは、ポスターの掲示です。

ポスターは文字だらけで見にくいものではなく、イラストなどを駆使した見やすいものであることが必要となります。

接触感染予防策

接触感染予防策が必要な病原体である細菌・ウィルスには、以下のようなものがあります。

MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)
緑膿菌、多剤耐性緑膿菌
ESBL産生大腸菌
クロストリジウム・ディフィシルによる偽膜性大腸炎
多剤耐性アシネトバクター
バンコマイシン耐性腸球菌
嘔吐や下痢関連の微生物(ノロウィルス・ロタウィルス・赤痢・サルモネラ・O-157など)

これらは、患者さんや環境を媒介して伝播していく病原微生物を遮断することにより感染の終息を狙うものになります。

これらの原因微生物による感染症に共通した感染予防策は、手指衛生(手洗い・適切な手指消毒剤による消毒)、個人防護具(サージカルマスク・エプロン・ガウン・ディスポ手袋・ゴーグルなど)、こまめな清拭などの環境整備、個室隔離やコホーティングとなります。

飛沫感染予防策

飛沫感染予防策が必要となる感染症を挙げてみます。

インフルエンザウィルス
麻しんウィルス
風しんウィルス
百日咳
髄膜炎菌
マイコプラズマ
A群β溶血連鎖球菌
しょう紅熱
アデノウィルス
解放状態で喀痰の飛散が想定されるような耐性菌(MRSAや多剤耐性緑膿菌など)

予防策としては、患者さんの周囲2m圏内は、飛沫の飛散し感染感染リスクが濃厚であると言われています。

サージカルマスク、エプロン、ガウン、ディスポ手袋、ゴーグルななどは着用が推奨されます。

患者さんいは、サージカルマスクを可能な限り装着させます。

特に感染リスクが濃厚な2mエリアは念入りな清掃などの環境整備が必要です。

空気感染予防策

空気感染予防策が必要となる感染症は以下のものになります。

結核
麻しん
水痘
帯状疱疹

これまでも折に触れて、空気感染する感染症は、広範囲に空気中を浮遊する性質から、感染力が爆発的であること、それゆえパンデミックの可能性が高いことをお話してきたと思います。

患者さんには、サージカルマスクではなく可能な限りN95マスク(レスピレータ)を装着させること、職員も同様にN95マスクを装着すること、患者さんを収容する部屋は陰圧式の部屋とすること、環境に付着したものはこまめに清拭するなどの環境整備を徹底すること、また、麻しん・風しんについては、それぞれ抗体価を持つ職員が原則ケアを担当することが必要になります。

感染経路別予防策のほかに大切なこと

感染経路別予防策の徹底と同時に、私達職員は、そうした感染症から自分自身を守って患者さんをケアしなければなりません。

そのためには、自分自身が感染症に対して免疫があるのかを知っておくことが欠かせません。

特に介護の現場で必要なのが、昨今ニュースでも度々話題になる、麻しん・風しんです。

免疫があるかどうかは簡単に知る事が出来ます。

医療機関での血液検査で抗体価を調べることが出来ます。

通常3日から4日程度で結果が分かります。

検査費用はさほどかかりません。

また、ある特定の年代の男性(麻しん・風しんの予防接種歴が一度もない年代)は、現在、国の制度で、無料で風しんについての抗体価を調べることが出来ます。

対象者の方には、抗体検査、予防接種のクーポン券が昨年から郵送されています。

原則どの医療機関でも検査が出来ます。

通常、予防接種は1万円程度の負担となりますが、クーポン券を利用することによって無料で接種出来ます。

ただし、予防接種だけ希望というのはダメで、その前の段階として抗体価検査を受けてもらい、抗体価が陰性の方のみが対象となります。

また、自分自身が、これまでどのような感染症に罹患したことがあるか、どのような予防接種を受けたことがあるかを知っておくことも欠かせません。

家族の人から聞いておく、予防接種歴は母子手帳に全て記載されていますから、自分で確認しておくことが必要です。

こうした感染症への罹患歴、抗体価、予防接種歴ほ把握は、施設内で感染症が発生した際の初期対応がいかに迅速に進められるかにも関わってきます。

職員の義務の一つとして取り組んで欲しいと思います。

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