せん妄と認知症の見分け方と家族への対応!特徴と症状

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せん妄と認知症の見分け方

せん妄と認知症は似ていますが、どこがどう違うのでしょうか?

そして、どのように見分ければいいのでしょうか。

認知症だと思い込んでいたら、せん妄だったというケースもしばしば見られます。

認知症だと決めつけてしまってせん妄を見逃すと、症状が長引くこともあります。

早期に見つけて改善のための介入を行うことが重要です。

せん妄の特徴

◆急激に起きる

せん妄は、何月何日のPM10時20分ごろなどと、発症した日時がはっきりしています。

認知症の場合は、徐々に症状が出るので何月何日の何時ごろなどと明確に分かりません。

何月ごろからさえも、分かりにくいでしょう。

ここが大きな違いです。

◆適切な対応で回復する

せん妄は適切に対応・治療を行えば症状が回復します。

それゆえに、認知症だと思ってせん妄を見逃さないようにしたいものです。

認知症は残念ながら今の医学では回復は困難です。

◆日内変動がある

せん妄は1日の間でも症状に変化が見られます。

夜間に悪化することが多く、昼間は症状が少なくなったり改善することが多いです。

◆意識障害がある

せん妄は脳の機能失調によって起きる意識障害です。

意識が混濁しているとか意識が曇った状態だとよく言い表されます。

せん妄の場合は、適切な対応で脳の機能失調が回復したら認知機能も回復します。

しかし認知症は後天的な脳の障害でいったん獲得した知的機能が低下して、QOL(生活の質)も低下した状態で、回復は困難です。

◆数日から数週間持続する

せん妄の持続時間は数日から数週間です。

それに対して認知症は永久的に症状が続きます。

◆錯覚、幻覚、妄想

せん妄で多い症状は妄想を見たり、幻覚や錯覚のために興奮して暴れるなどです。

術後せん妄では、麻酔から覚めかけて意識が曇っている時に、管を引き抜こうとして暴れるなどがよく見られる症状です。

認知症の中でもレビー小体型認知症では幻視や幻覚の症状があるので、見分けが難しいケースもありますが、症状だけで判断しないことが大切です。

それ以外の上記の特徴も合わせて判断しましょう。

◆身体疾患を合併していることが多い

せん妄では身体疾患を合併しているケースが多いです。

痛いから暴れていることも多々あるので、「ああ、またせん妄で暴れているのだな」だけではなく、痛そうな症状をしていないか発熱していないかなどもチェックしましょう。

せん妄もさまざま

◆薬剤せん妄

お薬が原因となってせん妄を来す事もあります。

特にベンゾジアゼピン系睡眠薬(商品名で言うとデパスやハルシオンなど)や非ベンゾジアゼピン系睡眠薬(マイスリーやアモバン)を服用していないか、確認しましょう。

これらをラメルテオン(ロゼレム)やスボレキサント(ベルゾラム)に変更したり、これらに鎮静系抗うつ薬のミアンセリンを加えて基本3セットとして対応して良い結果を得られたという病院もあります。

◆術後せん妄

手術を受けた後に起こるせん妄です。

意識を失って救急搬送されてそのまま手術となり、麻酔が切れてきたころに、なぜ自分が今ここにいるのか、ここはどこなのかなどが分からずに、管を抜こうと暴れたりすることが少なくありません。

◆アルコール離脱せん妄

断酒時に自分の体に虫がいっぱい付いているという幻視が見えて暴れたり奇声を発したりすることがあります。

◆夜間せん妄

せん妄は夜間に多いので、昼間はなんともないのに夜になると大声で喚いたり暴れたりする場合に夜間せん妄と呼ばれることもあります。

◆不可逆的なせん妄もあります。

せん妄は回復すると既述していますが、せん妄には「可逆的せん妄」と「不可逆せん妄」があります。

体力がある時はすでに述べている通り、適切な治療や対応で元に戻ります。

急な転院や転所などで混乱している時に起きたせん妄などは環境に慣れれば回復するでしょう。

今まで自分のことは何でも自分でできていた人が、脳出血などで身の回りのことが自力でできなくなった場合や動けなくなった場合は、そのことが認識できずに混乱してせん妄を来す事があります。

このような場合は、自分は動けるはずだと思って無理に動くので、ベッドから転落するなどの事故に繋がるリスクも高くなりがちです。

しかし、がんの末期や身体疾患の終末期などに起きるせん妄は、昏睡状態に至る入り口であることも少なくありません。

がん患者さんや末期状態の患者さんで比較的元気だった人や認知能力が高かった人にせん妄が発現した場合は、残された期間が少なくなってきているサインの1つだと考える医師や看護師も多いです。

疑ってみることが始まり

認知症にせん妄を合併するケースもあるので、実際にはせん妄と認知症を区別することは難しいことも多々あります。

しかし、まずは疑ってみることが大切です。

認知症だろうと決めつけてしまうと、そこから先には進めません。

どんな疾患にも言えることですが、「もしかしたら」と思った場合は、その疾患を疑ってみることが早期発見への入り口になります。

家族への対応も重要

せん妄を起こした母親や父親を見るのは、とてもつらいです。

私も、あんなに優しかった母がどうして「こんなものはいらない!」などと私の顔にジャケットを投げつけたのだろうかと、ものすごくショックでした。

怒っている時の母の顔が、まるで猿山で歯をむき出して怒っている猿にそっくりだったので、母に猿の霊でものり移っているのかとさえ思えました。

せん妄を起こしている時は以前では考えられないような言動をとることが多いので、ショックを受けてしまいます。

そして、その一言一言に反応して疲れ果ててしまうご家族も少なくありません。

また、「ついに本性を現したな」とか「本当はこういう人だったのかもしれないね」などと思うご家族もおられます。

ご家族には「●●さんが言っているのではなく、病気があんなふうに言わせているだけなんですよ」、「認知症と似ていますが、そうではないのですよ。

体力が弱っている時や環境の変化に気持ちが付いて行けないときによく起きる症状なのです」などと説明して、ご家族の気持ちの負担を和らたり誤解が解けるように努めましょう。

・特別なことではなくよく見られることだ
・本人が悪いのではなく病気の仕業だ

この2点がポイントになります。

ご家族にしっかりと説明して認識してもらうことが重要です。

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