検査に異常が無いが慢性疼痛が起きる疾患!痛みとは何か?

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痛いと思ったことは一度も無い

もしも、「生まれてから今までに、どこかが痛くなったことなど一度もない」という人がいたら、みんなから羨ましがられるでしょう。

いやいや、もしかしたら変な人だと思われるかもしれません。

それほど、痛みは私たちの生活の中に付きまとっています。

痛みは目に見えません。

だから人の痛みを理解するということは、難しい面も多々あります。

しかし、医療従事者であれば痛みを理解しようとすることが重要ではないでしょうか?

検査に異常がなくても痛い

痛い時にその原因を突き詰めようと検査をして、CRPが高くなっていたり白血球が増えているなどの異常があれば、体のどこかに炎症があるということで、これが痛みの原因だと推測できます。

超音波(エコー)や心電図の検査を受けて異常があれば、これらの異常が痛みの原因でしょう。

しかし、検査をしてもどこにも異常が見られなかった場合は、どうなるでしょうか?

それでも、患者さんが痛いと言っているのだからと、患者さんの訴えに耳を傾けて患者さんの痛みを理解しよう、何とか痛みを緩和しようとする医療スタッフもいれば、「気のせいですよ」「気にしすぎるからですよ」などと言って片づけてしまうケースも少なくありません。

レディー・ガガさんの線維筋痛症

レディー・ガガさんが患っておられる「線維筋痛症」はまさに、検査には何も異常が見つからないのに、「痛い痛い」と訴える疾患です。

線維筋痛症の患者さんの中には、「気にしすぎるからですよ」「誰だって、どこかが痛くなることくらいありますよ」などと言われ続けて、診断がつくまでに5年も10年もかかったと言う人も少なくありません。

異常がないに慢性疼痛が起きる疾患

線維筋痛症以外にも、検査には特にこれといった異常が見られないのに痛みを訴える疾患は、まだまだたくさんあります。

膠原病の1つのシェーグレン症候群やリウマチの初期の場合は、まだ検査には異常が出ないケースも少なくないのです。リウマチ=抗核抗体やRFが(+)とは限りません。

また、これらの膠原病では線維筋痛症を併発することも少なくないのです。

甲状腺機能低下症でも、慢性的な痛みを訴えるケースがありますが、甲状腺ホルモンは人間ドックの検査項目に入っていないことが多く、なかなか発見できないこともあります。

精神疾患と診断されるケースも多い

日本での慢性疼痛疫学調査によると、慢性的に痛みを訴える人は腰痛が58.6%、肩の痛みが38.7%、下肢が37.9%でした。

年齢区分は高齢者よりも30~50歳代に多いことも分かっています。

このような慢性疼痛の人を精神科医が診察をすると、線維筋痛症の有無を問わず、95%がうつ病や気分変調障害や身体表現性障害などの何らかの精神疾患だと診断されてしまう、という事も分かっています。

痛みは頭で経験しているので、心の変調も招きやすく、国際疼痛学会では痛みを「不快な情動体験」と定義しています。

神経性疼痛を有する人は日本人の1~3%もいて、うつや睡眠障害を伴いやすいことも大きな特徴です。

痛みとは何か?

介護や看護をする人たちは、「痛み」について正しい認識を持つ必要があります。

1.痛みは体にとって有害である
ストレスになる、代謝や心機能や肺機能などにも影響する

2.バイタルサインの1つ
体温、脈拍、呼吸、血圧そして痛みはバイタルサインです。

3.痛みの感じ方は十人十色
全く同じ痛みを100人に与えても、訴え方は様々

4.心理的な健康状態を反映している

5.痛いのですね、と認めることが重要
慢性疼痛治療ガイドラインによると、心理的なアプローチが有用となっています。

どのように痛いのか?

痛いと一口に言っても、どのように痛いのかは様々です。

これをしっかりと把握することで、大まかな診断を付ける医師もいます。

・ずっと軽い痛みがある
・動くと痛いけど長くは続かない、または動いた後に痛みが長く続く
・痛みに強弱や波がある
・発作的に痛い、瞬間的に痛い
・起床時に痛む夕方に痛むなど、時間と関連がある

このような痛みの特徴を医師に伝えると、診断の助けになります。

線維筋痛症では、「ガラスの破片が体の中を流れる」「シャワーが当たるのも痛い」などの表現が多いです。

痛みを数字化する

医療現場では、痛みの程度を0~10までの数字で表してもらうことがよくあります。

0が全く痛くない、10が過去に経験したことがないような死にそうなくらいの痛みです。

しかしこの方法だと、「痛みの感じ方は千差万別だから、どれくらい痛いのか把握しづらい」という声もあります。

確かに、痛みの程度は分かりにくいかもしれませんが、痛みがどれくらい軽減したのかを把握しやすいのではないでしょうか?

7と言っていた人が4になった、4と言っていた人が1になったなどは、どれくらい軽減したのか表すことができていると思います。

安静だけでは良くならない

様々な研究で、痛いからと言って安静にしているよりも自発的に体を動かす方が痛みが減る、という事も分かっています。

痛みを受け止めると同時に、軽い運動を促すことも必要です。

心地良い運動は、快感ホルモンであるドーパミンが分泌されるのです。

わかってくれないのが辛い

慢性疼痛がある人が一番辛かったのは、痛みそのものよりも「気のせいだ」などと言われて分かって貰えないことだった、と言います。

「線維筋痛症ですね」と言われた途端にホッとした、「今まで、つらかったですね。もう大丈夫ですよ」と言われて思わず泣いてしまった、と異口同音に言っておられます。

検査に異常がないのに痛い痛いと言っている人に対して、「気のせいですよ」「気持ちの持ちようですよ」などは禁句だと肝に銘じてください。

実際に痛いから痛いと言っているのです。

検査データーよりも、温かい眼差しで目の前の患者さんを見ましょう。

看護の「看」と言う字は、「手」+「目」です。看護師さんがそっと痛いところに手を当てて擦ってくれると、その手は魔法の手です。

まずは痛みを受け止めてほしいと思います。

分かってくれているという安心感があると、痛くても体を動かそうという気持ちになってきて、体を動かし始めると痛みも軽減しやすいので、プラスの連鎖に入ります。

慢性の痛みは、蓄積された無意識の「もやもや」も影響しています。

痛い時に痛いと言えること、本音を語ることが痛みの予防や軽減につながるのです。

参考:朝日新聞2019年3月2日付朝刊
医療フォーラムにて
九州大学病院心療内科准教授:細井昌子先生の話、
大阪・早石病院疼痛医療センター長・大阪行岡医療大学特別教授:三木健司先生の話

~~~~ここからは余談ですが・・・~~~~~

*この記事は、私の心からの願いです。

私自身、6年前からシェーグレン症候群で慢性疼痛があります。

私は幸いにして、4軒目に門を叩いた西宮市内の医療機関で診断がついたので、診断がつくまでには半年もかかりませんでした。

そして痛みを解ってくれる主治医にも恵まれています。

しかし多くの人が、介護者や医療スタッフの「気のせいよ」「気にするから痛いのよ」などという言葉に傷ついています。

痛いものは痛いのです!

また「このままずっとずっと、痛いとかだるいとか言いながら年老いていくのかなあ。グズグズと何だかんだ言いながらも長生きするだなんて、一番いやなババアじゃないか。イヤだなあ」という不安もあります。

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