感染症対策

介護施設における災害時の感染症対策!設備や備蓄の参考資料



感染症策で最も苦労するのが、予測できない災害が発生した時です。

みなさんは、もしご自分の介護施設が災害に襲われた時に、どのような感染症対策を取るべきか、理解していらっしゃるでしょうか。

おそらくは、災害に対する対応で精一杯の状況で、感染症対策など後回しになるのではないでしょうか。

しかし、災害時だからこそ感染症対策をしっかりと講じないと、あっという間に拡大し、それは入所者の方々の生命に直結してくることになります。

今回は、災害と感染症対策をお伝えします。

介護施設の設備の状況を把握する

私たちは9年前に東日本大震災を経験しました。

甚大な被害、余震、津波を前に、どうすることも出来なかったのです。

災害時には、まず自分の介護施設の設備を把握しなければなりません。

具体的にお話しします。

まず、電気、水道、ガスの状況です。

電気は、様々な施設内での洗浄、滅菌、空調管理に欠かせません。

ガスは、施設内での調理に関係してきます。

水道は上水道と下水道が含まれますが、手洗い、様々な器具や洗濯物、食器の洗浄に必須です。

下水道は、トイレの汚物や排泄物の処理に必要です。

手洗いが出来ない、トイレの排泄物が処理出来ない、施設内の空調が効かないことを想像してみてください。

施設内の衛生状況は時間とともに悪化してきます。

施設内に悪臭や換気が十分に出来ないことで、空気中に浮遊する様々な病原微生物が停滞していきます。

そうしたものを職員の方は限られた資材で処理するなどの対応を手作業で行うことになります。

通常でしたら、作業の後に手洗いをしますから衛生状態は維持されますが、水道の供給が停止した場合には、すぐに供給を受けることは困難となります。

水道は、少なくとも施設内にペットボトルの水を備蓄している施設も多いですが、多くて2日分から3日分の入所者と職員の飲用のための備蓄であって、手洗いなどに使用するための水ではありません。

給水車での水の配給が開始されない限りは、おそらく確保することは困難となって来ます。

このような状況で、手洗いも十分に出来ないまま入所者のケアなどを行うことになることを考えると、衛生的でない手で接することになり、感染症発生のリスクは大幅に上昇してくることになります。

非常食の十分な備蓄

災害時には、先ほど申し上げた通り、いわゆるライフラインはほぼ全て不通となりますから、通常の方法での食事を入所者の方へ提供することは困難となります。

みなさんの施設では、非常食の備蓄はいかがでしょうか。

1日分、3日分の備蓄をしている施設もあれば、外部委託している施設では、外部の委託業者が備蓄をしていない例も見られます。

健康な私達は、普通の食事をまず摂取することが出来ますから、どのような素材のもの、例えば固形状のものや固いものであっても、非常食がとりあえずあれば何とか対処は出来ます。

しかし、介護施設の入所者の中には、食事制限のある方が多くいらっしゃいます。

例えば、固形状のものがダメ、流動食しか受け付けないなどですが、こうした方に対しては、それ相応の加工をして提供しなければなりませんが、ライフラインの停止によって、それが出来ないことが発生してきます。

また、食器についても、当然洗浄が出来なくなることが想定されます。

非常用の食料が配給されるまでは、数日を要する場合があることを前提に、最低でも3日分の確保は必要です。

食事を摂取出来なくなると、当然栄養状態、全身状態は悪化しますから、感染症を発生させるリスクは高まります。

個人防護具の備蓄

災害時は、水道が使えないケースが多いゆえに、エプロンや手袋、マスク、消毒剤の使用は必須で使用頻度も桁違いに増えてきます。

みなさんの施設では、どの程度の備蓄をしているでしょうか。

エプロンや手袋、マスク、消毒剤は、最低1週間分の備蓄は必要になってきます。

これは、職員の方だけが使用するのであれば少ない備蓄日数分でもよいですが、入所者の方も当然使用します。

施設内で予期しない感染症の発生や拡大となれば、尚更のことです。

入所者と職員の健康状態の確認

これは、いつも以上に徹底しなければならない確認事項となります。

災害時には、ライフラインの不通の他に交通網も遮断されます。

それは、通常であればすぐに手配が出来る薬品の供給も一定期間は停止し、施設に納品されてこないことを意味します。

そのような状況で、感染症の発生させないことを徹底する必要があります。

いわゆるバイタルサイン、入所者と職員も含めたささいな体調の変化に気を配り、緊急に病院を受診する必要が発生した場合には、どの医療機関へ受診するべきかをリアルタイムで把握しておくことが必要です。

また、感染症が疑われる症状が発生した場合に、一時的に隔離することの出来るスペース(ドアが付いた部屋)を必ず複数確保しておくことも考慮しておく必要があります。

実際に災害に遭遇すると、事前の予測した日数分の備蓄の確保では、まず不足が発生します。

今回話題として取り上げたライフライン、非常食、個人防護具、入所者と職員の健康状態というのは、いずれも感染症の発生と直結をしてきます。

様々な大地震の予測もされている中で、みなさんご自身の介護施設で、災害が発生した時に、自分たちは一時的に乗り越えられる術を確保しているのかを、確認して頂きたいです。

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