糖尿病にお菓子はダメ?その食事指導の制限は厳しすぎるのでは?

スポンサードリンク

そんなもの食べちゃダメよ

患者さんが栄養士さんに「看護師さんにクッキーを没収されてしまったよ。糖尿病なのにクッキーなんてダメ!って言うねん」と言って泣きついて来ました。

このような類の話は、しばしばあることです。

糖尿病だからと言って、絶対に食べてはダメなものは、原則的にはありません。

看護師さんや介護士さんの中には、糖尿病の人は甘いものやお菓子やビールやお酒は一切食べてはダメだ、というように思っている人も少なくないようです。

しかし、実際には糖尿病だからと言って絶対に食べてはダメなものは、教科書的にはありません。

限られたエネルギーの中でバランスよく食べることができるのであれば、食べてはダメなものは無いです。

糖尿病の栄養指導には、昔から80キロカロリーの食品交換表を使うことが多いのですが、お菓子が大好きな人には「1単位(80キロカロリー)だけなら食べてもイイですよ」と許可を出すこともあります。

お酒が大好きな人にも同様に、「週に3回だけですよ。1単位だけね」とOKすることもあります。

1単位のアルコールの量は凄く少なくて、ビールならコップに1杯(200mL)程度、缶チューハイなら2分の1缶ほど、日本酒なら2分の1合弱です。

60点や70点でもOK

糖尿病になって食事指導を受けるまでは、毎日夕食後にお菓子を食べていました、と言う人も多いです。

ポテトチップスなどのスナック系とクッキーやビスケット系とマドレーヌやロールケーキなどのケーキ系やプリン系の全てを揃えて食べていました、などと言う人も結構います。

お菓子だけで1日に500キロカロリーも1000キロカロリーも食べていた人が、急に0にしろと言うのは、酷です。

1日に1単位だけOKにして、その分はご飯を少し減らすことでバランスを保つようにと、指導することもあります。

1単位だけのお菓子の量は、ショートケーキ1個の4分の1程、焼きプリン(生クリームなし)なら3分の2個・60gほど、ポテトチップスなら5枚程度、バームクーヘンなら4分の1個ほど、板チョコなら3片くらいです。

ほんの少しの量ですが、これで満足できるという患者さんも少なくありません。

今まではお菓子はダメと言われていた人に1単位だけOKを出したら、その方が血糖値が安定してきたという例も多いです。

食べたらダメ!と言われてもしっかりと守れる人は私の経験ではいません。

頑張っていても「もう嫌や!」となって、爆食いする→反省してまた0にする→でもやっぱり我慢の限界がきて爆食いになる、の繰り返しとなっているケースが大半です。

「80キロカロリー内なら食べてもイイよ」と言うと、患者さんは80キロカロリー内で、できるだけ腹持ちの良いものを食べようと試行錯誤を繰り返します。

そのうちにどのようなものがエネルギーが高くて、この手の種類なら比較的エネルギーが少ないなどが分かってきます。

なかには栄養士よりも詳しくなる人もいるくらいです。

糖尿病の食事は、一生続けなければなりません。

糖尿病の食事は特別なものではなく、これが健康的な一般的な食事なのです。

しかし今までは、通常ではない食べ方をしていた人が、いきなり一般的な食事に改善すると言うのは難しいし、ストレスが溜まります。

そこで、栄養士が患者さんによく言うセリフがあります。

「100点や90点を目指すと絶対に挫折してしまうから、60点や70点でOKにしましょう」

「一生続けないといけないので、最初から頑張りすぎてはダメですよ。頑張りすぎてストレスを溜めて、ある日“もう嫌や!”となるのが一番怖いです。一気に爆食いしてしまうのが一番良くないです」と話します。

ジャムを食べてはダメ

介護士さんや看護師さんや薬剤師さんによくある勘違いが、糖尿病=甘いものはダメという誤解です。

確かに甘いものの食べ過ぎは良くないのですが、限られた範囲内ならOKです。

病院の糖尿病食でも、朝食のパンの横にジャムが大さじ1杯ほどつくことは、あります。

糖質制限にエビデンスなし

また、糖尿病の患者さんに糖質制限を勧めるのは止めてください。

糖質制限は今から20年ほど前に始まった食事法なので、エビデンスがはっきりと分かっていませんでした。

しかし20年経ってやっといろいろなデータが揃ってきました。

その結果、内科学会や栄養士学会では「糖質制限は推奨できない」となっています。

まだまだ内科医の中にも糖質制限を推奨している医師はいるので、そのような場合は医師の指示に従うしかないかもしれませんが、医師の指示でもないのに個人的な考えで「糖質制限が糖尿病に良いらしいよ」などと勧めるのは良くないと思います。

バランスよく食べる

糖尿病の食事の基本は、限られたエネルギーの中でバランスよく食べることです。

基本的には、食べてはダメなものはありません。

限られたエネルギーの中でバランスを崩さない程度であれば、お菓子やアルコールがOKというケースもあります。

誕生日にケーキを食べる

このように聞かれたらどう答えますか?

誕生日以外にも、結婚記念日だからとか娘の卒業式だからお正月だからクリスマスだから等、人が生活していく中では様々なイベントがあります。

そのイベントを美味しい食べ物と共に楽しむことで、人は日ごろのストレスを発散している部分も大きいでしょう。

「糖尿病なんだから、ケーキはダメよ」とは答えないで欲しいなと、私は思います。

私なら、「せっかくの誕生日なのだから楽しんでください。ケーキは2分の1個か小さめの物を1個ならOKですよ。その分、ご飯も半分にしてくださいね」と答えます。

できれば、ショートケーキやチョコレートケーキやモンブランよりも、レアチーズケーキやアップルパイの方がカロリーは少ないので、そのようなこともアドバイスします。

「糖尿病だからダメ」ではなく、糖尿病でも食べられる方法を考えることも大切です。

「明日は少々羽目を外してもOKなので、日頃のうっぷんを晴らして楽しんでくださいね。でも、明後日からはまた、元の食生活に戻してね」などと話すと、患者さんは嬉しそうな表情をされます。

そして「ケーキを1個食べたかったけど、半分にしておきました」などと、自分なりにセーブできたことを報告されることが多いです。

制限するばかりが食事指導ではない

栄養士は食事を制限する人、というように思っている人もいるようですが、制限するばかりが食事指導だとは微塵も思っていません。

しかし、重篤なアレルギーがある場合は命にかかわってしまうので「それは食べたらダメよ!」とすぐに止めないとだめです。

「食べる」と言う字は人を良くすると書きますが、人の生活の大半は「食」と関係しています。

それだけに、食事指導はその人のことを十分に知っていないと難しいな、と感じます。

スポンサードリンク

【当サイト人気公式広告】

こちらは厚生労働省の認可のもと運営しているサイトです。
資格なし未経験OKの介護求人が多数掲載されています。
しかも働きながら、10万円以上する介護資格が無料で取得できる制度もあります。
最近、注目されているサイトです。

【かいご畑公式サイト】


こちらも厚生労働省の認可のもと運営しているサイトです。
残業が少なく、有休休暇を取得しやすいホワイトな会社のみ掲載されているのでおススメです。
新聞にも紹介されており、今話題のサイトです。

【しろくま介護ナビ公式サイト】


Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です