感染症対策

消毒液の種類と効果!ウイルスと細菌で使い分ける事が重要!


消毒薬について学ぼう

新型コロナウイルスで、世間はみんなアタフタしているようです。

トイレットペーパがーなくなると言うデマに騙されて、列に並んで買いに行った人もおられるのではないでしょうか?

また、医療機関ではマスク不足は深刻な問題になっています。

そして、消毒薬のエタノールも底をつき始めているという話も聞きます。

あるクリニックで、こんなことがありました。

商品名を連呼するから

看護師さんが業者さんに「ウエルパスは、まだ入らないのですか?いったい、いつになったらウエルパスは入るのですか?」と再三聞いていました。

業者さんは「すみません。今の所、ウエルパスは未定なんです。こちらも懸命に何とかしているのですが・・・」を繰り返すばかりです。

とうとう看護師さんは「この近辺で、消毒薬が無くなって休診に追い込まれた医療機関はありますか?」とキレ気味に聞きました。

業者:いいえ、ありません。

ナース:うちは、あと少しでウエルパスが底をつきます。このままでは休診しないといけなくなります。何とかしてください!

業者:あの~、ウエルパスじゃないとダメですか?同じ成分で他の商品なら入りますけど・・・

ナース:えっ??他の商品があるのですか?それならそうと、どうしてもっと早く言ってくれなかったのですか?ひどいじゃないですか?!

と立腹しました。

業者:あっ、いえ・・・あまりにもウエルパス、ウエルパスとウエルパスを連呼されるから、この商品しかダメなのかと・・・・」

これはもう、業者さんだけを責められないと、私は思います。

この看護師さんは、他の商品があることすら、知らなかったようです。

業者さんは、看護師さんなんだから他の商品がいろいろとあることくらいは知っていると思っていたようです。

業者さんにしてみれば、これは薬局で「ロキソニンはないのですか?」とロキソニン・ロキソニンと連呼しているようなものです。

鎮痛薬はいろいろあるのにロキソニンしか言わなかったら、そりゃあ、ロキソニンしかダメなのかと思っても無理はありません。

看護師がウエルパスを連呼したので、それ以外ではダメだと思われたのでしょう。

新型コロナウイルスでエタノールが手に入りにくくなっていますが、こんなときこそ、消毒薬についても学んでおきましょう。

消毒液の種類

消毒薬には次のような種類があります。

グルタルアルデヒド

消毒薬の中では、最も強力な消毒効果があります。

一般細菌も結核菌も細菌芽胞も、真菌もウイルスもHBV(B型肝炎)にも対応できます。

商品としては、ステリハイド、ステリコープなどがあり、内視鏡や医療器材に使われます。

次亜塩素酸ナトリウム

ハイターのことだな、と思った人も多いでしょう。

家庭用ではハイターがありますが、医療用では哺乳瓶の消毒に使うミルトンなどが代表的な商品です。

その他、ピュリファンP、テキサントなどがあります。

次亜塩素酸ナトリウムは、一般細菌ややウイルスや真菌やHBVには効果がありますが、結核菌や細菌芽胞には効力が弱いです。

ハイターに関しては、こちらの記事も参考にしてください。

ハイターとキッチンハイターの違い!次亜塩素酸でノロ対策



ポピンヨード

イソジンのことだと、ピンと来た人も多いかな?

イソジンの他にネオヨジン、イオダインなどの商品があります。

ポピンヨードは、一般細菌や結核菌、真菌、ウイルス、HBVには有効ですが、細菌芽胞には効力が弱いです。

消毒用エタノール

アルコールのことですが、エタノールはOKですが、一文字違いのメタノールを使っては絶対にダメです。

目が悪くなるリスクがあります。

一般細菌も結核菌もウイルスにも対応しますが、細菌芽胞や真菌やHBVには効力がありません。

70%イソプロパノール(イソプロピルアルコール=IPA)

これもアルコールの仲間ですが、薬剤師さん曰く「脱脂力が強いので、手指の消毒には積極的にはお勧めしません」とのことです。

しかしエタノールが手に入りにくくなっている状況下では、ハンドクリームを塗るなどして、緊急的にイソプロパノールを使っている医療機関や介護施設も少なくありません。

0.2%クロルヘキシジン含有、消毒用エタノール

エタノールにクロルヘキシジンを含羞しています。

ヒビソフト、ヒビスコールなどが該当します。

0.2%塩化ベンザルコニウム含有のエタノール

塩化ベンザルコニを含有したエタノールです。

該当商品は、最初に登場した看護師さんが連呼していたウエルパスやウエッシュクリーン、オスバンラビング、カネパスです。

それ以外にも数種類の商品があります。

0.5%ポピンヨード含有エタノール

イソジンパームが該当商品です。

クロルヘキシジ

ヒビテンが代表的な商品ですが、それ以外にもヒビテングルコート等多くの商品が出回っています。

クロルヘキシジは、一般細菌のみに効力があります。

ウイルスには対応していません。

塩化ベンザルコニウム

オスバンと言えば「ああ~、あれのこと」とピンと来た人も多いでしょう。

それ以外に、オロナインK、逆性せっけん、カチノンなど多くの商品があります。

塩化ベンザルコニウムも、一般細菌のみに対応可能で、でウイルスには対応していません。

多くの消毒薬がある

このように、非常に多くの消毒薬が出回っています。まさに「こんなにたくさんあるの~?!」と目から鱗という人もおられるでしょう。

エタノールの入手が困難だから、それ以外の種類で対応している医療機関や介護施設も少なくありません。

ここは賢くなって、いつもの商品以外を考える必要も出てきます。

ポポンヨード配合のエタノールに変えた、手荒れは覚悟の上でイソプロパノールで凌いでいるという所もあるようです。

環境消毒には、アルコールではなく次亜塩素酸ナトリウムを使うことも、TV番組では盛んに女性の感染症専門家が「ハイター(家庭用の次亜塩素酸ナトリウムの商品名)でドアノブやスリッパやデスクを拭いてください。スマホも汚いです。スマホも拭いてください」などと言っておられました。

次亜塩素酸ナトリウムの使用上の注意

しかし、次亜塩素酸ナトリウムは使い方を間違えると消毒の効力がなくなったり、事故にも繋がるリスクがあります。

使用上の注意などをよく読んだうえで使いましょう。

次亜塩素酸ナトリウムは、次のことに注意が必要です

作り置きはしない!

次亜塩素酸ナトリウムは、時間が経つと効力が落ちます。面倒でもその都度薄めることをお勧めします。

酸のあるものと混ぜない。

ハイターに混ぜるな危険!の表示があるように、酸のあるものと混ぜると、有毒ガスが発生します。

使用濃度を知っておこう!

次亜塩素酸ナトリウムの商品としてミルトンなどもありますが、哺乳瓶や投薬容器を消毒する際の濃度は0.01~0.0125%(100~125ppm)です。

食器やまな板やリネン類は、0.02%(200ppm)で、床上などのウイルス汚染血液は0.5~1%(5000~1万ppm)で使用します。

薬剤師さんに相談するのも賢い方法

消毒薬のことはやはり薬剤師さんが、よく知っています。

薬剤師さんの知恵や工夫で、この商品が品切れならこっちの商品がある、などと特に苦労することなく凌げている医療機関も少なくありません。

クリニックなどで医師と看護師と事務員さんしかいないような所でも、「コロナに有効な消毒薬」や「消毒薬」などと検索すれば、情報は得られると思います。

自分が過去に使ったことのある消毒薬しか思い浮かばないかもしれませんが、実は消毒薬には100以上の商品が出ているので、今使っている消毒薬に拘らなければ、凌げるのではないでしょうか?

新型コロナで医療従事者や介護職がナーバスになっているこの時期だからこそ、消毒薬に関することも、少し学んでおきたいものです。

消毒薬に関する知識を駆使して、新型コロナウイルスから患者さんや入居者や医療スタッフを守りましょう。

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