在宅介護

本当にケアサービスやヘルプが必要なのは要介護度が低い時


介護というものは

身近な人の介護が必要になった時に、当初は誰でもそれほど深刻には考えないものです。

しかし実際のところ、介護とは先の見えない、何時終わるかもわからない大きな仕事でもあります。

介護される方のストレスも、介護する方のストレスも溜まってくるのは当然というものです。

このあたりで高齢者への虐待などの根っこが生まれる、と言って過言ではありません。

介護には双方に大きな問題が

介護する側の場合最も大きな問題は、これまで保護者だった人が今度は自分の非保護者に入れ替わるということです。

頼もしいと思っていた、もしくは何時までも丈夫で頼りになると思っていた親が、いきなり自分を頼ってくるのです。

これは気持ち的にも、切り替えが難しいものです。そして認知症が出てくると、どうしても言動や行動にイライラとしてきてしまいます。

自分を保護していた人が、わけのわからない行動をとったりするのですから、それだけでもショックが大きいのです。

一方の介護される側の方も、認知症を起こしていなければ思うように動けない自分に嫌気が差したり、腹が立ったりするものです。

それを介護者である子供に、八つ当たりしてしまうこともあります。

認知症を発症しても、いわゆる斑に認知症の場合だとこれまた自分に対して怒りを覚えたりもします。

介護の初期に起きがちなこと

実際に介護してみた人は理解できることですが、この中途半端に理性があるという状況は最も、介護者被介護者お互いに傷つけ合うことの多い時期なのです。

まだ言葉もしっかりとしていますし、言い合いになったりもします。でも行動などはある程度不可能なので、介護者の手を要します。

被介護者のプライドに傷を与え、介護者の体力気力を奪って行くのがこの時期なのです。

だいたい介護判定が1から2あたりが、この状況にあたりますね。

日常の行動の介護、転んでいないかとか被介護者の行動に目と配ったり、風呂やトイレの介助など介護者の体力や時間が大きく削られます。

被介護者の方は、大人なのにトイレの介助までされるという点で、とにかくプライドが傷ついてしまうことが多いのです。

最も互いにつらい時期なのです。

この先になると実は、被介護者の方も認知が難しくなってきて、文句を言うことも少なくなってしまいます。

介護者の方はと言うと、介護度が上がると公的支援も受けやすくなるので、それなりに時間も取れるようになります。

休憩時間や自分の時間も、少しは確保できます。

妙な話ですが、状況が悪くなったほうが互いに楽になるということなのですね。

介護初期には公的支援にも問題が

要支援や要介護1等の場合、公的支援があまり受けられないというのが、介護者への大きな負担になっているのは間違いありません。

この時期に対応を間違えると、高齢者への虐待なども生まれてきます。

何しろ高齢者が、介護判定自体受けるのを嫌がるのがこの時期なのです。

何とか受けさせられても、判定員の前ではしっかりと受け答えする人は多いのです。

結果、判定が低くなって介護ポイントも上がらずに、介護補助なども満足に受けられなくなってしまうのです。

もちろん金銭的余裕があれば、問題は激減します。

しかしそうでない場合、家での介護が持続することになるのです。

この閉鎖空間に被介護者と介護者の2人だけと言う状態が続くと、ここですでに気持ち的にも互いに追い詰められてしまいます。

特に介護者への負担とストレスは、かなり増大していきます。

優しく応対しようと思っても、どうしても出来ないと自分を攻める介護者も出てきます。それがまた当人のストレスを増やしていくのです。

介護度の低いうちに

要介護1や2の場合、とにかくヘルパーさんを頼むにしても、デイケアサービスに行かせるにしても、お金がかかってきます。

なので、つい自宅でというケースが多いのですが、ここを何とかしないと先行き問題が増えてきます。

精神的に追い詰められていけば、悲劇が待つ割合も大きくなっていくのです。

まだある程度自立できそうな被介護者の場合、デイケアなどでも優先的には扱ってくれない場合があります。

しかしこの時期に介護者の心と体の余裕をつくておくことが、この後の虐待などを防ぐことにもなるのです。

介護者の方ももちろん、要介護度が低いからとデイケアなどの利用をためらわずに利用すべきです。

また介護サービスにおいても、介護度の低い老人は後回しなどのことの無いように努めていただきたいのです。

介護度の低い時期に互いが密着しすぎれば、ストレスは膨れ上がっていくものです。

子供を育てる場合、最初はわけのわからない言動に悩まされますが、何年か経てば自分の足で歩き始めるという、未来があります。

しかし高齢者の場合、いくらケアをしてもその後は悪くなる一方だというのは、これは仕方のないことです。

先が見えないのです。

そこに至るまでの道の途中で、挫折しないようにうまくサービスを利用する、サービス提供側もそうした利用者に便宜を図れるという点、大事ではないでしょうか。

少しの間、たとえ1時間でもクールダウンが入れば、その後の行動は変わってくるものなのです。

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