認知症

30歳代で認知症?ドラマから学ぶ若年性認知症を防ぐ方法


30歳代でもアルツハイマー

若年性アルツハイマー病の女性を描いたドラマ「大恋愛~僕を忘れる君と」が、金曜日の夜10時から再放送されています。

このドラマは、2018年10月から12月にかけて法放映されたもので、若年性アルツハイマー病になった産婦人科医である北澤尚を戸田恵梨香さんが、その恋人・夫で尚を支える間宮真司の役をムロツヨシさんが演じています。

戸田恵梨香さんはまだ31歳なので、おそらく役の上でも30歳代でしょう。

30歳代で認知症?と思うかもしれませんが、若年性認知症の患者さんは18歳から64歳まで、約4万人程おられます。

若年性認知症の場合、脳血管性認知症が約40%、アルツハイマー型認知症が約25%、そして頭部外傷後遺症が約8%と、この3つで大半を占めます。

30歳代で認知症?ドラマから学ぶ若年性認知症。十分な睡眠、バランスの良い食事、、適度な運動が大事!

睡眠、食事、運動が重要

このドラマの中で認知症の専門医である井原医師(松岡昌宏:演)が次のように言っていました。

「若年性アルツハイマーの特効薬はありません。ですが、十分な睡眠やバランスの良い栄養、適度な運動が大事です」

このように聞いた患者の北澤尚は「はあ?なんの冗談ですか?」とあきれ返った様子でしたが、実はドラマとは言え、きちんと医師監修をしているし、このセリフは事実です。

ありきたりですが、十分な睡眠とバランスの良い栄養そして適度な運動で改善した例や、進行を止めることができた例もあるそうです。

十分な睡眠

アルツハイマー病は脳にアミロイドβが溜まった状態だという事が近年分かってきて、これがアルツハイマー病の原因の1つになっていると考えられています。

脳に溜まってしまったアミロイドβは睡眠中に脳の外に排出されることが分かっています。

海外の研究で(Chen、JC、et al.Alzheimers Dement.2016)、睡眠時間が1日7時間の人と6時間未満の人、8時間以上の人を比較したところ、6時間未満の人は認知症の発症リスクが1.36倍になると報告されています。

また8時間以上の場合は、1.27倍でした。睡眠が長すぎても短すぎても良くないようです。

若年性認知症

糖尿病性認知症

近年、糖尿病の患者さんに注意力や遂行機能の低下が目立つタイプの認知症が多いことが分かり、「糖尿病性認知症」という考え方も提唱されてきました。

インスリンは血糖値を下げる働きがありますが、血糖値を下げた後の「インスリン分解酵素」がアミロイドβを分解する働きも担っているのです。

しかし、糖尿病があると血糖値をコントロールするだけで手一杯になってしまって、アミロイドβを分解するまで手が回らなくなり、脳にアミロイドβがたまりやすくなると言われています。

糖尿病にり患している期間が長かったり、血糖値が上手くコントロールできていない患者さんは要注意と言えるでしょう。

元々、糖尿病の人は認知症のリスクが糖尿病のない人の2倍だという事は分かっていました。

また、高血圧の人も2倍、脂質異常症の人も2倍です。

つまり、脳血管障害や生活習慣病を予防することが、認知症の予防には重要だと言えます。

井原先生の言うように、「十分な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動」となるのです。

発症リスクを上げるもの

アルコール

アルコールの多飲も認知症のリスクを高めます。

1年に2回以上酔っぱらって記憶をなくす人は、このような経験がない人の10倍もアルツハイマーを発症するリスクが高まると言われています。

私の友達の旦那さんは、酔っ払ってバス停のベンチを持って帰ったことがあるのですが、そのことを全く覚えていませんでした。

いったいどこのバス停のベンチなのか‥‥困ったもんです。

このように酔っぱらって記憶を無くすことをブラックアウトと言いますが、通常は記憶はまた元に戻ります。

酔っ払って記憶を失うのは、一過性の可逆性の記憶障害と言えるでしょう。

しかし、このように酔っぱらって記憶をなくすことが度々あると、次第に元に戻るのに時間がかかってしまい、ついには不可逆性の記憶障害となり、脳も委縮してしまうのです。

タバコ

これも当然、認知症のリスクを上げます。

タバコは百害あって一利なしと言われるように、生活習慣病の発症リスクを高め、ひいては認知症の発症リスクも高めます。

若年性認知症30代

若年性認知症の発見

30歳代や40歳代で物忘れが多くなったとしても「認知症では?」と疑う人は少ないでしょう。

約束を覚えてなくてすっぽかしてしまった、大事なものを置き忘れてしまった等が続いたとしても、「最近忙しいからついつい気が回らなくて」と思ったり、過労が原因だと思ったり、40歳代では「更年期かな?」と思う人が多いようです。

また、30歳代では注意力が欠陥するタイプの発達障害だと診断されていたケースもあります。

若年性認知症の場合は、脳腫瘍やうつ病や過労、正常圧水頭症、更年期などとの鑑別も必要になってきます。

ドラマでは、主人公の北澤尚が交通事故に遭い、脳のCTを撮ったことがきっかけで若年性認知症の1歩手前のMCI(軽度認知症)だと分かりましたが、このように他の機会で脳のCTを撮って発覚するというケースが多いようです。

MCIは認知症予備軍と言われたり、正常と認知症の狭間などと表現されています。

MCIの約50%が3~5年で認知症に進むと言われていますが、中には進行を止めることができた例もあります。

ドラマ「大恋愛~僕を忘れる君と」の主人公の北澤尚の場合は、何度もはちみつ黒酢ドリンクを箱買いしたり、長年通院している患者さんを「今の誰?」と分からなくなるなどの兆候がありました。

ドラマとは言え、若年性認知症を理解する参考になるでしょう。

また、若年性認知症を扱ったドラマとしては、2012年7月から放映された「ビューティフルレイン」もあります。

豊川悦司さんが若年性認知症の父ちゃん木下圭介を演じ、圭介の娘(小学生)役の美雨を芦田愛菜さんが演じました。

30歳代や40歳代で認知症を思わす症状があったとしても、「まさか30歳代や40歳代で認知症などありえない」と思うでしょう。

しかし、若年性認知症は18歳から64歳までにおよそ4万人の患者さんが存在します。

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