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目次
介護現場で求められる見守り
現在、介護施設の種類が増え、利用の仕方も多様になっています。
種類としては、入所や短期入所、日帰り等があり、それぞれのニーズに合った利用が可能となっています。どの施設でも、介護ケア中に気をつけなければならないのが見守りです。
付き添い歩行が必要な方が、ひとりでトイレに向かってしまい途中で転倒するケースや、認知症のある方がデイサービスを利用中に外に出てしまい行方不明になるケースなど、ちょっとの見守りを欠くことで大変な問題になる場合もあります。
そもそも見守りとはどう行うのでしょうか。
施設には介護職、看護職、リハビリ職など様々な職種の方がおり、連携を取りながら日々介護や看護、見守りを行います。
しかしながら、見守りを絶えず行うことは、現実問題難しい場合があります。
全介助を必要とする方には職員が長時間付き添うため、どうしても職員が足りません。
ひとりひとり職員が付き添うことは不可能であり、職員は介助をしながらも周りに目を配り、見守りが必要になってくるのです。
具体的な見守りの仕方とは
先程述べたように、職員は業務をしながら見守りをすることが求められます。
具体的にはどうしたら良いのでしょうか。
見守りをする上で一番大切なことは、人任せにしないということです。
誰か別の職員が見てくれているだろうと自分都合で考えないことです。
他の職員の方が既に見守りをしてくれても良いのです。
それに加え自身が回りに目を配り、見守りをするということが大切です。
それで危険な場面に出くわした場合は、見ている方が多ければ多いほどフォローすることができ、事故を未然に防げるのです。
なるべく、入居者・利用者に背を向けないようにする意識をもつことが大事です。
見守りの仕方に工夫を
見守りでは、人任せにしないことが大切であるとお伝えしましたが、実際に毎日それを意識して継続できる職員の方が何人いるでしょうか。
やはり人間ですし、忘れてしまう瞬間もあることでしょう。
そんな時に見守りに必要になってくるのが職員間の声かけです。
見守りをしていて、危険な場面でもサッと動くことが困難な場合に、○○さんお願い、と声かけがあれば動ける職員が対応可能です。
声かけが苦手という職員の方もいるかもしれませんが、その一言で事故を未然に防ぐことに繋がります。
声かけの他にも、何か工夫できることはないでしょうか。
それぞれの施設では、トイレや食事スペースの位置なども異なり死角がある場所も少なからずあるでしょう。
声かけは、どの施設においても有効な方法であることは先に述べたとおりです。
よって、声かけの他に、それぞれの施設に合った工夫をすることが求められます。
きちんと見守りを行うにはどうしたら良いか、また職員間での周知をどのように徹底していくかなど、定期的に職員間で話し合う機会が必要不可欠です。
見守りの質が良いものになるか、悪いものになるかは、それぞれの施設内での対応にかかっています。
日々業務に終われる為、全員が揃って話し合いができる場を設けるのはとても大変なことでしょう。
しかしながら、全員が同じ理解、納得でないと連携を図るのは難しくなります。
少しの時間で職種間で話したことを伝達ノートなどを作り共有してもいいですし、パソコン入力の方が時短であれば、共有ファイルを作る等、全員が自ら知ろうと積極的に閲覧できるような体制を作ることも大切になってくるのではないでしょうか。
今後の介護現場の展望
今まで見守りの必要性、大切さ、見守りをする上での工夫の仕方を述べてきましたが、今後の介護現場はどのようになっていくのが望ましいのでしょうか。
最近ニュースでも取り上げられているように、介護職が足りていないことは多くの方がご存知なのではないでしょうか。
介護職が少ないことに、施設利用者のご家族も多少の不安があるのは間違いないでしょう。
ご家族の不安を払拭するためにはどうしたら良いのでしょうか。
その解決策として、見守りを徹底して行うことを挙げることができます。
見守りは施設内での出来事と思うかもしれませんが、見守りを徹底して行うことが、ご家族への信頼に繋がるのです。
このように、見守りはすべての事柄に繋がっていることが分かるかと思います。
言い換えると、介護現場の根底として、徹底した見守りは必要不可欠なのです。
見守りがきちんと為されている施設は、ご家族やケアマネージャー、利用者を取り巻く方々の信頼へと繋がり、安心安全に施設を利用することができます。
ご家族は、日々介護不安を抱えながら、自身の日常生活もあります。
その負担は、どのくらいのものなのか図りしれません。
ご家族が相談できる、頼れる場所が介護施設なのです。
施設職員には、ご家族の気持ちに応えられるようなサービスを提供する義務があります。
このように言うと、とても大変な仕事であると感じ、ますます介護職は無理と思う方もいるかもしれません。
しかし、介護職はひとりではありません。
チームがあり、連携によって一人ひとりの負担は変わってきます。
見守りを通して、さらにチームの連携を深め、よりよいサービス提供ができる施設が増え、ご家族の安心した生活をサポートしていく見守りの工夫がこれからも求められます。
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