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認知症で料理が遠ざかる?
認知症で火の後始末ができなくなってきたから、もう料理をしないで!というケースや、手首や指が痛くて包丁を握れない、包丁を落としてしまうリスクがあって怖いから、もう料理はしていない、などと話す人もいます。
しかし、認知症でも料理を作ることが好きなら、火の始末ができないからと言って、台所から遠ざけてしまうのはまだ少し早いです。
包丁が握れなくても、少しの工夫で作れる料理もあるし、火を使わずに作れる料理もあります。
火を使わずに作ろう!
最近はIHヒーターのコンロも出ているので、そういったものを利用したり、ホットプレートを利用すれば、直火よりも火事の心配は少ないでしょう。
そして、電子レンジも大いに活用したいものです。
今回か認知症高齢者でも電子レンジで簡単に作ることができる料理も紹介します。
認知症の人だけでなく、何かと忙しい主婦にも役に立ちます。
電子レンジで炒り卵を作ろう
①マグカップに卵1個を割りほぐします。塩コショウや醤油など、お好みの味つけをしておきます。
②そのまま、電子レンジで600Wでおよそ50秒ほど加熱します。スフレのように膨らむので、固まってきたら、フォークでほぐします。
マヨネーズで合えて食パンに挟むと、卵サンドです。
加熱時間は少なめにして、足りなければ10秒プラスするなど、こまめに調整してください。
この方法を在宅介護をしている友達に教えると、「メッチャ楽~!」と喜んでいました。
電子レンジで温泉卵もできるよ!
①マグカップに卵1個を割り、かぶるくらいの水を入れます。
②電子レンジ内で爆発しないように、黄身の部分に爪楊枝で2~3か所小さな穴をあけておきます。
③これをレンジに入れて、600Wで1分ほど加熱します。
④電子レンジから取り出して、お湯を捨てて盛り付けると、温泉卵です。
この方法も、在宅介護している友達が大絶賛してくれました。
※(くれぐれも、黄身に小さな穴をあけておくのを忘れないようにしてください。穴をあけ空けずに加熱すると、卵が爆発して、電子レンジの中がすごいことになります。)
重ね蒸しを作ろう
タマネギやキャベツやチンゲン菜など、あり合わせの野菜と豚肉を耐熱容器に重ね、ラップをして電子レンジで3分ほど加熱すれば、豚肉と野菜の重ね蒸しになります。
私は、電子レンジ専用の蒸し容器を300円ショップで見つけて、専らこれを使って電子レンジ料理を楽しんでいます。
料理をゆっくりと作る時間がない時などに、これで肉と野菜の重ね蒸を作ることが多いのですが、手早くできて便利です。
みそ汁も電子レンジで調理可能です。
①お茶パックにだし用のカツオを一つまみ入れます。
②マグカップに味噌と①と乾燥ワカメや豆腐や冷凍のカットネギなどを入れ、水を注ぎます。
③ラップをして電子レンジで2分ほど加熱すれば、お茶パックからもだしが出て美味しいみそ汁になります。
その他にも「電子レンジ料理」などで検索すれば、おいしそうな料理がいろいろと紹介されています。
認知症で火の始末が心配な人だけではなく、「リビングやダイニングは冷房が効くけど、台所は冷房の冷気が届かなくて暑いから、猛暑日は台所で火を使いたくない」と言う人も多いでしょう。
そんな人は、電子レンジならダイニングに置いてあると言うケースも多いのではないでしょうか?
コンロは使いたくないけど電子レンジはOK!なら、電子レンジ料理で暑さを凌ぐのも、熱中症対策の一方法だと思います。
100円ショップや300円ショップには、スパゲティーを電子レンジで茹でる専用の容器などの電子レンジグッズもいろいろと売られています。
火を使わなくても、いろいろな工夫で料理は可能なので、アイディアや工夫をして、火を使わない料理を楽しんでください。
包丁を使わない料理
高齢になり関節リウマチなどで指が痛いから・手首が痛いからと包丁を握るのを諦めて、料理をすること自体を諦めてしまうのは、まだ少し早い気がします。
包丁を使わなくても、作れる料理はたくさんありますよ。
マーボー豆腐
豆腐は手でちぎればいいしミンチ肉も切る必要はないけど、ネギはどうするの?ショウガを擦り下ろしたり、にんにくを刻むのはどうするの?と思うでしょう。
私は、ネギは冷凍の刻みネギを使っています。
冷凍野菜は、一番旬の時期の野菜を収穫して瞬間冷凍しているので、季節外れの野菜よりも栄養価は高いので、上手に使えば良いでしょう。
そしてショウガやニンニクは、チューブのおろしショウガ、おろしニンニクを使えばOKです。
冷凍野菜を上手に活用しよう。
・筑前煮
冷凍の和風野菜ミックスを使えば、野菜を切らなくても済みます。
鶏肉は、唐揚げ用や親子丼用などで予め切ってある鶏肉がスーパーなどで手に入ると思うので、そういったものを活用すると良いでしょう。
・ほうれん草と卵と鮭フレークの3色丼
冷凍のカットホウレンソウを使えば、レンチン(電子レンジでチン)や、フライパンにそのまま入れてソテーすればOKです。
これに炒り卵と鮭フレークをご飯の上にのせれば、3色丼です。
鮭フレークを鶏そぼろに変えても良いでしょう。
切り干し大根も便利
・切り干し大根となめこの味噌汁
大根を切る代わりに、切り干し大根を使うのも賢い一方法です。
水に浸した後、軽く絞ってみそ汁に入れればOKです。
なめこもザルに入れてサッと洗って水けを切ってから、鍋に入れれば、包丁を使う必要はありません。
ここに手でちぎった豆腐を加えてもいいし、油揚げもあらかじめ刻んであるものが売っているので、そういったものを活用しても良いでしょう。
大きめのスーパーなどでは、乾燥ワカメ(カットワカメ)や切り干し大根を売っている商品棚の横に、ラーメン用の乾燥野菜やみそ汁用の乾燥野菜も置いていることがあります。
こういったものも、上手に活用してください。私は、みそ汁の具や副菜が何もないときの為に、切り干し大根はいつも置いています。
切り干し大根と乾燥ワカメをリンゴ酢に浸すと酢の物ができるので、重宝しています
その他、モヤシやプチトマトは包丁を必要としないし、レタスも手でちぎれます。
探せば意外と、包丁が必要のない物もたくさん見つかるでしょう。
認知症高齢者の料理を作るメリット
料理はすぐに結果が出てくれるので、達成感があります。
おいしくできた時は嬉しいですよね。
そして段取りを考える、立体的に綺麗に盛り付けるなど、脳もフル回転で動くので、認知症にも良いとよく言われています。
火を使わせたくないから、包丁を持つのは危ないからなどと料理を諦めさせて台所から遠ざけるのではなく、1品だけでもお手伝いしてもらうなど、工夫してみましょう。
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