[死にたい」と言われた時の対応は?反復と沈黙が正解?

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セリフ

若くして入院しなければならなくなった患者さんや、治りにくい難病になった人やガンになった人が異口同音に言うセリフがあります。

「どうして、こんな病気になってしまったのだろう。何もメチャ悪いことをしたわけでもないのに…どうして私だけがこんな病気に…」「そりゃあ小さな悪いことはしているけど、私よりももっともっと悪いことをしてる人も沢山いるのに、どうして私だけ!?」

あるいは、「こんな病気になってなかったら、もっと違う人生を歩んでいただろうなあ。病気じゃなかったら、もっともっと、いろいろなことができるのに」といった類のセリフもよく口にします。

そして時には「死にたい」と言う人もいます。

さあ、もしも入居者や患者さんに「死にたい」と言われたら、どのように対応すればよいのでしょうか?

[死にたい」と言われたら、どう対応すればいい?

「死にたい」の4文字の意味は?

同じ「死にたい」でも、状況によってその意味合いは全く変わって来るでしょう。

80歳や90歳を過ぎた時高齢者が「あ~あ。生きていても金を使うだけやなあ。80歳や90歳を過ぎたら、生きていても仕方ないわ。子どもらにできるだけ金を残してやるためにも、もう早く死にたいわ」などと、半分挨拶代わりといった感じで「あ~あ。もう死にたいわ」「早く天国からお迎えが来て欲しいわ」と人に会うたびに挨拶のように言っていることも時々あります。

特にやりたいこともない、行きたいところもない、若い人のように恋心がときめいて楽しくデートをすることもない、生きていてもお金が減っていくだけだ、子どもたちには出来るだけお金を残したいからもう早く死にたい、と言う事のようです。

しかし、30歳代でガンの末期だと言われた人や人工呼吸器に頼らないと生きていけないと言った状態の人が発する「死にたい」は、挨拶代わりではなく、もっと異なる奥深い意味があるでしょう。

[死にたい」と言われたら、どう対応すればいい?

死期が迫っている人の「死にたい」

ガンの末期の人やALS(筋萎縮性側索硬化症)のように治ることが期待できず進行していくだけの病の人に「死にたい」と言われたら、どのように対応すれば良いのでしょうか?

正解はないとは思いますが、緩和ケア医とケアマネージャーの話が載っている記事があったので、私なりに理解したことをまとめてみます。

基本は反復と沈黙

基本は反復と沈黙だ、とよく言われます。

相手の言った言葉をそのまま受け止めて、反復することが大切です。相手が沈黙している時は、黙って相手が言葉を発するのを待ちます。

「死にたい」と言われたら、「死にたいのですね」と反復するのです。

すると、どうして死にたいと思うのか自分から話してくれることもあります。

時には「どうして死にたいのですか?」と聞いてみても良いでしょう。

話を傾聴すると、「死にたい」の4文字の前に「痛みがなければ生きたいのだけど、こんなに痛いのなら」が省略されていることもあります。

「身体がだるくて体の置き所がない。仰向けで寝ても右向きでも左向きでも何をしていてもだるい。もうこんなの嫌だ。もう死にたい。死んだ方がマシだ」などと言うケースもあります。

つまり死にたいと言うよりも、今の状態が嫌だという事のようです。

痛みやだるさなどのつらいことが何もなかったら生きたい、と言う事かもしれません。

「ダルイのが、嫌なのね。体の置き所がないくらいダルイのが、つらいのね」と反復します。

反復と沈黙に、もう少し加えてみる

しかし、反復と沈黙だけでは何かが足りないような気がします。

だからと言って「がんばって!」や「(人生を)(毎日を)楽しもうよ!」などと言うのは、NGです。

みんなそれぞれ、自分なりに頑張って毎日を過ごしています。呼吸をするだけでも、誰かと話をするだけでも大きな労力が必要です。

呼吸や会話も、頑張っているからこそ、できることです。

頑張ってと言われたら、「これ以上何を“がんばれ”と言うのですか?」と反発したくなる人も多いと思います。

楽しめないから苦しくてつらいのに、「楽しもうよ」と言うのは酷ではないでしょうか?「それができれば、こんなに苦しんだりしないわ」と言いたくなるでしょう。

それよりは「今日、あなたと会えてよかった」「今日もあなたとお話できて良かった」と伝えるのがベターだと、私は考えます。

反復は、主語が「YOU」です。

そこに、主語が「I」のメッセージを加えます。

「私は~だと思っています」を伝えるのです。

「私はあなたと出逢えてよかったと思っています」「私はまた明日も、あなたとお話がしたいです」などと、自分の気持ちを加えて伝えてみましょう。

これらは、「私は、あなたのことを大切に思っているよ」、「あなたはこの世に存在する意味のある人ですよ」というメッセージにも繋がっていくでしょう。

[死にたい」と言われたら、どう対応すればいい?

医学的な判断で

「身体がだるい」や「痛い」と言う訴えは、本人にしか分かりません。

ただれていたり腫れていたりして、見るからに痛そうなこともありますが、痛みの程度やどんな痛み方をするのかまでは、なかなか理解するのが難しい面もあります。

痛みやだるさを訴えている人に「そんなに痛い?」「そんなにダルイの?」は禁句です。

このように言われると、「分かってくれないから、もうこの人には言わないでおこう」と思ってしまいます。

例えば「腰が痛い」と訴えている時に「どんなふうに痛いの?」と聞くのは、相手を理解しようとしている証なので、このように聞かれると「分かろうとしてくれているのだな」と、私の場合は安心感が得られます。

しかし、「ジリジリと弱火で焼かれるように痛い」「いつも腰に鉛の重たいベルトが巻き付いている」などと答えた時に「ああ~、灼熱感があるのね」「ああ~。重い鈍痛なのね」などと、医学用語で一括りに理解されると、「そんな生易しいレベルの痛みじゃないのに」と、またまた分かってくれていない…と感じてしまうでしょう。

こういうときこそ、反復でいいのです。

「鉛のベルトが腰に巻き付いているの?」「焼かれるように痛いのね」でOKです。

変に自分なりに医学的な解釈を入れないほうが無難です。

[死にたい」と言われたら、どう対応すればいい?

在宅やZOOMでの診察

コロナ禍の中で、ZOOMで診療を始めた医師が言った言葉にこんなものがあります。

「外来では患者さんがお客さんだけど、ZOOMや在宅医療では医者がお客さん」

この医師は、ZOOMだと患者さんがよく喋ると言うことに気づいたのです。

外来の診察室に入って来る患者さんは、お客さんのようにちょっとかしこまっていると言うのです。

中には心に鎧兜をまとっている人もいると言います。

それがZOOMだと自分がいつも過ごしている部屋だから、かしこまった表情ではなくラフな表情で話している、鎧兜を外して本音を話してくれたりする、と話しておられたのです。

このことから考えると、大部屋よりも個室の人、入院中よりも在宅医療の人の方が、本音を話すことが多いと考えられます。

大部屋の人や入院中は、本音を言い出しにくいと思います。

ましてや混みあっている外来では尚更「つらい」が言いにくいことも多々あるでしょう。

「死にたい」と言われると驚くかもしれませんが、つらい時につらいと言える雰囲気を作り出すことも重要です。

そして、「死にたい」と言われたら、慌てることなく、まずは反復や沈黙、傾聴です。そして「私はあなたと会えて良かったと思う」などの「私は~だと思う」というメッセージも加えると良いでしょう。

(参考にした記事:「日経メディカルオンライン」2020.9.29付「基本は傾聴だけど、それだけじゃ物足りない」)

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