介護制度

高齢者ドライバーの交通事故と賠償責任!対策と考え方

高齢者ドライバーの交通事故

ニュースを聞いていると時々耳にするのが、高齢者ドライバーによる交通事故です。

私の知人(Aさんとしておきましょう)も、今年のお正月に娘さんや息子さんから「もう車はやめておけ」と言われて、3月に車を手放しました。

実はAさんは、2年程前にドクターカーにぶつけてしまうというプチ事故をおこしているのです。

県立病院の前を車で走っていて、出動したばかりのドクターカーに当たってしまったのです。

「サイレンが聞こえなかったから緊急車両が来ているなんて、全然分からなかった」「私は青信号を守った」などと言うのですが、向こうは超緊急車両です。

たとえ自分の進行方向が青信号であっても、言い訳にはなりません。

サイレンもすでに鳴らしていたので、聞こえるはずなのですが・・・・

幸いにして、今から患者さんの所に向かうという状況で救急救命センターを出たばかりだったという事や、ドクターカーが2台あった事が幸いしました。

すぐに、もう1台のドクターカーに乗り換えて出動したようです。

そして救命センターに搬送された患者さんの命も、救命できたそうです。

しかし、ドクターカーは救急車以上に緊急事態の患者さんを運ぶ車です。

心肺停止状態だったら、1分処置が遅れるごとに救命率が10%下がるなどと言われています。

Aさんがドクターカーに当たったことで、救命できなかったら・・・という最悪の事態を想像すると、ゾッとします。

Aさんはずっとこのプチ事故を娘さんや息子さんには内緒にしていたのですが、何かのはずみでバレてしまったようです。

こんな話を聞いたら、そりゃあ娘さんや息子さんたちは「もう車には乗るな」となりますよね。

高齢者事故

車に乗らなくなったら・・・

Aさんは高台に住んでいます。

駅から自宅までは、まるでジェットコースターのような急こう配な坂道です。

高校生アスリートが歩いて15分、私の足で駅からAさん宅までは20分程かかります。

私がこの坂道を上ると、息はハアハアと切れて、夏場は途中でちょっと座って水分補給が必要という感じです。

下りはしっかりと足を踏ん張らないと、転がってしまいそうです。間違ってもヒールのある靴ではAさん宅には行けません。

Aさんは一度、この坂道で転んで手首を複雑骨折しています。

なので、買い物等で出かける時はコミュニティーバスを利用しています。

ところが、このバスの料金がバカみたいに高いのです。

市営バスや大手交通会社のバスの倍近い料金です。

大人300円、小学生200円という金額なので、ちょっと買い物に行くために往復すると600円もかかってしまいます。

こうなると、大半の物はネットスーパーで購入して、買い物に出かけるのは週に1回だけにしよう!となるし、通院や役所等のどうしてもという用事の時しか、家から出なくなりました。

車を運転していた頃は、車で買い物に出かけてついでにちょっとショッピングモールをウロウロしたりしていましたが、コミュニティーバスの本数が少ないので、寄り道をしている暇はありません。

1本バスを逃すと、次は1時間後や2時間後になってしまいます。

2時間も待たないといけない時はタクシーに乗る羽目になり、1時間待つ時はカフェでお茶を飲んでとなります。

春や秋は自動販売機で缶コーヒーを買ってベンチで時間を潰せましたが、冬になって寒いのでカフェになってしまうようです。

イートインできるスーパは無いとのことでした。

「ちょっと外に出ると、物凄くお金がかかる」とAさんはボヤいていました。

最近は「お金がかかる」「いくら節約してもバス代がすごくかかる」が口癖のようになり、ちょっと鬱っぽい感じです。

このような状況では、家の中に籠ってばかりになってしまったのも無理のない話かもしれません。

車を手放したら交通事故の加害者になることはないけど、家に籠ってばかりになってしまったのでは、困りものです。

「近くの公園に、トラックで売りに来る移動スーパーみたいなのがあれば、イイのにね」「コミュニティーバスの料金、せめて半額くらいになったら良いのにね」そんなことを話していました。

高齢者バス

家の中でもできる運動をしてもらう

家の中に籠っていると、いろいろなデメリットがあります。

光を浴びないとビタミンDもできにくくなるし、幸せホルモンと言われているドパミンやメラトニンも作れないのでうつ状態に陥るリスクもUPします。

人とのコミュニケーションも少なくなるので、認知症のリスクも上がるでしょう。

幸いにして、Aさんの家には猫の額ほどの庭があるので、庭に出てお花の手入れなどをして貰いました。

「買い物も大変だから庭にプチトマトやサニーレタスでも植えたら?」なども提案しています。

そして、時にはラジオ体操をするなどで、体を動かすと良いでしょう。

また、部屋の中でもできる運動もあります。

歯磨きの時に足踏みをするとか、テレビを見ながらその場駆け足をするなどでも立派な運動です。

私はテレビを見る時にはCMの間だけ、その場で全力駆け足をするという運動をやっています。

結構ハードで良い運動になりますよ。

たまにCMが5分くらい続いて、ダウンしていますが・・・

高齢者運転免許

高齢者が車を手放すタイミング

「もうそろそろ、車はやめておけ」と、子どもたちが親に言うタイミングは難しいでしょう。

「もう車の運転は止めたら?と親に言おうと思っていたら、こんな事故を起こしてしまって…」というセリフも高齢者ドライバーの事故のニュースで語られていました。

事故を起こした高齢者が良く言うのは「今までずっと大きな事故は起こしていないよ」「僕はベテランドライバーだから大丈夫」「俺はゴールド免許だから大丈夫」などです。

今までの成績が良いから大丈夫、という理由で運転し続けるケースが多いようです。

過去の栄光に、しがみつきたいのでしょうか?

Aさんも「田んぼに落ちたり壁に擦ったりはあったけど、人に当ててしまったり他の車に当ててしまうことは、過去30年で一度もなかったから」と言っていました。

高齢者交通事故

過去の実績よりも現状

過去に大きな事故を起こしたことがない人も、過去よりも現状を考えることが重要だと私は思います。

現在の視力や聴力や身体能力を考えることが、大切ではないでしょうか?

もしもコンビニに突っ込んでしまって、建物の柱などを破損した時の賠償金の相場は40万~200万円と言われています。

相手が30歳代の男性で、一家の大黒柱で深刻な後遺症を残してしまった時の賠償額は約1億円です。

相手が幼稚園児で深刻な後遺症が残った時は、8000万円などと言われています。

そしてお金の問題だけではなく、事故を起こした加害者の心の傷は深いだろうし、その家族もまた犯罪者家族として一生心に傷を持ち心の闇を抱えて生きていくことになりかねません。

山奥や高台に住んでいる人にとって車は「毎日の足」と言えるでしょう。

車を手放すと、家に引きこもりがちになってしまうというデメリットもあります。

しかし、身体能力が衰えてきた高齢者が車を走らせるというのは、時には大きな事故に繋がるし、凶器を走らせているも同然となってしまうでしょう。

高齢者が車の運転をし続けるのも何かと心配ですが、車がないのもいろいろと問題点が出て来ます。

なんとも難しい問題だなあと、考え込んでしまいましたが、よい解決策は見つかりません。

年末年始は、高齢者が車を運転して出かける機会が増えます。

体調が悪い時は車の運転は極力さけて、どうか安全運転を心がけてください。

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